【初心者必見】ツッツキのやり方とコツ|卓球基本技術レッスン  | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

卓球技術・コツ 【初心者必見】ツッツキのやり方とコツ|卓球基本技術レッスン 

2018.12.01

卓球ライター若槻軸足がお届けする「頭で勝つ!卓球戦術」。

初心者向けに卓球の基本的な技術についての説明と、そのやり方についてお話していくコーナー。実際のプレイヤーはもちろん、テレビなどで観戦される方にとっても、頻繁に出てくる用語が登場するので、知っているとより卓球の面白さが分かるだろう。ぜひ参考にしていただきたい。(特に記述がない限り、右利きの選手を想定している)

>>【初心者必見】卓球の「ツッツキ」とは?打ち方と練習法|卓球基本技術レッスン

ツッツキとは

ツッツキとは、下回転のボールに対して、回転に逆らわずに返球する技術である。卓球は回転のスポーツである。サーブから複雑で強力な回転をかけ、相手にミスをさせる、あるいは強いボールを打たせない、というのが基本的な戦い方だ。

その中でも、最もシンプルかつ最も強打されにくいとされているのが、下回転のボールだ。下回転はいわゆるバックスピンであり、普通に打ち返そうとしても、ボールはネットを越えずにボトっと落ちてしまう。それを、うまくネットを越えるように返球するのが、ツッツキという技術である。

初心者の方でこのツッツキが出来ないと、相手の回転サーブを返球出来ずに試合で負けてしまうことになるので、何よりも優先的に習得しなければならない。

>>【頭で勝つ!卓球戦術】初心者でも勝てる!最初に習得すべき「たった2つの技」

ツッツキのやり方

ここでは相手がバック前、つまり台から2バウンドするくらいの短いボールのサーブを送ってきたときを想定する。

まずはボールの落下地点に合わせて足を出す。このときの足はどちらでもよいが、基本的には右足を出すといいだろう。

そして、ラケット面を水平から30度くらいの角度にしよう。ボールの下降時を捉えて、ラケットに乗せるようにしながら、相手コートへ運ぶように打球する。この時、ボールがバウンドした直後を捉えると、初心者にはやや難易度が上がる。慣れるまでは、ボールがバウンドして、頂点を過ぎてから下降し始めたくらいを狙うのが良いだろう。

ツッツキのしやすい打点のイメージ

>>下回転サーブの最適なレシーブとは?トップ選手に学ぶレシーブ講座

ツッツキのコツ

このとき、しっかりと足を入れて、台に入ることが重要だ。顔をボールに近づけるイメージでやると良い。ボールから遠い状態で打とうとすると、腕が伸び切ってしまって、コントロールが定まらない。腕を曲げてリラックスした状態で打球出来るよう、まずしっかり足を動かして、ボールの落下地点に素早く入ることを考えよう。

そして、ツッツキが問題なく出来るようになったら、もう一つ意識して欲しい点がある。それは、なるべく台の深くを狙うということだ。

ツッツキと一口に言っても奥が深く、早いタイミングで打ったり、下回転を強くかけたりと、色々な工夫が出来る。しかし全てに共通して、台の深くを狙うことは非常に有効となる。深ければ相手は強く打つことが難しくなり、またこちらとしても、相手が打ってからの時間的余裕が生まれる分、ブロックなどの対応がしやすい。

ツッツキが浅い場合

ツッツキが深い場合

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ツッツキのメリット

ツッツキのメリットは、なんと言っても次の相手の行動をある程度限定させることが出来る点にある。特に、攻撃型選手に対してフォア側へツッツキをすれば、フォアハンドドライブが返ってくることが多くなるだろう。そうなれば、次は自分はブロック(あるいはカウンター)をすれば良いだけ、という状況に持ち込むことが出来る。これは非常に大きいメリットだ。もし仮に、ツッツキではなくストップをしたとすると、次の相手の返球はフリックが来るかもしれないし、ツッツキが来るかもしれない。はたまた流しやチキータ、ストップ、と多数の選択肢を頭の中に入れておかないといけなくなる。

ツッツキは非常にシンプルな技術で、初心者がまず覚えるべき技ではあるのだが、それゆえに奥が深く、上手く使えばとても有用な武器となりうるのである。

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デメリット

デメリットはやはり、相手がドライブを打ってくる可能性が高い、という点にあるだろう。しっかりと厳しいコースへ、さらに台の奥深くへツッツキが出来れば別だが、少しでも浅かったり、高かったりすると、問答無用で強打を叩き込まれる可能性がある。常に劣勢と隣り合わせの技術だと言えるだろう。

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まとめ

ツッツキというと安全に入れにいく技術といったイメージを持っている方も多いと思われる。しかし使い方によっては、試合を左右しかねない、非常に重要な技術と言えるだろう。それゆえ、あなたがツッツキをするときは、「入れにいく」という気持ちではなく、「攻める」という気持ちでツッツキをするようにしよう。

関連記事にもツッツキを有効に使う戦術を書いているので、そちらも参考にして頂きたい。

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