勝てるナックルサーブの出し方を徹底解説 下回転との出し分けが大切|卓球基本技術レッスン | 卓球専門WEBメディア「Rallys(ラリーズ)」
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2019.05.26

勝てるナックルサーブの出し方を徹底解説 下回転との出し分けが大切|卓球基本技術レッスン

写真:石川佳純木下アビエル神奈川)/撮影:ラリーズ編集部

卓球ライター若槻軸足がお届けする「頭で勝つ!卓球戦術」

このシリーズでは初心者向けに卓球の基本的な技術についての説明と、そのやり方についてお話していく。実際のプレイヤーはもちろん、テレビなどで観戦される方にとっても、頻繁に出てくる用語が登場するので、知っているとより卓球の面白さが分かるだろう。ぜひ参考にしていただきたい。

(特に記述がない限り、右利きの選手を想定している)

卓球は相手に2択を迫るスポーツ

卓球は相手に2択を迫るスポーツだ。考えてみて欲しい。対戦相手が、恐ろしいほど速く、回転量も凄まじいドライブという武器を持っていたとしよう。試合開始直後からそれを出されて、あなたは全く対処出来なかった。

しかしこれが、「100%あなたのバック側に来る」と分かったとしたらどうだろう。おそらく、3,4球受けてボールに慣れてしまえば、簡単にブロック出来るようになるだろう。

これが、バック側に来るか、フォア側に来るか、(時にはミドルに来るか)分からないから対応が難しいのだ。

サーブも同じで、すごく回転量がある、素晴らしいサーブを持っていても、1種類だけであればその効果はほとんどない。

同じスイング、同じモーションで、2つ以上の性質のサーブを組み合わせて出せて初めて効果を発揮する。

例えば、同じモーションでフォア前のナックルサーブと、バックにナックルロングサーブの組み合わせ。

例えば、同じモーションで、横下回転と、横上回転の組み合わせ。

そのようにして、相手に2択を迫るような戦術が取れて、初めて効果を発揮するのだ。

今回はサーブにおいて、最もシンプルな「下回転サーブとナックルサーブ」を組み合わせるやり方についてお伝えする。

いわゆる「縦回転系の変化」と呼ばれるものだ。

卓球は相手に2択を迫るスポーツ

これは勝つためのナックルサーブの使い方である。ナックルサーブは回転がなく当てるだけで返すことができるので単体では効き目が薄い。故に、多くの選手は下回転サーブと混ぜて使う。この2つを上手く出し分け、回転を分かり辛くすることによって、初心者の皆も一気に試合で勝てるようになるだろう。

下回転サーブとナックルサーブの出し分け方

ボールを捉える位置で出し分ける

まず基本的に下回転のサーブは、ボールの底面、つまり床側をラケットで捉えて打球する。こうすることで、ボールにバックスピンをかけることが出来る。その時とスイングは全く変えずに、ボールを捉える位置を変えるのだ。ナックルサーブであれば、ボールの後ろ側を捉えてみよう。

下回転は、キュッと擦るイメージだが、ナックルサーブの場合は「こん」と当てるようなイメージ。これが最も簡単な出し分け方だ。

打球するラケットの位置で出し分ける

ボールを捉える位置を変えるやり方だと、若干ではあるが回転をかける場合・かけない場合でスイングに差が出てきてしまう。しかしこれからお伝えする、打球するラケットの位置で出し分けるやり方であれば、全く同じスイングで回転を出し分けることが出来るので、さらに相手に分かりにくくさせることが出来るだろう。

ラケットの先端か、根元か

下回転を強くかけたければ、ラケットのなるべく先端にボールを当てるのが良い。なぜなら、スイングは弧を描くので、先端の方がより強い遠心力がかかるためだ。

ということは、逆にラケットの根元付近に当てたら、同じスイングをしても遠心力は弱くなり、強い回転がかかりにくくなる。これを利用して、ナックルサーブを出すときはラケットの根元付近で打球するようにしてみよう。

ラケット面の相手側から当てるか、後ろ側から当てるか

さらにより分かりにくくするのが、ラケットの右端で打球する方法だ。

どういうことかと言うと、ラケットの左端、つまり相手方向の位置でボールを捉えれば、それだけ長くボールを持つことが出来て、回転をかけやすくなる。逆に右端、つまり相手のいない方向の位置で捉えれば、ラバーがないので回転を強くかけることは難しい。これを利用すればより効果的な出し分けが可能だ。

相手に回転を分からせない工夫

足音を鳴らす
打球の仕方によって回転をかけたりかけなかったりは出来るが、さらにプラスアルファで相手を惑わせる工夫が欲しいところだ。最も簡単な方法はサーブを出す瞬間に、「ダン!」と床を踏み鳴らすことだ。これには、メリットが二つある。

まず一つ目は、ラバーに当たった時の打球音をかき消す効果があることだ。実はボールを打球する時、回転をかけた際と、回転をかけていない際で打球音は変わっている。

スマッシュを打つ際は、「パチン」という叩く音が大きく鳴るのに対して、ドライブを打つ際は「シュッ」とか「キュン」といった、小さな摩擦音が鳴る。それと同じことが、サーブの時も起こる。

相手のレベルが上がってくると、打球時の音によって、回転がかかっているかどうかを判別してくる。なので、床を踏み鳴らして「ダン!」という音を出すことによって、サーブの打球音をかき消して、打球音での判別を難しくさせることは、相手が実力者であるほど有効な戦略になる。

そして二つ目の効果としては、打球音を鳴らすことで、サーブに力を込めていることを表現出来ることだ。「床を踏み鳴らしながら、力いっぱいサーブを出す=回転をかけるのにも力を込めている」という印象を相手に与えることが出来る。

卓球は騙し合いのスポーツだ。サーブの際はそれがより顕著になる。

強く回転をかける時ほど、涼しい顔で出して、逆に回転をかけていない時ほど、力を込めて頑張っている風に出す。そのようにすれば、より効果的に相手を惑わすことが出来るだろう。

まとめ

今回は初心者向けに、下回転とナックルサーブの出し分け方と、相手の惑わせ方について考えてみた。今回紹介した他にも、フェイクモーションを工夫したり、サーブを出す前のラケット角度を工夫したりと、やり方は無限に存在する。色々な方法を試しながら、練習相手にも意見をもらいながら、サーブの工夫を凝らしていって欲しい。

>>サーブの基本の5種類の紹介
>>横回転をうまく使う方法とは?今すぐ試せる3つのポイント

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文:若槻軸足(卓球ライター)

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