テナジー05ハードの評価は!?重さや寿命、向いているプレーヤーを解説<卓球ラバー紹介> | 卓球専門WEBメディア「Rallys(ラリーズ)」
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2019.06.28

テナジー05ハードの評価は!?重さや寿命、向いているプレーヤーを解説<卓球ラバー紹介>

「テナジーシリーズ」は、株式会社タマスによる卓球ブランド「バタフライ」のラバーシリーズのひとつです。このテナジーシリーズは、発売開始から既に10年以上が経過しているにも関わらず、一般の卓球プレーヤーにはもちろん、多くのトップ選手にも今なお愛され続けている大人気のシリーズです。

今回は、テナジーシリーズの最新作である「テナジー05ハード」について紹介します。

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テナジー05ハードとは?

テナジー05ハードは、テナジーシリーズの第1作目である「テナジー05」のハード(通常版よりスポンジが硬め)版として、2018年11月に発売された裏ソフトラバーです。

バタフライは、同じラバーでも、FX(通常版よりスポンジが柔らかめ)版やハード版を追加で発売することが多く(スレイバーFXやラウンデルハード等)、今回のテナジー05ハードもその流れで誕生しました。

しかし、テナジー05が発売されたのは2008年4月。そこから10年経って、ハード版が発売されることは、かなり珍しいことです。その背景には、プラスチックボールの導入があります。

2015年に、卓球のボールの材質がそれまで使用されていたセルロイドからプラスチックに変更されるという出来事がありました。単なる材質の変更に思えますが、卓球界に非常に大きな影響を与えました。

具体的には、従来よりボールに回転がかかりづらくなったのです。そのため多くのプレーヤーが、用具には「より高い回転性能」を求めるようになりました。

その際、スポンジが硬めのラバーというのは、ボールをラバーに食い込ませにくく扱うには技量がいるが、性能を引き出せれば強い回転で球威のあるボールを打つことができるため、非常に合理的な選択肢となりました。このような経緯があり、硬いラバーの需要が徐々に高まっていき、今回のテナジー05ハードが誕生しました。

テナジー05ハードの特徴

回転のかけやすさに定評のあるテナジー05が元になっているため、回転性能は非常に高いです。しかし、テナジー05の特徴でもあるため、テナジー05ハードの大きな特徴と言えば、カウンターと台上技術にあると言えます。

相手のドライブに対して自分で回転をかけ返して打つことが要求されるカウンターにおいて「相手の球の回転に負けない」というのは、非常に重要なポイントです。

前述のとおり、硬いラバーには、ボールを食い込ませにくいという特徴がありますが、その特徴がカウンターにおいては、相手の球の影響を受けにくくするという最大のアドバンテージになります。

つまり、相手の球にかなりの回転と威力があったとしても、それに押されることなく、しっかりと打球することができるのです。加えて、テナジー05ハードは元々回転をかけやすいので、回転を上塗りして自分の回転にすることもさほど難しくはありません。まさに、「カウンター特化ラバー」という表現がピッタリなラバーです。

台上技術に関しては、ボールが飛びすぎないため、ストップも短く止まり、チキータやフリックといった、攻撃的プレーもやりやすい。ここでも、「ラバーの硬さ」と「回転のかけやすさ」が非常に大きな役割を果たしていると言える。

しかし、当然ながらテナジー05ハードにも欠点はあります。コントロール性能が低いことです。硬いラバーに共通する欠点なのですが、テナジー05ハードも例外ではありません。

狙ったポイントに打球する際には、自分で回転をかけるとボールをコントロールしやすくなるのですが、前述のとおり、硬いラバーはボールが食い込みにくいため、回転をかけるすためには強打気味にならざるを得ず、コースを狙った軽打が打ちづらいのです。なので、球を繋ぐプレーやブロックといった技術は、プレーヤーの技量に頼る部分が大きくなります。

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テナジー05ハードが向いているプレーヤー

テナジー05ハードは以下のようなプレーヤーに向いています。

3球目攻撃を積極的に狙っていきたいプレーヤー

しっかりとしたスイングをすることで、強い回転がかかった威力のある球を打てるので、3球目で相手のコートをぶち抜くようなプレーが可能になります。

台上技術で優位に立ちたいプレーヤー

フリックやチキータといったレシーブで先手を取るプレーはもちろん、安定したストップから自分の得意な展開に持ち込んでいく、といったプレーにも最適です。特に、ダブルスでは、短いストップができるかどうかが点数に直結することも多いため、ストップの精度を高めたい方にはオススメです。

パワーに自信があるプレーヤー

「これまでのラバーでは、自分の持っているパワーを100%活かせていなかったのではないか?」と感じているのであれば、一度使ってみて損はないです。前述のとおり、安定性は低いですが、その分スイングスピードに比例した強烈な打球ができます。

カウンターを多用するプレーヤー

前陣で相手のループドライブを、中・後陣で相手のスピードドライブをカウンター、といったように、カウンター性能に非常に優れているので、自分からガンガン打つよりも相手に打たせて、その球を利用する、といったプレースタイルの選手にも適しています。

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テナジー05ハードの寿命

テナジー05ハードは普通の裏ソフトラバーではなく、「ハイテンション裏ソフトラバー」という部類に入ります。「テンション」とは、「伸張、張ること」という意味で、ラバーが常にピンと張っている状態を指します。つまり、常時ラバーに負荷がかかっている、ということです。さらに、テナジー05ハードは「ハイテンション」なので、通常の裏ソフトラバーよりもラバーにかかる負荷は大きいです。

そのため、毎日1時間程度打っていれば1ヶ月弱で、劣化を感じ始めるでしょう。しかし、テナジーシリーズの凄いところは、「劣化してもテナジーの特徴(回転性能、スピード等)は失われにくい」ところです。

限度はありますが、上記の頻度であったとしても、2~3ヶ月、人によっては5ヶ月ぐらいまでなら、テナジーの打球感は残っていると述べている人もいます。そのため、劣化が始まるという意味での厳密な寿命は1ヶ月程度ですが、特徴が完全に失われるという意味での寿命は2~3ヶ月と見るのが妥当なところです。

まとめ

このように、テナジー05ハードはテナジーシリーズ最新作の名前に相応しい、ハイスペックなラバーです。とはいえ、扱うにはプレーヤーの技術が必要ということもあり、上級者向けのラバーと言えるでしょう。実際に、テナジー05ハードを使うトップ選手も増えてきているので、これからどんどん注目度が高まっていくこと間違いなしです。

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文:ラリーズ編集部

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