文:ラリーズ編集部
今回は、ヨーロッパを支えてきたトッププレーヤーのダニエル・ハーベソン(オーストリア)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
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ダニエル・ハーベソンとは?
ダニエル・ハーベソンは、2004年から国際大会で活躍している選手です。ヨーロッパ選手権やヨーロッパトップ16では上位入賞の経歴を持つなど、ヨーロッパのトッププレーヤーとして奮闘しています。
プロフィール
ダニエル・ハーベソンは、1986年7月22日生まれの33歳(2020年3月時点)です。オーストリアのウィーン出身で、趣味は音楽鑑賞と勉強です。練習のない休日は、妻子や家族と過ごすことが多いそうです。
現在はオーストリア代表として、国際大会やヨーロッパ内の大会に数多く出場しています。特にロベルト・ガルドシュ(オーストリア)と組んだダブルスでは、ヨーロッパ選手権制覇、チームワールドカップでは丹羽孝希(スヴェンソン)/吉村真晴ペアに勝利した経歴を持っています。また、クラブチームのSVSに所属し、ヨーロッパチャンピオンズリーグに参戦しています。
自身のInstagramには練習の風景から、私生活の写真が数多く投稿されています。こちらにも注目です。
プレースタイル
ダニエル・ハーベソンの戦型は右シェーク裏裏の攻撃型で、振り始めたら止まらない両ハンドドライブと巧みな台上技術が特徴です。
ダニエル・ハーベソンがリスペクトしているのはドイツの皇帝、ティモ・ボル(ドイツ)のプレースタイルです。ティモ・ボルの卓球は簡単なミスがないうえに隙の無い攻撃で相手を翻弄するものです。ダニエル・ハーベソンは攻撃の際にミスがとても少なく、それに加えて振るたびに威力を増していくのが持ち味です。
また、台上技術も上手くツッツキは深く低く返球できるほか、両ハンドのフリックも一発で相手コートを打ち抜く威力を持っています。
さらに、ダニエル・ハーベソンは芸術的な技術を見せる時もあります。2013年の世界選手権のダブルスでは背面打ちを見せて観客を魅了しました。単なる技術だけでなく、才能を感じさせるプレーも彼の卓球の醍醐味です。
使用用具
ダニエル・ハーベソンはJOOLAの契約選手で、ラケットもJOOLAのもの、ラバーは両面に「ライザープロ 50」を使用しています。
「ライザープロ 50」は以前に発売されていた「ライザー48」からさらにスポンジの硬度を上げたもので、相手の打球に打ち負けないラバーになっています。アウターカーボンのラケットとも相性が良く、スピードと威力を高められるラバーと言えます。
また、ダニエル・ハーベソンはラケットにグリップテープを巻いています。グリップテープをつけることで、手に持った時の安定感や手汗でラケットが滑ることを防いでいます。グリップテープやサイドテープは好みがわかれるところですが、いずれも自分に合ったラケットに仕上げることが重要です。
世界ランキング
ダニエル・ハーベソンの世界ランキングは34位(2020年3月時点)です。徐々にランクが上がってきていて、近年は2桁前半で落ち着いてきています。ジュニア時代、U21の時代のランキングも2桁前半と若い頃から世界レベルの実力をつけてきたことがうかがえます。
国際大会での主な成績
2004年 | 国際ユース選手権 | 男子シングルス優勝 |
スロバキアオープン | 男子ダブルス優勝 | |
2008年 | ヨーロッパ選手権 | 男子団体3位 |
2014年 | ハンガリーオープン | 男子シングルス優勝 |
2018年 | ヨーロッパ選手権 | 男子ダブルス優勝 |
2019年 | チェコオープン | 男子ダブルスベスト4 |
ヨーロッパトップ16 | 男子シングルス4位 | |
スロベニアオープン | 男子シングルスベスト4 |
まとめ
オーストリアの古豪が、多彩な技術とセンスを感じさせるプレーで国際大会やヨーロッパの大会でタイトルを獲得することはできるのか。今後の彼の活躍に目が離せません。
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