サーブのルールとは?│卓球におけるサーブの5つのポイントを解説 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

卓球技術・コツ サーブのルールとは?│卓球におけるサーブの5つのポイントを解説

2019.04.20

文:ラリーズ編集部

これから卓球を始める人も、既に始めている人も、卓球を楽しむためには正しいサーブの打ち方をしっかり身に付けておくことが大切です。

かっこいいサーブが決まるのもうれしいですが、まずはしっかりと基本を押さえておきましょう。

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正しいサーブを覚えよう

卓球のサーブのルールには次の5つのポイントがあります。
1.構え
2.ボールの持ち方
3.トスを上げる高さ
4.打つタイミング
5.自分のコードにワンバウンドさせる

では、ひとつひとつを詳しく見ていきましょう。

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「構え」から「打つ」までの流れ

卓球のサーブの「構え」から「打つ」まで、5つのポイントを押さえながら説明していきます。

1.構え
構えで大切なのは、「背中でラケットを隠さない」ということです。相手からボールが見えにくくなると、相手がボールの回転を判断できなくなり不利になりますので、お互いに気持ちよくプレーするためにも気を付けましょう。

2.ボールは手で隠さないようにする
手のひらを開いて、その上にボールを乗せます。手でボールが隠れてしまうと相手からボールが見えなくなってしまうので、しっかりと見えるように手のひらをよく開きましょう。

3.トスは16㎝以上上げる
トスの高さは16㎝以上上げることが決められています(上限はありません)。低すぎるトスから急に打たれると相手に不利な上に、ボールが見えづらいくなるためです。

4.打つ前に一旦静止する
構えてからサーブを打つ前に、ボールを手に乗せたまま一旦静止します。サーブに集中するためにも必要な行為です。

5.自分のコートにワンバウンド
サーブはいきなり相手のコートに打つのではなく、まず自分のコートにワンバウンドさせます。このルールを守らないと反則になることはありませんが、相手に得点が入ってしまいます。

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ネットに当たったら打ち直し?それとも失点?

打ったサーブがネットに当たってしまうことがあります。その場合は、打ち直していいのか、それとも失点になってしまうのか気になるところです。

打ったサーブがネットに当たってから相手コートに入った場合は得点にはならず、サーブは打ち直しになります。

しかしネットに当たった後に自分のコートに落ちた場合は、相手の得点になってしまうので注意しましょう。

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もし空振りしてしまったらどうなる?

トスを上げ、落ちてきたボールをラケットで打とうとしたとき、空振りしてしまったということは初心者によくあることでしょう。また、少し慣れてサーブができるようになってきたときに、ボールに回転を掛けようとして空振りしてしまったということも珍しいことではありません。

トスしたボールを空振りしてしまった場合、サービスミスとなって相手の得点になります。また、空振りしなくても、上げたボールをキャッチした場合にも、ミスとなって相手の得点になってしまうため注意しましょう。

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基本はボールを相手に見せること

卓球のサーブのルールにおいて、「ボールを隠さない」ということは最も大切なことです。ボールをトスしたとき腕が残ってしまったり、体や洋服で隠れてしまったりなど、わざとではないけど知らず知らずのうちに隠してしまっていることもあるので注意が必要です。

また、うまくなってくると相手に隠したくなる気持ちが出てきますが、相手から分かり難いサーブを打つテクニックは他にもありますので、サーブは相手に見せるというルールをしっかり守りましょう。

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サーブの打ち方は5種類!打ち方・構え方を解説

サーブの打ち方には、主に次の5種類があります。

1.ロングサーブ
2.横回転サーブ
3.下回転サーブ
4.しゃがみこみサーブ
5.ナックルサーブ

では、これらのサーブの打ち方や構え方について解説していきます。なお、どのサーブもラケットはシェークハンドかペンホルダーで握ります。

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ロングサーブ

構えてから真上に高くトスを上げて、ボールの上側を擦るようにラケット面をややかぶせ気味に打ち、前へ押し出すように振り抜きます。

コツは、ラケットのバックスイング時に後ろ足に体重を乗せ、スイングのときに重心を前の足に移動させながら打つことです。ロングサーブは、ラリー中のボールのスピードをさらに速くしたようなボールになります。

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横回転サーブ

構えてからトスを上げたら、ボールが落下するのに合わせてラケットを引き、体重移動をしながら打ちこみます。インパクト時はラケットを下向きにし、手首を使ってラケットを振り抜きます。

横回転サーブは、相手のラケットに当たると横に曲がってしまうため、初心者にはレシーブが難しいでしょう。

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下回転サーブ

構えてからトスを上げ、手を引きながら重心を後ろ足に乗せます。ボールを低い位置でラケットを寝かせた状態で打つようにし、スイングに合わせて重心を前足に移動させます。

ラケットを体に引き寄せ、ボールの底を切るようにラケットを振るのがポイントです。下回転の掛かっているボールは、ラケットを当てると下に落ちやすく、相手のネットミスを誘うサーブです。

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しゃがみこみサーブ

利き手サイドの足を下げて構え、ボールをトスしたら落ちてくるタイミングでラケットを引きます。
ボールの外側を通すようにスイング、そのまま横回転を掛けながらラケットを振り抜きます。こうするとカーブを描いて横に曲がっていくボールになります。

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ナックルサーブ

利き手サイドの足を下げて構え、トスを打ち上げボールが落ちてくるタイミングでラケットを引きます。可能なかぎり回転を加えずに、ラケットのグリップに近い位置でボールを打ち、ラケットを振り抜く必要はありません。

ナックルサーブを打つこと自体はそれほど難しくはありませんが、相手にナックルサーブを打つことがばれやすいサーブでもあります。そのため、相手にばれないようにナックルサーブを打つことが必要なのですが、そうなると難易度ががぜん増してしまいます。

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試合観戦を楽しくする!卓球の基本ルール

卓球の試合を楽しく観戦するなら、やはり基本的なルールは抑えておきたいものです。

・5ゲームマッチで3ゲーム先取した方が勝ち
・11点先取した方が1ゲーム勝ち
・10-10になったら、2点先取した方が勝ち
・サーブは2本交代
・ゲームカウント2-2になったら、どちらかが5点取った時点でコートチェンジ
・ボールが台の角に当たったら自分の得点
・台の側面に当たったら相手の得点

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試合の流れを覚えよう

卓球の試合の流れについても覚えておきましょう。

試合開始前に、審判前でじゃんけんをし、勝った方が最初にサーブをするかレシーブをするかを選び、負けた方が最初にプレーするエンドを選びます。

審判の「レディ」という合図で試合体勢に入り、「ラブオール」の声で試合開始となります。

その後、サーブは2本ずつ交代し、1ゲーム11点先取した方が勝ちで、最終ゲームのみどちらか5点取った時点でコートチェンジします。

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まとめ

卓球のサーブにルールがあることを知らなかったという人もいると思いますが、ボールの持ち方やトスを上げる高さなど、きちんとしたルールがあります。

最近、卓球は注目のスポーツとなっていますので、基本的な卓球のルールや試合の流れを知って、プレーも試合観戦も大いに楽しみましょう。