文:ラリーズ編集部
今回は、2018年、2019年のパンアメリカン競技大会で2年連続の3位入賞、ブラジルの五輪団体戦出場の立役者のブルーナ・タカハシ(ブラジル)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
このページの目次
ブルーナ・タカハシとは?
ブルーナ・タカハシは、2018年のパンアメリカン選手権と2019年のパンアメリカン競技大会ともに女子シングルス第3位入賞しています。また、国際大会では2019年のパラグアイオープンU21女子シングルスで塩見真希に次いで準優勝と急速に力をつけてきている若手選手です。
また、東京五輪ラテンアメリカ予選ではブラジル代表として、団体決勝ではラテンアメリカで世界ランク最高位のアドリアーナ・ディアス(プエルトリコ)に勝利し女子団体を五輪本戦出場に導くなど、若くして持った才能を十二分に発揮しています。
ブルーナ・タカハシのプロフィール
ブルーナ・タカハシ(BRUNA TAKAHASHI)は2000年7月19日生まれの23歳(2024年2月時点)で、ブラジルのサンパウロ市出身です。妹のジュリア・タカハシも卓球選手です。
ブルーナ・タカハシは幼少期から、ブラジルの日系人がよく集うクラブ「アクレパ」で卓球に親しみ、卓球のセンスを磨いてきました。2016年には、当時15歳の若さでブラジル代表として世界選手権の女子団体にメンバー入りを果たします。そして、同年のリオ五輪にもブラジル代表として団体戦に出場しました。
その後は、パンアメリカン選手権、ラテンアメリカ選手権、パンアメリカン競技大会など、北中米・南米大陸の大会で常に上位進出を果たすほど実力をつけ、2023年にはWTT2大会でシングルスベスト4入りを果たしました。
また、その容姿や顔立ちから“日系美女”とメディアで話題になり、自身のインスタグラムのフォロワーも11万人と、卓球のみならずそのルックスでもファンを魅了しています。
ブルーナ・タカハシのSNS
ブルーナ・タカハシのプレースタイル
ブルーナ・タカハシの戦型は右シェーク裏裏の攻撃型で、鋭く切れたツッツキと回転量の多いフォアハンドが特徴です。また、対上回転のバックハンドの攻撃も威力が高いうえにミスが少ないのが持ち味です。YGサービスを使うのも特徴の一つです。
YG(ヤングジェネレーション)サービスが多くに知れ渡ったのは、少なからず張継科(チャンジーカ・中国)の活躍が影響しています。張継科は、このYGサービスから展開を組み立てることに長けていて、その当時使用者が少なかった2011年の世界選手権男子シングルスで優勝、2013年の同大会で連覇等数々のタイトルを獲得していきました。
そこから、YGサービスを取り入れた攻撃を軸とする選手がトップ層に上がってくるという傾向もありました。彼に見るように、使う選手が少ない技術を敢えて使用していく事で相手のレシーブを制限させたりミスを誘うことも可能になります。
上記に加えて、ブルーナ・タカハシは回転量の緩急を利用したプレーが上手いです。回転量の多いツッツキでレシーブミスを誘ったり、回転量の少ないツッツキやストップで相手のレシーブを浮かせて自らの攻撃に移ることが得意です。
サービスにおいてもこの回転量の多少で相手を混乱させることができます。また、YGサービスだけでなく、バックサービスも使うなどサーブの種類が豊富で、対策が取りづらいのが彼女の卓球です。
ブルーナ・タカハシの使用用具
ブルーナ・タカハシはVICTASの契約選手で、ラケットはVICTASの『DYNA SEVEN』、ラバーは両面にVICTASの『V>15 Extra』を使用しているようです。
>>【卓球】V>15 Extra(エキストラ)の性能を徹底レビュー 決定打続出の威力重視ラバー
ブルーナ・タカハシの世界ランキング
ブルーナ・タカハシの世界ランキングは22位(2024年2月時点)で、最高ランキングは17位(2022年6月)です。
2018年に一気に2桁ランクに上昇し、その後は多少の上下変動がありながら徐々に順位を上げてきています。自身の最高ランクは2020年2月の45位です。
ブルーナ・タカハシの主な成績
2016年 | 南アメリカ選手権 | 女子シングルス:金メダル、U21女子シングルス:銀メダル |
2016年 | ラテンアメリカ選手権 | 女子シングルス:銅メダル |
リオ五輪 | 女子団体:ベスト16 | |
2017年 | ブラジルオープン | 女子シングルス:ベスト4、女子ダブルス:準優勝、U21女子シングルス:優勝 |
パンアメリカン選手権 | 女子シングルス:銅メダル、女子ダブルス:銅メダル | |
2018年 | パンアメリカン選手権 | 女子シングルス:銅メダル |
ラテンアメリカ選手権 | 女子シングルス:金メダル、女子団体:金メダル | |
2019年 | 南アメリカ競技大会 | 女子シングルス:金メダル、女子ダブルス:金メダル、女子団体:金メダル |
パンアメリカン競技大会 | 女子シングルス:銅メダル | |
パラグアイオープン | U21女子シングルス:準優勝 | |
2021年 | パンアメリカン選手権 | 女子シングルス:銀メダル |
2022年 | WTTコンテンダーリマ | 女子シングルス:ベスト4 |
WTTスターコンテンダーブダペスト | 女子シングルス:ベスト8 | |
2023年 | WTTコンテンダーチュニス | 女子シングルス:ベスト4 |
WTTコンテンダーリオデジャネイロ | 女子シングルス:ベスト4 | |
パンアメリカン競技大会 | 女子シングルス:銀メダル、女子ダブルス:銀メダル、女子団体:銅メダル | |
パンアメリカン選手権 | 女子シングルス:銀メダル | |
2024年 | パンアメリカンカップ | 女子シングルス:優勝 |
まとめ
日系美女が国際大会で卓球ファンを魅了することができるのか、今後の彼女の活躍に目が離せません。