文:ラリーズ編集部
2008年の世界ジュニア選手権で優勝を果たし注目を集めた陳建安。今回はそんな陳建安のプロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても詳しく紹介します。
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陳建安とは
陳建安は、期待のルーキーの林昀儒(リンインジュ)とベテランの荘智淵(チュアンチーユアン)と並んで台湾を牽引するサウスポーで、ダブルスで世界王者に輝くなどダブルスの名手としても知られています。Tリーグでも琉球アスティーダのチームの一員として勝利に貢献している選手です。
プロフィール
陳建安は1991年6月16日生まれの28歳(2020年2月時点)。2008年の世界ジュニア選手権で優勝し期待のホープとして注目され始め、2013年の世界選手権パリ大会では荘智淵(チャイニーズタイペイ)とのダブルスで見事優勝を果たしました。
また、2017年の世界卓球ドイツ大会では、鄭怡静(チャイニーズタイペイ)と出場し、決勝戦で吉村真晴(名古屋ダイハツ)/石川佳純(全農)ペアに惜しくもゲームオールの末、惜しくも敗れたが、準優勝に輝きました。
また、今現在も台湾チームの主軸として活躍しており、Tリーグでも琉球アスティーダでチームの一員としてシングルスだけでなくダブルスにも出場し勝利に貢献しています。
そして、Tリーグの琉球アスティーダに所属しており、活躍しています。
2018-2019シーズンでは、個人成績としては、男子シングルスでは19試合に出場し7勝を挙げています。また、ダブルスでは、荘智淵や江宏傑(チャイニーズタイペイ)と6試合に出場し、1勝を挙げています。
2019-2020シーズンでは、個人成績としては、男子シングルスでは5試合にに出場し、1勝を挙げています。また、ダブルスでは6試合に出場し、荘智淵や李平(中国)と組んで6試合に出場し3勝を挙げています。
プレースタイル
陳建安は右シェーク裏裏のドライブ型のサウスポーです。体格を生かしたフォアドライブを得意としており、後陣やダブルスでのラリーは迫力があります。
そして、前陣では比較的コンパクトなバックハンドドライブとブロックを中心に使用することで、得意とする威力のあるフォアハンドでのドライブやカウンターに繋げています。また、サービスからの3球目攻撃やストップからの展開ではループドライブをすることで、相手のタイミングをずらしたり、次の得意のフォアハンドの攻撃や後陣のラリーの展開に繋げています。
また、サービスはコンパクトなスイングによる順回転のサーブを多く使っている印象があります。一方でレシーブでは、ファアハンドでのストップや流しなどのレシーブを得意としており、現代卓球では珍しくバック側にきたサービスを回り込んでフォアでレシーブする場面も見られます。
そして、シングルスだけでなくダブルスも得意としており、ダブルスでは、ループドライブでチャンスを作ったり、中陣や後陣から威力のあるフォアハンドで一撃で決めるなど臨機応変に対応する事ができる。またストップなどの短いレシーブに対してはフリックや流しなど、幅広く対応することができ、ダブルスが得意な要因の一つになっています。
使用用具
陳建安の使用ラケットはバタフライのラケットの「コルベル・SK7」で、ラバーはフォア面に「エボリューション MX-P」、バック面に「テナジー64」を使用しているようです。
世界ランキング
陳建安の世界ランキングは2011年9月時点では106位で、そこからは現在に至るまで100位以上をキープしています。2020年2月時点での世界ランキングは55位で、世界ランキング最高位は2014年11月の17位となっています。
国際大会の主な戦績
2008年 | 世界ジュニア選手権大会 | シングルス優勝 |
2013年 | 世界選手権パリ大会 | ダブルス優勝 |
2014年 | 世界選手権東京大会 | 団体銅メダル |
2017年 | 世界選手権ドイツ大会 | 混合ダブルス準優勝 |
まとめ
台湾の主軸としてシングルスだけでなくダブルスでも活躍する陳建安。東京五輪の団体ではダブルスのトップバッターで多くの国の脅威となることは間違いないでしょう。
また、Tリーグのプレーオフに琉球アスティーダが見事に進出したので、陳建安の活躍が期待されます。