卓球・ペンのバックの打ち方 グリップや打球点などを詳しく解説 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:ペンのバック/撮影:ラリーズ編集部

卓球技術・コツ 卓球・ペンのバックの打ち方 グリップや打球点などを詳しく解説

2020.10.02

文:ラリーズ編集部

シェークハンド全盛の現在、徐々にペンの選手の数は減ってきています。世界のトップ選手の中でも中国式ペンホルダーの選手は存在していますが、日本式ペンの選手は現在ではほぼ存在していません。それには、シェークハンドや中国式ペンに比べて、日本式ペンはバックハンドの技術に限界があり、自ら回転を掛けにいくのが難しい、フォアハンドとの切り替えが遅れて難しいなどの理由があります。

そのようなバックハンドでの欠点などを理由にして減少している日本式ペンホルダーのプレイヤーですが、日本式ペンホルダーのバックハンドにも独自の魅力があるのも確かです。止まって伸びてこない打球、ナックル性で落ちる打球、サイドスピンのかかった曲がる打球など、シェークハンドのバックでは出ないような独特で癖のある打球を打つことができます。

現在、日本式ペンホルダーのバックを使いこなす人が減っているからこそ、試合で当たったときにこのバックハンドは大きな武器になり得ます。

今回はそんな、ペンの人のバックの打ち方について詳しく見ていきます。

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グリップ

日本式ペンホルダーの選手にとって、グリップは非常に重要です。シェークハンドと異なってペンホルダーのラケットでは、しっかりとしたグリップでラケットを握らないと面がぶれてしまい良い打球を打つことができません。

そのため、グリップが重要となるのですが具体的には、まずはラケットを深く握ることです。ラケットを浅く握って遠心力を利用してフォアハンドを打っている人もいるかもしれないですが、それだとバックハンドを打球するときに面が固定されないため上手く打つことが難しくなります。そのため、ラケットは深めに握るのが基本のグリップとなります。

次に、指の形ですがラケットの裏面に添える際に前述の通り面を固定してやるために、中指は丸めてしまわずに、自然な形で伸ばして面を支えるようにするとよいです。


写真:ペンのグリップ/撮影:ラリーズ編集部

その上で、バックハンドを実際に打球する際には親指を少しラケットから外してやって、親指の腹のあたりで面を固定するとよりしっかりとした打球が飛んでいきます。

指の長さや、手の大きさによってグリップには個人差が出ますが、基本的にはラケットの面がぶれないようにしっかりと固定してあげることが一番大切なことになります。


写真:ペンのグリップ/撮影:ラリーズ編集部

ラケットに当てる場所

グリップを決めて、実際に打球するときに次に大切なことはラケットのどこに球を当てるのかということです。結論から言ってしまうと、ラケットの根元にあてた方がいい打球が出ていきやすくなります。

ラケットの先端で打ってしまうと、先端部は手から離れていて完全には支えられていないためにボールが当たった瞬間に面がぶれてしまいスイングの力を伝えきることができません。一方で、根本はグリップから近くてしっかりと面が固定されているため、打球時にしっかりと力を伝えることができて安定して威力のある
球が飛んでいきます。

ラケットの根元で打つためには、ラケットのヘッド(先端)の向きを少し変えてやる必要があります。通常、バックハンドの構えをしたときラケットヘッドは丁度真横くらいを向くことが多いと思いますが、この時にもう少しだけ手首をひねってヘッドが少し上を向くくらいにまでするとよいです。こうすることで自然とラケットの根元で打球することができて安定したバックハンドを打つことができるようになります。


写真:ペンのグリップ/撮影:ラリーズ編集部

打球点

グリップと、当てる場所の二つを意識したら、もう一つ打球点を考える必要があります。シェークハンドや中国式ペンのバックハンドだと、多少打球点が遅れても、自分から回転をかけてドライブで相手コートに入れることができますが、日本式ペンのバックハンドだとそれができません。

打球点が遅れると面をかぶせることができず、根本以外の部分に当たってしまい、結果的に球を抑えきれずに甘い返球になってしまうことが多いです。

以上のことから、日本式ペンホルダーのバックハンドでは早い打球点やバウンド直後を狙って打球するようするとよいです。早い打球点で打つと低くてナックル気味の打球が飛んでいき、ドライブに慣れている相手にとっては非常にとりにくいいやらしい球になります。

サイドスピン

上記のことを意識してバックハンドを打つようにすると安定して威力のある打球を出すことができるようになりますが、それに加えて球に少しのサイドスピンをかけるとより良い打球になります。

右利きの選手であれば、球の真後ろではなくて、少し左上側を擦って順横系の上回転をかけてやることで、少しドライブ気味の打球になって相手コートに安定して入るようになります。また、サイドスピンがかかっていることで軌道が曲がって相手にとっては非常に取りにくい打球になります。

まとめ

ここまで、日本式ペンホルダーのバックハンドの打ち方について見てきました。一般には弱点とされることの多い日本式ペンのバックですが、その打ち方をマスターして使いこなせるようになれば非常に大きな武器にもなり得る技術です。この記事がバックハンド向上の一助になれば幸いです。

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