ディグニクス05の特徴をレビュー 寿命やテナジーとの比較も<卓球ラバー紹介> | 卓球専門WEBメディア「Rallys(ラリーズ)」
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2019.07.30

ディグニクス05の特徴をレビュー 寿命やテナジーとの比較も<卓球ラバー紹介>

発売から半年ほどしか経っていないにも関わらず、「テナジーを越えるラバー」の二つ名、使用するトップ選手数の増加により、すでに圧倒的な知名度を得ているラバーがあります。

「ディグニクス」シリーズです。実際どの程度すごいラバーなのかは、よく知らない人が多いのではないでしょうか?

今回は、ディグニクスシリーズの中で最も発売が早かった「ディグニクス05」について紹介します。

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ディグニクス05とは?

株式会社タマスのブランド「バタフライ」のラバーであるディグニクスシリーズには、現在「05」「64」「80」の3種類があります(「64」「80」は2019年11月発売予定)。

今回紹介するディグニクス05は、鋭いチキータや前陣カウンターを可能にし、ディグニクスシリーズの中ではボールの回転量に最も重きを置いているラバーです。

ディグニクスシリーズの注目点は、同じバタフライの人気シリーズ「テナジー」で採用されている「スプリングスポンジ」をさらに進化させた「スプリングスポンジX」を使用している点が挙げられます。

スプリングスポンジXは、従来のスプリングスポンジよりも反発弾性が向上したことで、ボールをさらに「つかむ」感覚を実現しています。それによって、相手コートのより深いところへの打球が可能になり、ドライブの球威も上昇しました。

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ディグニクス05の特徴

ボールを「つかむ」感覚が向上して、回転をかけやすくなったことで、従来以上にドライブの安定感が増し、球威も上昇したことが最も大きな特徴です。中~後陣に下がってのドライブラリーがしやすくなっています。

台上技術では、ツッツキやチキータのように自分で回転をかける技術が安定しています。しかし、スポンジの反発弾性が高いこともあり、ストップは通常よりもボールが浮いてしまうことがあるようです。

同じ理由で、当てるだけのブロックも平均的なラバーよりはボールが飛び過ぎて、オーバーしてしまうことがあります。そのため、少し押し気味のカウンターブロックで返球するか、回転をかけ返す力があるのでカウンターで打つのがオススメです。

ディグニクス05はまさに「オールラウンドな攻撃的プレーヤー向けのラバー」と言うことができるでしょう。

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テナジーシリーズとの比較

続いて、同じバタフライの大人気シリーズ、「テナジー」と比較してみます。

ディグニクス05で使用されているスプリングスポンジXは、テナジーシリーズのスプリングスポンジよりも硬度は高いです。しかし、試打した人たちからは、「テナジーよりもボールが食い込む感触がある」という意見が多く出ています。

また、前述のとおり、ディグニクス05はテナジーよりもドライブやスマッシュの球威も上です。性能面ではディグニクス05はテナジーよりも優れていると結論付けることができます。ただし「ラバーとしてテナジーよりも上か」と聞かれると、必ずしも上とは言えません。

確かに、ディグニクス05はテナジーよりも回転量が増しているので、球持ちがよく、ボールの飛距離は出ます。ですが、それは裏を返せば「飛ばしたくなくても勝手に飛んでいってしまう」ということです。つまり、テナジーに慣れているプレーヤーにとっては、飛距離が思ったよりも出過ぎてしまい、オーバーミスをする可能性が出てきてしまいます。逆に、パワーがなくテナジーでは思うような飛距離を出せない人にとっては、これまでよりも楽に飛距離が出せて、強いボールを打つことができます。

このように、あらゆる点においてテナジーよりも進化しているディグニクス05ですが、総合能力を比較するとそれぞれに長所短所があり、単純に、テナジーよりも優れているとは言えませんでした。

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ディグニクス05が向いているプレーヤー

ディグニクス05は次のようなプレーヤーに向いていると言われています。

レシーブから積極的に攻めるプレーヤー

回転をかけやすいため、チキータやフリックといった、自分から回転をかける台上技術で威力を発揮します。

前陣でのカウンターを得意とするプレーヤー

高い反発弾性によるボールを「つかむ」感覚が、相手の球にパワー負けせず、高精度のカウンターを実現します。

パワーに自信のないプレーヤー

コンパクトなスイングで威力のある球が出るので、パワーに自信がなくても、威力のあるドライブやスマッシュを打つことができます。

広い領域で攻撃的なオールラウンドプレーを武器とするプレーヤー

上述のプレーはもちろん、ドライブやサーブといった基本のプレーでも、通常よりも多い回転量で相手より優位に立つことができます。また、中~後陣に下がっても弧線を描く安定したドライブを打つことができるので、ラリー戦になったときに、その性能の高さを最も感じられるでしょう。

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ディグニクス05の寿命はどのくらい?

「高性能ラバー=耐久性がない」というのが、これまでの常識だったのですが、ディグニクス05はその点においても常識を打ち破ってきました。その秘密はここまではあまり触れてこなかったシートにあります。ディグニクス05では、スポンジ同様シートも従来よりも格段に進化したものを使用しており、シート耐久性が従来のラバーの倍以上になっています。

テナジーシリーズは仮に毎日一時間打てば、一ヶ月程で表面がツルっとして、回転がかかりづらくなっていたのですが、ディグニクス05はその倍の二ヶ月程度なら、性能を維持してプレーすることができます。そのため、値段はテナジーシリーズよりも高価ですが、コストパフォーマンスはディグニクス05の方が良いかもしれません。

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まとめ

ディグニクス05を使用した人の多くは、「テナジーの上位互換ラバー」という感想を述べています。実際にあらゆる性能がテナジーよりもグレードアップしているので、その感想は間違いではありませんが、前述のとおり、ボールが飛びすぎる場合もあり、その部分の調整は難しいラバーです。テナジー以上に上級者向けのラバーと言えるでしょう。

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文:ラリーズ編集部

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