文:ラリーズ編集部
今回は、元日本代表の福原愛さんを紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本情報から、国際大会の成績などに触れていきます。
このページの目次
福原愛とは
福原愛とは、全日本選手権にて史上初のグランドスラムを達成、オリンピック女子団体にて日本卓球界初のオリンピックメダリストの1人となった、日本卓球界におけるレジェンド的存在です。
福原愛のプロフィール
福原愛(ふくはらあい)は1988年11月1日生まれの35歳(2024年1月時点)で、宮城県仙台市出身です。10歳上の兄が卓球を始めた影響を受け、3歳9か月で卓球を始めました。
4歳で全日本選手権バンビの部に初出場し、5歳10か月で全日本選手権バンビの部を史上最年少優勝しました。これにより、テレビでも取り上げられ、「泣き虫愛ちゃん」の愛称で世間に知られるようになりました。指導者であった母との「千本ラリー」という話も有名です。また、バンビの部での最年少優勝後、全日本選手権のバンビ、カブ、ホープスの部にて、シングルスの7連覇を達成しています。
11歳の時に日本のナショナルチームに加入し、11歳でシニアの日本代表としてジャパンオープンに出場しました。また、中学高校は名門・青森山田中高に進学しました。高校在学中の17歳のころには、日本人初の中国超級リーグ参戦をしています。
オリンピックには、2004年のアテネオリンピックから4大会連続で出場し、2012年のロンドンオリンピックでは、女子団体にて日本卓球界史上初の銀メダルを獲得し、2016年のリオデジャネイロオリンピックでも女子団体銅メダルを獲得しています。また、2012年に全日本選手権の女子シングルスで優勝し、同大会の全タイトルを獲得、優勝回数20回で、史上初のグランドスラムを達成しました。
2018年に現役を引退し、現在は、2021年1月に自身が代表取締役を務める株式会社omusubiを設立するなど、他のキャリアで活躍しています。
福原愛のSNS
福原愛のプレースタイル
福原愛の戦型は右シェーク裏表の攻撃型で、速いピッチのラリー、変化の大きいバック表、投げ上げサーブが特徴です。
サーブは非常にトスの高い投げ上げサーブをメインとして使用しています。色んな位置から投げ上げサーブを出し、サーブからの展開を有利に進めています。サーブで崩した後、変化の大きいバック表で相手を詰め、得点を重ねます。少しでも甘くなったボールはしっかりとフォアハンドで打ち抜いており、異質型の選手ではありますが、非常に安定感のある卓球をするように見受けられます。
また、両ハンドともにブロックが非常に硬く、中国選手のドライブ連打に対してもしっかりコースを突いて止めているシーンが多く見られます。
福原愛の使用用具
現役引退時の福原愛の使用用具は、ラケットがバタフライの『福原愛プロZLF』、フォア面がバタフライの『スピンアート』、バック面はアームストロングの『アタックエイト(特注品)』です。
福原愛の世界ランキング
福原愛は2024年1月時点で世界ランキングを持っていません。最高ランキングは4位(2016年2月)で、引退時の世界ランキングは282位(2018年4月)です。
福原愛の国内大会の主な成績
2001年 | 全日本選手権 | ジュニア女子シングルス:優勝 |
2002年 | 全日本選手権 | 女子ダブルス:優勝 |
2004年 | 全日本選手権 | 女子ダブルス:優勝 混合ダブルス:優勝 |
2006年 | 全日本選手権 | 混合ダブルス:優勝 |
2007年 | 全日本選手権 | 女子ダブルス:優勝 |
2008年 | 全日本選手権 | 女子ダブルス:準優勝 |
2011年 | ビックトーナメント | 女子シングルス:優勝 |
全日本選手権 | 女子シングルス:優勝 | |
2012年 | 全日本選手権 | 女子シングルス:優勝 |
福原愛の国外大会の主な成績
2006年 | 世界選手権ブレーメン大会 | 女子団体:銅メダル |
2008年 | 世界選手権広州大会 | 女子団体:銅メダル |
2009年 | モロッコオープン | 女子シングルス:優勝 |
2010年 | 世界選手権モスクワ大会 | 女子団体:銅メダル |
アジア競技大会 | 女子シングルス:銅メダル 女子ダブルス:銅メダル 混合ダブルス:銅メダル | |
2011年 | 世界選手権ロッテルダム大会 | 混合ダブルス:銅メダル |
2012年 | ロンドン五輪 | 女子団体:銀メダル |
2016年 | リオデジャネイロ五輪 | 女子シングルス:4位、女子団体:銅メダル |
まとめ
現役を引退した今でも幅広く活躍する福原愛。今後も卓球界の発展に貢献されていくことでしょう。