ペンホルダーのツッツキショートのやり方|頭で勝つ!卓球戦術 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:小西海偉/撮影:ラリーズ編集部

卓球プレーヤー向け ペンホルダーのツッツキショートのやり方|頭で勝つ!卓球戦術

2022.04.03

文:若槻軸足(卓球ライター)

卓球ライター若槻軸足がお届けする「頭で勝つ!卓球戦術」。今回は、「ペンホルダーのツッツキショートのやり方についてお伝えしていく。

これは筆者自身が使っている技術であり、ツッツキとショートを織り交ぜたような技術であることからこのように呼んでいる。ペンホルダーはやはりバックハンドで威力のあるボールを出すことが難しく、特にバック側へ来た下回転の処理が最も頭を悩ますところだろう。

裏面にラバーを貼って弱点をカバーするのがスタンダードになってきてはいるが、表面を駆使して特有のいらしいボールを出すことができるのも、ペンホルダーの大きな強みである。

今回はそんなペンの表面特有の下回転処理であるツッツキショートについてお伝えしていく。

技術とメリット

まず今回お伝えする技術のイメージについてだ。

片面ペンホルダーのベテラン、小西海偉選手などは上回転のラリーの中でサイドスピンをかけたショートを多用するが、いわばそれを下回転のツッツキやストップに対して繰り出す技術である。

バックに来た下回転のボールに対して順横回転をかけ、ツッツキよりも速い球足で相手のバックサイドをえぐるように返球するボールだ。受け手としてはボールがバックサイドに食い込んでくるので、うまくラケット角度を合わせるの難しく、普通に当てるとネットミス、ツッツくとオーバーミス、といった形で非常にいやらしいボールになる。

さらに、うまく対応されたたとしても相当な確率でバックへの返球になるので、それを待ち構えてフォアハンドで攻めることができるのだ。ぜひペン片面の選手はマスターしてほしい。

やり方①:ショートと同じスイングで押し込む

それでは実際のやり方についてお伝えしていく。

まずラケットの握りとしては、ショートをするとき同じように親指を立てよう。ラケット面はツッツキをする角度と同じでよい。そしてバック側に来た下回転のボールに対しボールのやや左後ろを捉えて、ラケットの先端を10時の方向に向けて、そのままボールを擦りながら押し込むようにスイングをするのだ。相手のバックサイドを割るコースに曲がりながら飛んでいけば成功だ。

このときのコツとしては、バックスイングは取らないということだ。普通にショートをするようなスイングで、そのまま素直に斜め左方向へ擦っていけばよい。回転をかけようという意識も持たず、ラバーに厚めに当てて押し込むというイメージでやるのがコツである。

やり方②:ボールの頂点を取る

ボールの打球点としてはやはり頂点をとらえるのが最もやりやすい。さらに言えば、長く来た下回転のボールに対してであれば、ボールのバウンド直後を捉えても同じようなスイングで入る

よくあるのがバックサイド深くにツッツキを差し込まれて詰まる形になり、ツッツキをするにしろ裏面でバックドライブを振るにしろ、甘いボールになってしまうというケースだ。そんな場面でもこのツッツキショートなら、バックスイングがさほどいらないうえに、返球のボールも甘くならないため非常に有効である。

打球点の制約を受けずに安定したボールが送れることに、この技術最大のメリットがある。

ただし、短い下回転のボールに対しては、バウンド直後を捉えて行うのはかなり難易度が高いので、その場合は頂点まで待つか、ストップを選択する方が得策だろう。

使い所

さて肝心のツッツキショートの使い所であるが、基本的にはバック側に来た下回転のボールであれば繰り出すことができる。より簡単にできるのは、相手のフォア側からこちらのバック側、つまりストレートに突かれたときである。

たとえばフォア前に下回転系のサービスを出し、3球目で全面でツッツキを待っている、といったパターンで有効だ。サービス後にやや台の真ん中で構えて、フォアにツッツキが来たらフォアハンドで、バックに来たらこのツッツキショートを繰り出して、5球目を回り込んで狙う、といったのが王道の使い方である。

あるいはダブルスの際などにも有効である。パートナーがサービスを出してからの3球目、可能ならば全面をフォアハンドで攻めたいところだが、それがなかなか難しい局面などではこのツッツキショートを準備しておくことで、かなり安心材料になるだろう。技術単体としても得点できる威力があるし、返球されてもたいていバック側に返ってくるので、非常に有利にその後の展開を進めることができる。

まとめ

いかがだっただろうか。今回はペンホルダーの表面を使った特有の下回転処理であるツッツキショートについてお伝えしてみた。回り込めない場面でのバックの技術がなかなか安定しない方や、バリエーションを増やしたい方は、ぜひとも参考にしてチャレンジして頂ければ幸いである。

若槻軸足インタビュー記事

>>『頭で勝つ卓球戦術』シリーズ著者・若槻軸足が社会人で全国5回でられたワケ

若槻軸足が書いた記事はこちらから

>>【連載】頭で勝つ!卓球戦術

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