【初心者必見】カウンタードライブのコツ|卓球基本技術レッスン | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

卓球技術・コツ 【初心者必見】カウンタードライブのコツ|卓球基本技術レッスン

2020.07.01

この記事を書いた人
初級者、中級者向けに基本技術の説明から、戦術論や卓球コラムまでを執筆。社会人になってから5回全国に出場し、全日本卓球選手権(マスターズの部・男子30代以上の部)ではベスト64。まさに“頭で勝つ!”を体現中。
戦型:右ペン表裏

卓球ライター若槻軸足がお届けする「頭で勝つ!卓球戦術」

このシリーズでは、初心者向けに卓球の基本的な技術についての説明やそのやり方、対処法などについてお話していく。実際のプレイヤーはもちろん、テレビなどで観戦される方にとっても、頻繁に出てくる用語が登場するので、知っているとより卓球の面白さが分かるだろう。ぜひ参考にしていただきたい。

今回は、カウンターのやり方について説明をしていく。

カウンターは、相手の渾身の攻撃を守らずそのまま反撃し、一気に形勢逆転という、観客が見ていて一番盛り上がるダイナミックなプレーだ。相手に与える精神的なダメージも大きいだろう。ただし、もちろんそれを成功させるには難易度が高く、たくさんの練習が必要になる。

今回は初心者の方でもなるべく取り組みやすいやり方を書いていくので、ぜひ参考にして頂きたい。

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カウンターの種類

カウンターとひとくちで言っても、それには様々な種類がある。

・バウンドした直後を捉えたカウンタードライブ
・バウンドの頂点を捉えたカウンタードライブ
・バウンドの下降時を捉えたカウンタードライブ
・バウンドの頂点を捉えたカウンタースマッシュ

といった具合に、バウンド後のどのタイミングを捉えるかによって技術の種類、及びスイングの仕方などが変わってくる。バウンド直後を捉えるのは、時間的余裕が少ない分、反射神経が求められる。下降時を捉えるとすれば、相手のボールの威力が弱まってきているので、その分自分で威力を出すためのパワーやラバーの性能が必要になってくる。

頂点でスマッシュするのはタイミングが非常にシビアであるし、そもそもドライブ全盛のこの時代に、スマッシュができるという選手はそう多くないだろう。

もちろんすべてを会得できるに越したことはないが、なかなかそれは難しいので、まずは私が初心者の方に覚えてほしいやり方についてお話していく。

それは、バウンド直後を捉えたカウンタードライブだ。

バウンド直後を捉えたカウンタードライブのやり方

ブロックの延長として考える

バウンド直後を捉えたカウンタードライブを行うにあたり、まず前提として必要な考え方がある。それは、「ブロックの延長として考える」ということである。

「カウンター」と聞くと、「スピードや威力のある攻撃技術」というイメージを思い浮かべるだろう。そして、「スピードや威力のある攻撃技術」=「大きくて力強いスイングが必要になる」と繋げて考えがちである。

しかし、ここに大きな間違いがある。

相手の強い攻撃を受ける際に使う技術と言えば、ブロックだ。ブロックはバウンド直後をとらえ、角度を作ってラケット角度を固定して返球する。ここではほとんどラケットを動かしていないはずだ。そのブロックの延長線上に、カウンターがあると考えるべきなのである。

相手が攻撃をしてくる姿勢が見えて、前陣でブロックの体制で構えておいて、やや甘いと判断したらそこからカウンターへ切り替える、というイメージだ。

そして、「威力のあるボールを自分から打つ」のではなく、「相手のボールの威力を利用して返す」という意識が大切だ。こう考えることで、打球の際に余計な力が入ってしまうのを防ぎ、リラックスした状態で精度の高いカウンターを仕掛けることができるのだ。

バックスイングはとらない

このとき、大きなバックスイングを取ってしまうと、当然時間的に間に合わない。その上相手のスピードのある攻撃ボールに対して、大きな振りでいこうとすると、ラケットにうまくヒットさせること自体が難しいだろう。

ブロックの角度を作ったら、そのまま前方向にスイングをしよう。このとき、ブロックの場合はラバーに「当てて」返すイメージで返球をするが、カウンターの場合はラバーで「掴んで運ぶ」ようなイメージだ。

当てて返す場合は、フラットな捉え方になるが、掴むという意識を持てば、すなわちラバーにしっかり喰い込ませて「上回転をかけて返す」ということになる。ボールに上回転をしっかりかければ、弾道は弧線を描き、より安定して相手コートに収めることができるのだ。

しっかり前傾姿勢で、腹筋を使い、回転を抑え込む

カウンタードライブをするときに大切になるのが姿勢だ。

カウンターができると判断できた場合というのは、少し時間的な余裕があるはずだ。時間があるときは、ついボールを見てしまうが為に、体がふわっと起き上がりがちになる。しかしそのように起き上がった状態では、ボールをうまくコントロールできずミスが増えてしまう。そうならないように、しっかりと腹筋に力を入れて前傾姿勢を保つことを心がけよう。

そして打つ瞬間はなるべくコンパクトに、腕を振り抜くのではなく折りたたむようにスイングをしよう。このときにフリーハンドを使ってお腹を叩くようにすると、上手に腹筋を使うことができ、前傾姿勢を保ったままコンパクトに振ることができる。

コンパクトなスイングで、相手の回転に負けないようしっかりと回転をかけ返す、そのためには低い姿勢を維持すること非常に大切だ。

まとめ

今回はカウンターについてお話した。カウンターとひとくちにいっても、プレーのスタイルや得意とする領域によって、様々な種類がある。

ちなみに筆者の場合は、基本的に前陣のスタイルでブロックを主体に試合を展開するため、今回紹介した「バウンドした直後を捉えたカウンタードライブ」がもっとも実用的な技術となる。初心者の方にとってもとっつきやすいと思うので、ぜひとも挑戦して頂きたい。

若槻軸足が書いた記事はこちらから

頭で勝つ!卓球戦術

>>【連載】頭で勝つ!卓球戦術

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>>『頭で勝つ卓球戦術』シリーズ著者・若槻軸足が社会人で全国5回でられたワケ

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