バスティアン・シュテガーの使用用具・大会成績・プロフィール | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:バスティアン・シュテガー(ドイツ)/提供:WTT

卓球選手紹介 バスティアン・シュテガーの使用用具・大会成績・プロフィール

2023.12.29

文:ラリーズ編集部

今回は、2度の五輪メダリストで強豪国を支えてきた、バスティアン・シュテガー(ドイツ)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。

バスティアン・シュテガーとは?

バスティアン・シュテガーは、ロンドン五輪、リオデジャネイロ五輪の銅メダリストで、ティモ・ボル(ドイツ)やドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)らとともに強豪ドイツを牽引する選手の1人です。強烈なフォアハンドカウンターと隙のないプレーで、相手のミスを誘うことが得意な選手です。

バスティアン・シュテガーのプロフィール

バスティアン・シュテガーは1981年3月19日生まれの42歳(2023年12月時点)で、ドイツのオーバーヴィヒタッハ出身です。

20代となった2000年代では、主にドイツ代表としてヨーロッパ選手権や世界選手権で団体の上位入賞に貢献してきました。2010年にはプロツアーグランドファイナルの男子シングルスで準優勝を飾り、世界トップクラスの実力を持つようになりました。

2012年にはロンドン五輪に出場し、ボル、オフチャロフとともに男子団体で銅メダルを獲得すると、2016年のリオデジャネイロ五輪にも出場して同じメンバーで2大会連続の銅メダルを獲得しました。2019年にはドイツの名門クラブ「TSVバート・ケーニヒスホーフェン」に所属して、以降ブンデスリーガやヨーロッパチャンピオンズリーグに出場しています。

バスティアン・シュテガーのプレースタイル

バスティアン・シュテガーの戦型は右シェーク裏裏の攻撃型で、強烈なフォアハンドカウンターと振り切るようなバックハンドが特徴の選手です。

バスティアン・シュテガーは、両ハンドで積極的に攻撃を仕掛けるよりも、多彩な技術で相手を翻弄するプレースタイルです。フォアハンドドライブは安定感重視で、相手に強打をあえて打たせる誘い球として使用します。そして相手がフォアハンドドライブでかけ返したときに、フォアハンドカウンターで鋭いコースを狙うことが得意です。

一方でバックハンドはバランスが良く、強いインパクトで打球しつつも中陣や後陣からでも相手コートに的確に入れる安定感を持っています。前陣でのカウンターや後陣でのロビング等もうまく、隙のないプレースタイルです。

バスティアン・シュテガーの使用用具

バスティアン・シュテガーはバタフライの契約選手で、ラケットは「アリレートカーボン」を搭載した特注ラケットで、ラバーはフォア面に『ディグニクス09c』、バック面に『ディグニクス05』を使用しているそうです。以前はラケットに『インナーフォースレイヤー ZLF』、ラバーに『テナジー05』を使用していたそうです。

「アリレートカーボン」は、反発力があるが硬めのカーボンと、回転がかけやすいが弾みにくいアリレートの2種類を組み合わせて作られたもので、しなやかさを持ちながらも反発力を重視したものとなっています。プラスチックボールに変更されてからは、前陣でプレーする選手が増えたことで再び「アリレートカーボン」を搭載したラケットが人気となってきています。

>>【卓球】ディグニクス09Cの性能を徹底レビュー 粘着愛好家にもってこいの最先端ラバー
>>【卓球】ディグニクス05の性能を徹底レビュー 寿命やテナジーとの比較も

バスティアン・シュテガーの世界ランキング

2023年12月時点で、バスティアン・シュテガーは世界ランキングを持っていません。2021年以降は国際大会に参加しておらず、2023年5月以降の世界ランキングがありません。最高ランキングは18位(2014年10月)です。

バスティアン・シュテガーの国際大会での主な成績

2003年 ヨーロッパ選手権 男子団体:準優勝
2006年 世界選手権 男子団体:第3位
2008年 ヨーロッパ選手権 男子団体:優勝
2009年 ポーランドオープン 男子シングルス:準優勝
2010年 世界選手権 男子団体:準優勝
スロベニアオープン 男子ダブルス:準優勝
韓国オープン 男子ダブルス:優勝
グランドファイナル 男子シングルス:準優勝
2011年 ヨーロッパ選手権 男子団体:優勝
ブラジルオープン 男子ダブルス:優勝
2012年 世界選手権 男子団体:準優勝
ロンドン五輪 男子団体:第3位
ヨーロッパ選手権 男子団体:第3位
2013年 ヨーロッパ選手権 男子シングルス:第3位、男子団体:優勝
2015年 シカゴ国際オープン 男子シングルス:優勝
2016年 リオデジャネイロ五輪 男子団体:第3位
2018年 世界選手権 男子団体:準優勝

まとめ

強豪ドイツを支えてきた縁の下の力持ちが、ブンデスリーガやヨーロッパチャンピオンズリーグでも所属チームを常勝集団へと導くことができるか。今後の彼の活躍に期待がかかります。

>>バスティアン・シュテガーの関連記事はこちら