YouTube【AYALOG -あやろぐ-】で発信中
前回までの記事で、アメリカの卓球が日本とは一味違う、非常にエキサイティングな大会であることを紹介しました。
>>ローカル試合で賞金300ドル獲得 エキサイティングなアメリカの卓球大会<アメリカ卓球レポートVol.1>
>>全選手を“卓球戦闘力”で平等にレベル分け レーティングシステムの仕組み<アメリカ卓球レポート Vol.2>
今回は、全てオンラインで完結してしまう大会申し込みシステムについてご紹介します。
このページの目次
アメリカの卓球情報掲載サイト「Omni Pong」
アメリカでレーティングシステムを扱う大会はほとんど、「Omni Pong」というサイトに情報が掲載されています。
写真:Omni pong
アメリカで卓球をやっている人でこのサイトを知らない人はいないほど、一般的に使われているサイトです。大会の運営者はここに情報を掲載することで、参加者を募ることができます。
そして驚きなのが、このサイトは卓球好きの良心的な管理者によって運営されており、大会情報の掲載に一切料金がかからないということです。(良い人すぎないですか?)
わずか1分で申込みから参加費支払いまで完了
参加者側は驚くほど簡単に大会の申し込みができます。
まずは大会一覧より、参加したい大会名の横にある「Enter」をクリック。
写真:大会参加の仕方/撮影:Ayano
次に参加したいレベルを選択。(ログインをするとレーティングが自動で反映されるため、出場可能なイベントが上部に表示されます)
そしてクレジットカードで大会参加料を支払い完了です。1分ほどでエントリーから支払いまでが完了しました。
オンラインで完結するからこその利便性
大会によって期限は異なりますが、申し込みは大会前日まで可能なことが多いのも特徴の1つです。
オンラインですべて完結することもあり、「明日予定無くなったし試合出ようかな!」ということや、「急な仕事が入って大会に出られないからキャンセルで…」ということも可能になっています。
日本だと「チームごとでの申し込み」「郵送またはFAX」「大会当日の朝は参加費支払いに長蛇の列」など、これだけデジタル化が進んでいる中で、いまだ変わらない状況が続いています。
ただ、最近は日本でも、「P4match」「ミングルス」「Laboレーティング」など、オンラインでの大会申し込みが可能になっている大会も出てきています。日本でもこれからもっと卓球大会が手軽に楽しめるようになることが期待されますね!
出場予定選手・大会結果もすぐ確認
このシステムの特徴として、申し込みだけではなく、出場選手や大会後の結果も確認できることがあげられます。
先ほどの大会検索の画面で、Result(結果)・Players(選手)を1クリックで確認できます。
写真:Result(結果)・Players(選手)を確認できる/撮影:Ayano
アメリカの大会は、結果をPCから随時入れていくので、その日の大会終了と同時に結果がOmni Pongにアップされていることが多いです。そのため、大会終了後は友人らから「おめでとう〜」などの連絡が来るのも嬉しい点ですね。
【動画】完全オンラインが当たり前のアメリカ卓球システム
YouTubeで見ていただけると、より凄さがわかりやすいかと思います。ぜひチェックしてみてください!
参加費299ドル ビッグなフロリダの大会
実は9月1日から開催される「JOOLA GLOBAL CHAMPIONSHIP」という、超ビッグな大会に参加予定です。
超ビックな大会に移動中🏓
ラスベガスめちゃ外行きたいけど今日は乗り継ぎ✈️
空港の飛行機に乗る出入口にスロットある。さすが。 pic.twitter.com/pVxkFUzf9I— Ayano🏓🇺🇸【あやろぐ】 (@ayalog_net) August 31, 2022
場所はあのウォルトディズニーワールドがある、フロリダです。大規模な大会のため参加費が一人299ドル(4万円)かかりますが、好きな数のトーナメントに参加可能となっています。
男女シングルスや混合ダブルスなど通常のトーナメントに加えて、普通のラケットとは異なるラバーのスポンジがない「ハードバット」、やすりがラバーの代わりに貼ってある「サンドペーパー」など、特殊な種目も多く存在します。私は「ハードバット」に出場予定なので、そちらの様子もまたお伝えします。
ちなみにチャン・リリー選手(アメリカ)やルボミール・ピシュティ選手(スロバキア)など、五輪代表選手も出場予定となっています。私も選手らと同じトーナメントに参加しているので、何とか勝ち上がってぜひ試合をさせてもらいたいですね。
写真:チャン・リリー(アメリカ)/提供:WTT
ちなみに参加費の分、賞金も高く設定されています。一番レベルの高いシングルスの優勝賞金は、なんと25000ドル(300万円)です。
これからも世界の卓球について発信していきます!
アメリカの卓球事情をちょこっと紹介してみましたが、いかがだったでしょうか?
私は長年日本で卓球をやってきて、卓球のことをよく知っているつもりでいましたが、海外には全く知らなかった卓球の楽しみ方がありました。
野球やサッカーみたいに超メジャーなスポーツではないからこそ、世界各地でいろんな形でいろんな楽しみ方が育っているのが、卓球というスポーツの面白さであると感じています。
まだまだ書きたいことはたくさんあるので、これからも読んでいただけると嬉しいです。