文:ラリーズ編集部
今回は、過去に5回アフリカ王者に輝いた「アフリカの絶対女王」、エジプト代表のディナ・メシュレフについて紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
アフリカのトッププレーヤーとして活躍しているディナ・メシュレフのプロフィールを見ていきましょう。
このページの目次
ディナ・メシュレフとは?
ディナ・メシュレフは、2020年のアフリカトップ16で優勝、2019年のアフリカカップで優勝など、アフリカの大会で圧倒的な実績を残しているエジプトの代表選手です。2012年のロンドン五輪にも出場した経験を持っています。
ディナ・メシュレフのプロフィール
ディナ・メシュレフ(Dina MESHREF)は1994年3月10日生まれの30歳(2024年7月時点)で、エジプト出身です。叔母のMESHREF Nihalや弟のMESHREF Ahmedらも卓球選手であり、卓球一家の出身であるようです。
ディナ・メシュレフは、若くして才能を開花させた選手で、2012年には10代の若さでロンドン五輪のシングルスに出場しました。また、ワールドツアーのU21では、2013年のエジプトオープンで優勝、2015年のナイジェリアオープンで優勝など多くの大会で好成績を残しています。シニアでも、2017年のナイジェリアオープンで優勝など実績を残しています。
アフリカの大会では、2016年にアフリカトップ16で初優勝して以降、2017年のアフリカカップや2018年のアフリカ選手権でも優勝しており、アフリカの絶対女王と呼ばれるほどになっています。2020年のアフリカトップ16でナイジェリアのEDEM Offiongを破り優勝し、5回目のアフリカ王者となりました。
ディナ・メシュレフのプレースタイル
ディナ・メシュレフの戦型は、左シェーク裏裏のドライブ型です。前陣での打点の早いバックハンドを得意としている選手です。
サーブは、右利きの選手のフォアサイドを切るような順横回転のサーブとバック深くへの速いロングサーブの2種類を中心とした左利きの強みを活かすサーブの配球で、得意のバックハンドの連打につなげていく場面が多く見られます。レシーブは、ツッツキやストップなど多用し、確実に低く入れることを重視しています。また、相手のサーブの回転を利用した流しなども多用しています。
ラリーでは、打点の早いバックハンドと回転量が多く威力のあるフォアハンドが得点源となっています。また、ブロックやカウンターも得意としており、相手に先に攻められても盛り返すことができることも強みの一つとなっています。
ディナ・メシュレフの使用用具
バタフライの契約選手であるディナ・メシュレフは、ラケットはバタフライの『ティモボル ALC』、ラバーはフォア面に『ディグニクス09C』、バック面にバタフライの『テナジー05』を使用しています。
世界ランキング
ディナ・メシュレフの世界ランキングは2017年7月の時点では117位でした。しかし、2018年7月には39位と、1年間で大きく順位を上げ、世界のトッププレーヤーの仲間入りを果たしました。その後も50位以内の高いランキングをキープしながら徐々にランキングを上げ、2019年12月には過去最高となる31位となりました。現在のランキングは32位(2020年4月時点)で、アフリカの選手の中では最も高い順位となっています。
ディナ・メシュレフの主な成績
2013年 | エジプトオープン | 女子シングルス:準優勝、U21女子シングルス:優勝 |
2015年 | ナイジェリアオープン | 女子シングルス:準優勝、U21女子シングルス:優勝 |
2016年 | アフリカトップ16 | 女子シングルス:優勝 |
2017年 | アフリカカップ | 女子シングルス:優勝 |
ナイジェリアオープン | 女子シングルス:優勝、女子ダブルス:準優勝(ペア:HELMY Yousra) | |
2018年 | アフリカ選手権 | 女子シングルス:優勝、女子ダブルス:準優勝(ペア:HELMY Yousra) |
2019年 | アフリカカップ | 女子シングルス:優勝 |
2020年 | アフリカトップ16 | 女子シングルス:優勝 |
2024年 | WTTコンテンダードーハ | 女子シングルス:ベスト4 |
まとめ
エジプトの代表選手としてアフリカでは圧倒的な実績を持つディナ・メシュレフ。その実力は世界のトップでも通用するものになっています。ディナ・メシュレフは、今後のワールドツアーや東京五輪でどのような活躍を見せるのか。彼女の今後の活躍に期待が高まります。