文:ラリーズ編集部
Tリーグ4連覇を果たした日本生命レッドエルフの一員として、優勝に貢献した森さくらについて紹介します。プロフィール、プレースタイル、使用用具などの基本的な情報から世界ランキングを上げる要因にもなっている国際大会での戦績についても触れます。
2019年に行われた全日本選手権の女子シングルスではベスト4になり、Tリーグ2ndシーズンで最多勝を記録した森さくらのプロフィールを見ていきましょう。
>>“高2で福原愛下し卓球全日本2位” 森さくらを苦しめた呪縛<前編>
>>森さくら「初めて卓球の楽しさに気付けた」卓球人生変えた恩師との出会い<中編>
>>転機は「インドの“さくら”コール」 Tリーグ最多勝・森さくら誕生秘話<後編>
このページの目次
森さくらとは?
2014年全日本選手権の女子シングルスで福原愛に勝利し、話題になりました。その後も国内大会や国際大会で数々の大会で好成績を残している選手です。
それでは数々の好成績を残している森さくらのプロフィールを見ていきましょう。
森さくらのプロフィール
森さくらの生年月日は1996年4月17日の年齢は26歳(2022年12月時点)で、大阪府大阪市出身です。
森は3歳からラケットを握り、2014年の8歳の時に全日本選手権バンビの部で優勝しました。中学校は水谷隼らを輩出した強豪・青森山田中学に進学し、2010年の全日本選手権カデット女子14歳以下女子シングルスで準優勝を果たしました。
写真:2013年全日本準優勝に輝いた森さくら/撮影:アフロスポーツ
高校は大阪の昇陽高校に入学すると、全日本選手権ジュニア女子で3位、一般の部でもベスト16に入るなど活躍を見せました。
2014年の全日本選手権では日本を代表する卓球選手でもある福原愛さんに勝利し、決勝に進出。準優勝を果たしました。また、全日本選手権での結果から、協会推薦により世界選手権の団体日本代表にも選出され、世界選手権でも勝利をあげています。
写真:森さくら/撮影:ラリーズ編集部
高校卒業後は現在も在籍している日本生命に入社すると、全日本選手権や国際大会で多くの成績を残しました。2017年のITTFワールドツアーインドオープンでは一般の部とU21の部の両方で優勝し、2冠を達成しました。
また、インドリーグにも参戦し、結果を残しました。「リーグは3ヶ所で1週間ずつ試合があるんですが、試合中大きな声を出すからか、どこでも敵味方関係なくファンが“さくらコール”やってくれたこともありました。インドの観客は騒いでる方を応援してくれるので私にはピッタリの場所で、めちゃくちゃ楽しかったです」と異国での挑戦を振り返っています。
2018年から始まったTリーグでは日本生命レッドエルフに所属し、Tリーグ初代王者になり、チームに貢献しました。Tリーグセカンドシーズンでは、リーグ最多の14勝をあげ、最多勝を獲得。チームのレギュラーシーズン1位に貢献しました。
写真:森さくら/撮影:ラリーズ編集部
3rdシーズンでは、シングルス5勝11敗と苦しみましたが、チームのレギュラーとして日本生命レッドエルフの3連覇に貢献しました。チェコリーグのホドーニンでもプレーしており、2020-2021シーズン女子ヨーロッパチャンピオンズリーグでは7戦7勝と圧倒的な成績を残しました。
また、インスタグラムには日本生命レッドエルフでのプレー姿や平野美宇とのプライベート写真などが掲載されており、ファンからも人気を博しています。
Twitterも適度に更新しており、6000人近くのフォロワー数を誇っています。
森さくらのSNS
森さくらのプレースタイル
森さくらの戦型は右シェークドライブ型で、中陣からでもバックハンドドライブを打ち、巻き込みサービスからの攻撃と強烈な両ハンドドライブを得意としています。
またどんな状況下でも臆することなくプレーすることが出来る強いメンタルも持ち合わせています。大きな声を出し、自らを鼓舞するのも森さくらのプレースタイルの特徴の1つです。
森さくらの使用用具
森さくらは、バタフライの契約選手のため、ラケットは「インナーフォースレイヤーALC」、ラバーは両面ともに「テナジー05ハード」を使用しているようです。
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森さくらの世界ランキング
森さくらの世界ランキングは2015年1月時点で88位だったものの、2017年のITTFワールドツアーインドオープンで、一般の部とU21の部の2冠を達成するなど好成績を残し、2018年2月に自己最高位となる17位になりました。
その後は徐々にランキングを落とし、一時は116位まで落としてましたが、現在(2022年12月時点)では、88位と盛り返しています。
森さくらの国内大会での主な戦績
2013年 | 全日本選手権 | ジュニア女子シングルス:ベスト4 |
2014年 | 全日本選手権 | 女子シングルス:準優勝 |
インターハイ | 女子シングルス:準優勝 | |
2017年 | 全日本選手権 | 女子ダブルス:ベスト4 |
2019年 | 全日本選手権 | 女子シングルス:ベスト4 |
森さくらの国際大会での主な戦績
2014年 | ジャパンオープン | U21女子シングルス:優勝 |
ベラルーシオープン | 女子シングルス:ベスト4、U21女子シングルス:優勝 | |
世界選手権東京大会 | 女子団体:銀メダル | |
2016年 | オーストラリアオープン | U21女子シングルス:準優勝 |
オーストリアオープン | U21女子シングルス:優勝 | |
スウェーデンオープン | U21女子シングルス:準優勝 | |
2017年 | インドオープン | 女子シングルス:優勝、U21女子シングルス:優勝 |
2021年 | WTTコンテンダーノボメスト | 女子シングルス:ベスト16 |
2022年 | WTTフィーダードーハ | 女子シングルス:ベスト8 |
まとめ
日本のトップ選手として、Tリーグや国内大会、国際大会で活躍している森さくら。そんな彼女のこれからの活躍に期待です。
森さくらインタビュー
>>“高2で福原愛下し卓球全日本2位” 森さくらを苦しめた呪縛<前編>
>>森さくら「初めて卓球の楽しさに気付けた」卓球人生変えた恩師との出会い<中編>
>>転機は「インドの“さくら”コール」 Tリーグ最多勝・森さくら誕生秘話<後編>