今回は、エクアドルの中核として国際大会で活躍するアルベルト・ミーノ(エクアドル)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
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アルベルト・ミーノとは?
アルベルト・ミーノは、エクアドルを代表する選手です。小学生の時に卓球を始めてから、その非凡な才能を開花させて数々の国際大会で入賞した経歴があります。プレースタイルは安定のラリー型で、自らのリスクを減らして得点を積み重ねていきます。世界ランキングも時折急上昇するなど伸びしろのある選手です。
2021年の五輪シングルス予選を勝ち抜き、本戦出場権を得ることもできました。それではアルベルト・ミーノのプロフィールについて詳しく見ていきましょう。
プロフィール
アルベルト・ミーノは、1990年8月21日生まれの30歳(2021年5月時点)です。エクアドルのグアヤキルに、4人兄弟の3番目として生まれました。8歳の時にクラブチームの監督の勧めで卓球を始め、才能を開花させました。
2005年には国際大会の出場権を得るようになり、ハンガリーのユースオープンに出場しました。その後数々の国際大会を経験し、世界ランキングも上昇していきました。2009年にはフランスのクラブチームに所属し、3シーズンを過ごしました。
2012年以降はドイツ・ブンデスリーガで様々なチームに所属し、エクアドル代表として国際大会に出場するとともにブンデスリーガの試合もこなしています。
国際大会では世界ランキング上位の選手に勝利することも多く、特に日本の選手との相性は良いです。2019年のオマーンオープンで吉村和弘(岡山リベッツ)に4-3で、2020年のポルトガルオープンでは森薗政崇(BOBSON)に4-2でそれぞれ勝利しています。
Instagramにも数多くの投稿がなされています。こちらにも注目です。
アルベルト・ミーノのInstagramはこちら!
プレースタイル
アルベルト・ミーノは右シェーク裏裏の攻撃型で、前中陣での安定したラリーが特徴の選手です。バックハンドのフリックも得意です。
アルベルト・ミーノは基本的に相手に打たせる展開が多いです。相手が打ってきたボールに対して合わせるようにして返し、無理に強打しようとはしません。中陣に下がっても、スピードより安定感を重視して相手のミスを誘います。フォア面に粘着性のラバーを使用しているため、同じドライブにも自然な変化が生まれ得点につながっています。
2021年のスターコンテンダードーハの男子シングルス予選での田中佑汰(愛知工業大)との試合では、スピード感のある卓球が特徴の田中に対してアルベルト・ミーノ安定感や回転重視なプレーが多く、対照的な部分を捉えることができます。
使用用具
アルベルト・ミーノはBUTTERFLYの契約選手で、ラケットは『張本智和 インナーフォース ALC』、ラバーはフォア面に『ディグニクス09c』、バック面に『ディグニクス05』を使用しています。
『張本智和 インナーフォース ALC』は、張本智和(木下グループ)と共同開発したラケットで、『インナーフォース レイヤー ALC』をベースにブレードのサイズがやや大きくなっています。張本自身が使用しているほか多くの選手に人気のラケットです。
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世界ランキング
アルベルト・ミーノの世界ランキングは77位(2021年5月時点)です。2019年の9月にランキングを20位以上上げて、70位台で安定してきています。自身最高ランクは2019年の12月の73位です。
国際大会での主な成績
2015年 | チリオープン | 男子シングルスベスト4 |
2016年 | ラテンアメリカ選手権 | 男子シングルス優勝 |
ラテンアメリカカップ | 男子シングルス第3位 | |
南アメリカ選手権 | 男子シングルス優勝 | |
2017年 | パンアメリカン選手権 | 男子ダブルスベスト4 |
南アメリカ選手権 | 男子シングルス優勝 | |
2019年 | パンアメリカン選手権 | 男子シングルス第5位 |
南アメリカ選手権 | 男子シングルス優勝 | |
2020年 | パンアメリカンカップ | 男子シングルス第5位 |
まとめ
エクアドル代表として五輪シングルス予選を勝ち抜いた実力派が、五輪の舞台で活躍することはできるのか。今後の彼の活躍に目が離せません。