キャン・アキュズの使用用具・大会成績・プロフィール | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:キャン・アキュズ(フランス)/提供:ittfworld

卓球選手紹介 キャン・アキュズの使用用具・大会成績・プロフィール

2023.10.01

文:ラリーズ編集部

まだ若くして強豪フランスの代表選手として活躍し、ゴジ、ルベッソンなどとともに世界と戦っているキャン・アキュズ。今回はそんなキャン・アキュズのプロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても詳しく紹介します。


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キャン・アキュズとは

キャン・アキュズは強豪フランスの代表選手として活躍する若手選手です。近年世界ランキングを上昇させ、世界のトップ選手入りを果たし、フランス卓球界の将来を担う選手として期待されています。

プロフィール

キャン・アキュズは1997年5月23日生まれの22歳(2020年3月現在)です。アキュズはは幼いころからジュニアやU21 の大会で活躍し実績を残してきました。

2016年、2017年のハンガリーオープンU21ではシングルス準優勝、2016年オーストリアオープンU21ではシングルスベスト4、2016年スウェーデンオープンU21ではシングルスベスト4など、若いころからU21のワールドツアーで輝かしい成績を残してきました。

その後、シニアの世界に入ってからは2018年韓国オープンシングルスベスト32、2018年スウェーデンオープンシングルスベスト32など、目立ったタイトルは獲得していませんが、ワールドツアーやフランス選手権などで安定した成績を残しています。2017年ごろまでは3桁台だった世界ランキングも近年では安定して2桁台を記録して、世界のトップ選手として活躍しています。

また2018年の世界選手権ハルムスタッド大会からはフランス代表としてゴジ、ルベッソンなどと並んで世界選手権に出場しています。

そして、日本人選手との対戦も多く、近年で言えば2018年のクロアチアオープンでは2020年の全日本選手権でベスト4に入った戸上隼輔を破っています。さらに2018年のスウェーデンオープンではかつて世界選手権でベスト8になったこともある松平健太(T.T彩たま)を破るなどの実績も残し、日本人選手の強力なライバルとなっています。

プレースタイル

キャン・アキュズのプレースタイルは右シェーク裏裏ドライブ型です。その独特の打球と、何をしてくるのかわからないプレーを武器に相手を翻弄して戦います。

アキュズのプレーは一見するときれいな両ハンドドライブ型に見えますが、彼のプレーをよく見るとドライブよりも別のところで得点していることが多いです。

アキュズは強打だけではなく、緩い球を使って緩急で得点したり、独特な癖のある球でチャンスを生み出したりと非常に多彩な技を駆使したプレーが特徴的です。

特に乗せて当てるだけのナックルフリック、横回転ストップ、浅いチキータ、逆チキータなど、他の選手があまり使わないような技を多用します。

また、浮いた台上の球をあえてストップしたり、ドライブやブロックのコースを直前で変更したりと何をやってくるのかわからない選手です。対戦相手にとっては戦術を立てにくく、自分のペースを崩されるので非常にやりにくい選手といえます。

そして、こうした多彩で独特なプレーをするために自身のミスも多く見られますが、その分相手のミスも引き出しています。アキュズはまだ22歳と若い選手ですので、今後自分のミスを減らしてよりプレーに磨きをかけていけば世界中のトップ選手にとっても大きな脅威になるでしょう。

使用用具

キャン・アキュズの使用用具はフォア面のラバーがコニヨールの「ターゲットプロGT-H47」、バック面のラバーがコニヨールの「ターゲットプロGT‐X51」を使用しているようです。

世界ランキング

キャン・アキュズの世界ランキングは2020年3月現在で77位に位置しています。2017年までは3桁だった世界ランキングは順調に上げていき2018年以降は安定して2桁台に位置しています。自己最高位は2019年6月に記録した53位になっています。

国際大会での主な戦績

2018年 クロアチアオープン 男子シングルスベスト4
2019年 カナダオープン 男子シングルス準優勝
ノースアメリカンオープン 男子シングルス準優勝

まとめ

ゴジ、ルベッソンなどと並んで強豪フランスの主力として活躍するキャン・アキュズ。まだ22歳の若手ながら多彩な技を使いこなすアキュズは今後日本人選手の強力なライバルになることは間違いないでしょう。これからのアキュズに要注目です。