文:ラリーズ編集部
「張本智和 インナーフォース ALC」は、その名の通り、現在張本智和選手が使用しているタマス社の卓球ラケットです。張本選手の前陣での両ハンド攻撃を支えている「張本智和 インナーフォース ALC」について、どのような特徴があり、どのようなプレーヤーに向いているのか、詳しく見ていきましょう。
(グリップ:フレア・ストレート)購入は、卓球専門店EC TEN ALLで!
(グリップ:中国式ペン)購入は、卓球専門店EC TEN ALLで!
このページの目次
張本智和 インナーフォース ALCとは?
張本智和 インナーフォース ALCは、「インナーフォース レイヤー ALC」をベースとして、張本選手仕様に設計されたラケットです。具体的には、ブレードのサイズが「インナーフォース レイヤー ALC」よりも大きめにつくられています。
アリレートカーボンと呼ばれる特殊素材をラケットの板に挟み込む際、従来のラケットよりも内側に挟み込まれています。このインナーファイバー仕様により、「ボールをつかむ感覚」がしっかりと感じられるのが特徴です。
また、グリップ部分も張本選手の要望に応えてつくられています。「頂点を目指す」という決意を表すため、レンズ部分には金色の円がレイアウトされています。
張本智和 インナーフォース ALCの重量や厚みは?
ラケットの重量は90g前後、厚さは6.0mmとなっています。素材は、5枚合板+アリレートカーボンのインナーファイバー仕様で、形状はシェークハンドです。ラケットの弾みを表す反発特性は10.7となっており、同じアリレートカーボンを使用している大人気のティモボル ALCの反発特性11.8と比べると、特殊素材を使用していながらやや弾みは抑えめです。
>>張本智和の使用ラバー ディグニクス05をまとめた記事はコチラ
張本智和 インナーフォース ALCの特徴
ではここで、張本智和 インナーフォース ALCの特徴をみていきましょう。
●攻守のバランスの良さ
アリレートカーボンを搭載していますが、インナーファイバー仕様により従来の特殊素材のラケットに比べて、弾みすぎないようになっています。自分のボールをコントロールしやすくなっているので、攻守ともに良いバランスが保たれています。
●球を掴む感覚
弾みを求めて木材ラケットから特殊素材ラケットに変更したいと思いながらも、特殊素材ラケットでは回転をかける前にボールが飛んでいってしまい、打球感が合わないというユーザーが多数いました。しかし、このラケットは「ボールをつかむ感覚」を特長としており、かつての特殊素材ラケットの難点の克服に成功したラケットといえます。
●スイートスポットの広さ
ブレードサイズが少し大きいので、スイートスポットが広く球持ちが良くなっています。
張本智和 インナーフォース ALCに向いているプレーヤー
では次に、張本智和 インナーフォース ALCに向いているプレーヤーをみていきましょう。
●今よりももう少し弾みを求める木材ユーザー
木材合板のラケットの長所は、木材特有の手に響く打球感や自分でボールをコントロールしやすい部分にあります。その反面、中~上級者のレベルになってくると、相手のボールに対抗できるように威力を求めるため、木材合板のラケットでは弾みが足りないと感じる人が増えていきます。ただ、特殊素材のラケットに変えて打球感が大きく変わるのは避けたい、そう思う選手にはインナーファーバー仕様の張本智和 インナーフォース ALCが向いているかもしれません。徐々に特殊素材のラケットに移行したい木材ユーザーにもおすすめです。
●カーボンの良さを残しつつも、弾みを抑えたい特殊素材ラケットユーザー
カーボンなどの特殊素材ラケットの良さは、手に響きにくくボールに押されにくい、それほど強い力でなくてもボールに威力が出やすいなどの点にあります。ただ、その弾みゆえに守備面ではボールを抑える技術が必要となり、苦戦している方も多いと思われます。アウターのラケットでは弾みすぎるが木材合板のラケットでは物足りない、そう思うプレーヤーに向いているといえるでしょう。
●前陣での連続攻撃を得意とするプレーヤー
張本智和 インナーフォース ALCの特徴は、ブレードサイズがわずかに大きく設計されている点にあります。そのため、後陣でのプレーよりも前陣でのカウンター攻撃やコンパクトに連打するのがやりやすくなっています。張本選手のような前陣での連続攻撃を武器とするプレーヤーに向いているといえるでしょう。
まとめ
張本智和 インナーフォース ALCは、張本選手が約3年かけて試打を繰り返し、開発されました。張本智和 インナーフォース ALCは攻守のバランスに優れており、中級者からトップ選手まで満足できるラケットです。ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。