【卓球】ペンホルダーの選手におすすめのサーブ7選 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

撮影:ラリーズ編集部

卓球技術・コツ 【卓球】ペンホルダーの選手におすすめのサーブ7選

2023.11.27

文:ラリーズ編集部

年々、減少していくペンホルダーの選手。その中でも特に片面だけにラバーを貼って戦う日本式ペンホルダーはその数を大きく減らしています。しかし、フットワークを駆使してコートをオールフォアで駆け回り、一撃の威力で打ち抜くそのプレースタイルを魅力に感じて今でもこの戦型を貫いているプレイヤーがいるのも確かです。

また、ペンホルダーの選手はグリップの違いから、シェークハンドよりも手首の可動域が広く、一般的にサーブを出しやすいといわれています。さらに、日本式ペンの選手や、裏面打法が苦手な中国式選手にとっては先手を取るためにもサーブは生命線になってきます。

今回はそんな独自の魅力を持つペンホルダーの選手におすすめのサーブ7選を紹介していきます。

(右利きの選手対右利きの選手を想定して書いています)

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おすすめ①:フォアへの上回転系ロングサーブ

まず最初におすすめするのはフォアへの上回転系ロングサーブです。普段あまり試合でロングサーブを使わないという選手もいるかもしれませんが、相手にレシーブを絞らせずにプレッシャーを与えるためにもロングサーブは重要です。


写真:ペンホルダーのサーブ/撮影:ラリーズ編集部

ロングサーブを出すことで、他のショートサーブやハーフロングサーブがより効果的になります。また、ペンの選手はフォアのラリーに持ち込む展開が有利ですが、相手のフォアに上回転系のロングサーブ出すことで早い段階でフォア対フォアのラリーに持ち込むことができるという効果もあります。

おすすめ②:バックへの下回転系ロングサーブ

次にもう一つおすすめするのはバックへの下回転系ロングサーブです。このサーブは特にシェークハンドや中国式ペンでバックハンドを多用するタイプの選手に有効です。

相手にバックハンドで持ち上げさせて、その球を回り込んでフォアでたたくという展開を作ることができて非常に得点力の高いパターンの一つと言えるでしょう。

また、よく切れた下回転系ロングサーブはそれだけで相手がネットに落としてくれる可能性も高く、前述のフォアへの上回転系ロングサーブや、ショートサーブなどと組み合わせることで相手にプレッシャーを与えることができます。

おすすめ③:順横下回転系ショートサーブ

多くの選手に使われる順横下回転系ショートサーブですが、前述のロングサーブとうまく組み合わせて使うことで相手にチキータやフリックをさせずにストップをさせることができます。

そのストップに対して横回転を入れてダブルストップをしたり、台上でフリック、流し、深いツッツキをしたりと先手を取って有利な状態で大きなラリーに持ち込むことができます。

おすすめ④:フォアへの逆横回転系ショートサーブ

サーブのコースにおいて相手の体から一番離れているフォア前を狙うのは定石ではありますが、逆横回転系にすることで相手の体から離れていく軌道のサーブになり、バックへのロングサーブと組み合わせることで相手を前後左右に振り回すことができるようになります。

また、逆横回転系をフォア前に出すことで相手のレシーブがフォア側に集まりやすくなり、ペンの選手にとっては有利な展開になることが多いサーブと言えます。

おすすめ⑤:純粋な下回転とナックルサーブ

これまでに紹介したロングサーブ、フォア前の逆横回転系サーブ、順横下回転系サーブと組み合わせて、それらと同じフォームから純粋な下回転とナックルサーブを出すことで、シンプルながら効果的なサーブとなります。横回転が入っていないため、フリック、流し、チキータなどのスピードのあるレシーブをされることが少なく、台上や三球目から丁寧な形で攻めることができます。

また、下回転とナックルサーブの回転量をうまく変化させることで相手のレシーブが少し甘くなって、先手を取る展開を作りやすく、いざという場面で頼りになるサーブです。

おすすめ⑥:少しだけ台から出るハーフロングサーブ

バウンド目で台から出るか出ないかぐらいの長さのハーフロングサーブは非常に効果的です。このサーブは相手にとって台から出るかどうかの見極めが難しく、レシーブに迷いが生まれます。また、ハーフロングサーブに対する台上処理も、ショートサーブよりは長くなるためストップやフリック、チキータなどが難しくなっています。

ドライブしようにも強打はしづらく、結果的に甘いレシーブが返ってくることが多いサーブです。ハーフロングで少しだけ台から出して、相手に緩くドライブを掛けさせてその球をカウンターで狙い打つという展開は得点力が高くペンの選手にとっていい展開です。

おすすめ⑦:立ち位置を変えたサーブ

多くの選手は普段バック側からサーブを出すことが多いと思いますが、時には立ち位置を変えてミドルやフォア側から出すサーブも効果的です。同じ回転やコースのサーブであっても、立ち位置を変えるだけで軌道やバウンドも変化して、相手にとっては取り慣れていないサーブに変化します。

片面のペンホルダーとして全日本王者にも輝いた吉田海偉選手もこの立ち位置を変えるサーブを使用しています。

まとめ

ここまでペンの選手におすすめのサーブ7選を紹介してきましたが、この中から自分のプレースタイルに合ったものだけでも採用してプレーに組み込んでみてはいかがでしょうか。

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