文:ラリーズ編集部
今回は、2022年世界選手権成都大会女子団体で銅メダルを獲得した陳思羽(チェンズーユ・チャイニーズタイペイ)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
陳思羽とは?
陳思羽は、2011年ジュニアサーキットファイナルシングルス優勝、2014年ワールドツアー・グランドファイナルU21シングルス優勝と、ジュニア時代から既に国際舞台で活躍し、その才能を高く評価されてきた選手です。また、2012年のロンドンオリンピックにも、19歳の若さで台湾代表として出場しました。
陳思羽のプロフィール
陳思羽(チェンズーユ)は1993年8月1日生まれの31歳(2025年5月時点)で、台湾出身です。
中國文化大学出身で、2018年のTリーグ開幕初年度より、日本生命レッドエルフに所属しています。今シーズンは4試合に出場して全勝と、好調を維持するチームの原動力となっています。
また、今シーズンから鄭先知(ジェンシェンチー・チャイニーズタイペイ)と組んだダブルスでワールドツアーに数多く参戦し、ジャパンオープン、チェコオープン、ドイツオープンでベスト4に入賞するなど、ダブルスの名手としても知られています。
陳思羽のプレースタイル
陳思羽の戦型は右シェーク裏裏ドライブ型で、両ハンドを駆使した攻撃や威力のあるフォアドライブが特徴です。また、相手に攻められたときの守備にも大きな特徴があります。
女子のトップ選手には、素早いフットワークでしっかり動き、ボールの近くで打球するスタイルが多いのですが、陳思羽はあまり大きく動かず、時には腕を伸ばすだけで打球するときもあります。本来このようなプレーは体がブレて安定性に欠けるため、あまり良しとされていないのですが、陳思羽の場合は体幹が非常に強いため、多少のブレではものともせず、安定してブロックが入るのです。
また、このようなブロックは通常よりもテンポがズレた球になる場合が多いため、ミスを誘いやすくなります。加えて、あまり動かないため体力消費を抑えられ、長期戦になっても疲れの影響を受けにくいこともメリットです。
陳思羽の使用用具
バタフライの契約選手である陳思羽は、ラケットはバタフライ特注(合板)で、ラバーは両面にバタフライの『テナジー05ハード』を使用しているようです。
>>【卓球】テナジー05ハードの性能を徹底レビュー トップ選手向けの超ハードラバー
陳思羽の世界ランキング
陳思羽の世界ランキングは11位(2025年5月時点)で、最高ランキングは5位(2017年1月)です。
陳思羽の主な成績
| 2011年 | 世界ジュニア選手権 | 女子ダブルス:銅メダル(ペア:鄭先知) |
| ジュニアサーキットファイナル | 女子シングルス:優勝 | |
| 2014年 | 中国オープン | U21女子シングルス:優勝 |
| グランドファイナル | U21女子シングルス:優勝 | |
| 2016年 | 世界選手権クアラルンプール大会 | 女子団体:銅メダル |
| 2017年 | ドイツオープン | 女子ダブルス:準優勝(ペア:鄭怡静) |
| 2019年 | チェコオープン | 女子ダブルス:準優勝(ペア:鄭先知) |
| ドイツオープン | 女子ダブルス:準優勝(ペア:鄭先知) | |
| オーストリアオープン | 女子ダブルス:準優勝(ペア:鄭先知) | |
| チームワールドカップ | 女子団体:ベスト4 | |
| 2021年 | WTTコンテンダードーハ | 女子ダブルス:準優勝(ペア:鄭先知) |
| 東京五輪 | 女子シングルス:ベスト16 | |
| 2022年 | WTTコンテンダードーハ | 女子ダブルス:準優勝(ペア:黄怡樺) |
| WTTスターコンテンダードーハ | 女子シングルス:ベスト4、女子ダブルス:ベスト4(ペア:黄怡樺) | |
| WTTフィーダーウェストチェスター | 混合ダブルス:優勝(ペア:荘智淵) | |
| WTTフィーダーフリーモント | 混合ダブルス:優勝(ペア:荘智淵) | |
| WTTスターコンテンダーブダペスト | 女子ダブルス:ベスト4(ペア:李皓晴) | |
| 世界選手権成都大会 | 女子団体:銅メダル | |
| WTTコンテンダーチュニス | 女子シングルス:ベスト4、混合ダブルス:準優勝(ペア:馮翊新) | |
| WTTコンテンダーアルマトイ | 混合ダブルス:優勝(ペア:林昀儒) | |
| 2023年 | WTTシンガポールスマッシュ | 混合ダブルス:ベスト4(ペア:林昀儒) |
| WTTコンテンダーチュニス | 混合ダブルス:優勝(ペア:林昀儒) | |
| WTTコンテンダーアルマトイ | 混合ダブルス:準優勝(ペア:林昀儒) | |
| アジア選手権 | 混合ダブルス:銅メダル(ペア:林昀儒) | |
| WTTコンテンダーマスカット | 女子ダブルス:ベスト4(ペア:黃怡樺)混合ダブルス:優勝(ペア:林昀儒) | |
| 2024年 | WTTシンガポールスマッシュ | 混合ダブルス:ベスト4(ペア:林昀儒) |
| WTTフィーダーベイルート | 女子シングルス:ベスト4 | |
| WTTスターコンテンダーバンコク | 混合ダブルス:ベスト4(ペア:林昀儒) |
まとめ
ワールドツアーだけでなくTリーグでも活躍する陳思羽。台湾を代表する選手の一人として、今後の彼女の活躍に期待が高まります。








