今回は、韓国のホープとして近年急激に力をつけている趙大成(チョデソン)について紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
2019年11月からはTリーグにも参戦し、岡山リベッツでプレーした趙大成。今回は、そんな趙大成のプロフィールを見ていきましょう。
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趙大成とは?
趙大成は、2018年のポーランドオープンでベスト4、2019年のチェコオープンで男子ダブルスと混合ダブルスの2種目で優勝などの実績を持っており、近年急成長を遂げている韓国の期待の若手選手です。2019年11月からはTリーグにも参戦し、今シーズンのシングルスの成績は6勝1敗と高い勝率をあげています。
強豪国韓国で期待の若手として活躍している趙大成のプロフィールを見ていきましょう。
プロフィール
趙大成は、2002年10月13日生まれの17歳(2020年3月時点)です。多彩なサーブと現代卓球らしさを感じる打点の早いバックハンドが持ち味の選手です。
ワールドツアーでは主にダブルスで活躍しており、2019年のチェコオープンでは、李尚洙(イサンス)とペアを組んだ男子ダブルスでの優勝に加え、申裕斌(シェンユービン)と組んだ混合ダブルスでも決勝で水谷隼/伊藤美誠ペアを下し、ダブルス2種目で優勝するなどの活躍を見せています。
2019年の2ndシーズンからTリーグにも参戦しており、岡山リベッツの一員として、フルゲームの激戦の末、張本智和に勝利するなどの活躍を見せました。また、シーズンを通しての戦績は6勝1敗と高い勝率でチームの勝利に貢献しました。
プレースタイル
趙大成の戦型は左シェーク裏裏の攻撃型で、長身を活かした威力のあるフォアハンドと、現代卓球らしい打点の早いバックハンドが特徴の選手です。多彩なサーブ、レシーブで先手を取って自分から積極的に攻撃を仕掛けていく攻撃的なプレーを得意としています。
サーブは基本的に順横回転のサーブを多用しますが、同じモーションから様々な回転やコースのサーブを出し分けるのが特徴的です。レシーブはチキータを多用します。しかし、チキータ以外にもストップやフォアの流しなど、コートを広く使った多彩なレシーブで的を絞らせないクレバーさを持っています。多彩なサーブ、レシーブで相手を翻弄し、その後のラリーを有利に進めます。
ラリーでは前陣では得意の打点の早いバックハンドを活かしたスピーディーな連続攻撃で得点します。一方、中陣でのラリーになると韓国選手らしいフットワークを活かしたフォアハンドが強力な武器となっています。
使用用具
趙大成の使用用具は、ラケットはニッタクの「馬龍7 (LGタイプ)」で、ラバーはフォア面に紅双喜の「キョウヒョウ NEO3」、バック面にXIOMの「オメガ7 プロ」を使用しているようです。
世界ランキング
趙大成の世界ランキングは、2016年7月には623位でした。その後、2017年7月には235位と1年間で大きくジャンプアップを果たしました。そこから徐々にランキングを上げていき、2020年1月には自己最高の122位となりました。2020年3月時点の世界ランキングは129位となっています。今後国際大会への出場が増えればランキングはさらに上がっていくでしょう。
国際大会での主な成績
2018年 | タイオープン | U21シングルス準優勝 |
ポーランドオープン | シングルスベスト4 | |
2019年 | チェコオープン | 男子ダブルス優勝(李尚洙ペア)・混合ダブルス優勝(申裕斌ペア) |
まとめ
韓国の期待の若手として着実に力をつけており、ダブルスでも活躍している趙大成。成長を続ける彼は今後日本選手にとって脅威となることは間違いないでしょう。Tリーグにも参戦しており、今後も楽しみな選手です。これからの趙大成の活躍に期待が高まります。