文:ラリーズ編集部
今回は、近年躍進目覚ましいイングランド卓球界の期待の若手選手であるトム・ジャービスについて紹介します。プロフィール、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても詳しく紹介します。
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トム・ジャービスとは
トム・ジャービスは、卓球強豪国イングランドの代表選手としてリアム・ピッチフォードやポール・ドリンコールなどのトップ選手と並んで活躍する卓球選手です。ジャービスはまだ若干20歳の若さでありながらすでにイングランドの4番手の位置につける期待の若手選手です。
今回は、今後のイングランド、ひいてはヨーロッパ卓球界を担っていくであろうトム・ジャービスのプロフィールを見ていきましょう。
プロフィール
トム・ジャービスは2020年3月現在で20歳のイングランドの卓球選手です。その長身と、恵まれた体格から繰り出される強力な両ハンドドライブが持ち味の選手です。
まだ20歳と若いトム・ジャービスですが2017年のヨーロッパ選手権U21ではベスト8に輝くなどすでに世界の舞台で活躍しています。さらに、近年躍進目覚ましいイングランド卓球界において、ピッチフォードやドリンコールといった世界のトップ選手と並んで4番手の位置につけイングランド代表として戦っています。
また近年ではイングランドの絶対的エースであるピッチフォードとダブルスを組んでワールドツアーに参加することも多く、今後のイングランド卓球界を担う存在として非常に期待されていることがわかります。
さらに個人でも2019ポーランドオープンでシングルスベスト8に輝きました。その上、インドのグナナセカランやアチャンタなど世界トップレベルの選手も出場するコモンウェルスチャンピオンシップでもシングルス3位になるなど着実に実力を伸ばしています。
加えて2017年のスウェーデンオープンではかつて世界ランキング9位になったこともあるシンガポールのベテラン選手ガオニンを破ったり、2020年のポルトガルオープンでは日本王者である宇田幸矢を破ったりなどの大物食いをすることもある選手です。
トム・ジャービスは今後の成長次第では日本の同世代である宇田幸矢や戸上隼輔などの強力なライバルになるかもしれない、欧州卓球界期待の将来有望な選手です。
プレースタイル
トム・ジャービスの戦型は右シェーク裏裏ドライブ型です。持ち前の長身と恵まれた体格から放たれる威力抜群の両ハンドドライブを武器に戦う選手です。
トム・ジャービスの最大の武器はその恵まれた体格から繰り出される強力なフォアハンドドライブです。彼のフォアドライブは上から打ち下ろすような軌道を描いて飛んでいき、相手をノータッチで抜き去ることも多々あります。また威力も非常に強力で相手のブロックを弾き飛ばして得点になることも多いです。
トム・ジャービスもう一つの武器としてはそのセンスあふれるバックハンドです。彼のバックハンドは非常にボールタッチが柔らかく、伸びのあるバックドライブや、鉄壁のバックブロック、スナップを利かせたストレートへの打球など多彩な技を使いこなします。
まだ20歳と若いトム・ジャービスですが、そのプレースタイルは世界選手権準優勝のマティアス・ファルク(スウェーデン)や、先日世界ランキング1位の許昕(中国)を倒したリアム・ピッチフォード(イングランド)などとよく似ています。彼がこれから世界のトップ選手入りをする日がくるのもそう遠くないかもしれません。
世界ランキング
トム・ジャービスの世界ランキングは2020年3月現在で183位です。彼の自己最高位は2019年12月に記録した160位になっています。現在ではまだランキング3桁のトム・ジャービスですが、これから成長次第ではランキングも上がってくるでしょう。
国際大会での主な成績
2017年 | ヨーロッパ選手権U21 | シングルスベスト8 |
2019年 | セルビアオープンU21 | シングルスベスト4 |
ポーランドオープン | シングルスベスト8 | |
コモンウェルスチャンピオンシップ | シングルス3位 |
まとめ
若くして強豪イングランド代表として活躍するトム・ジャービス。彼が成長し、日本人選手の強力なライバルとなる日はそう遠くはないかもしれません。今後のワールドツアーや東京オリンピックではどのような活躍を見せてくれるのでしょうか。これからのトム・ジャービスに要注目です。