井林茉里奈の使用用具・大会成績・プロフィール | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:井林茉里奈(トップおとめピンポンズ名古屋)/撮影:ラリーズ編集部

卓球選手紹介 井林茉里奈の使用用具・大会成績・プロフィール

2020.11.01

今回は、事務局員兼Tリーガーとして二足の草鞋を履くことになった、井林(旧姓:松澤)茉里奈(トップおとめピンポンズ名古屋)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。

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井林茉里奈とは?

井林茉里奈は、2019年の現役引退まで実業団選手として活躍していた選手です。当時は松澤茉里奈として、全日本社会人選手権で優勝、全日本選手権では石川佳純と熱戦を繰り広げ3位入賞し世界選手権の代表としても選出されたという輝かしい実績を持っています。

引退後はトップおとめピンポンズ名古屋の広報担当としてTリーグの振興に尽力していましたが、2020年11月に3季目を迎えるTリーグに選手として現役復帰することを決めました。これからは、事務局員兼Tリーガーとして二足の草鞋を履くことになります。

プロフィール

井林茉里奈は、1992年3月24日生まれの28歳(2020年11月時点)です。長野県出身で、中学と高校は卓球の名門、青森山田中学高等学校に通っていました。その後は淑徳大学へ進学し、卓球面でも上達していきました。

大学生の時には全日本選手権女子シングルス準決勝で石川佳純とゲームオールに及ぶ大熱戦を繰り広げ3位入賞、その年に行われた世界選手権パリ大会にも日本代表として選出されていました。大学卒業後は日立化成(現:昭和電工マテリアルズ)、さらには拠点を移して十六銀行で実業団選手として活躍していました。

実業団選手として2017年には全日本社会人選手権女子シングルスで優勝した実績を持っています。また、国際大会にも頻繁に出場をし、自分の技術に磨きをかけていました。2019年に現役引退を発表し、Tリーグ・トップおとめピンポンズ名古屋で事務局の広報担当として勤務をしていました。

2020年6月にプロバスケットボールリーガーと結婚し井林姓となりましたが、3季目を迎えるTリーグではコロナ禍で海外の選手の出場が難しくなることを想定し、トップおとめピンポンズ名古屋は井林に打診し、Tリーガーとして現役復帰することが決まりました。

事務局員兼選手として活躍が期待されます。

プレースタイル

井林茉里奈の戦型は右シェーク裏裏の攻撃型で、前陣での高速両ハンドが特徴的な選手です。特に上回転のラリーになると、バックスイングをほとんどとらずに打球します。

前陣速攻型の選手はバックスイングをほとんどとらずに打球することが多いですが、プラスチックボールに変わってからその傾向が顕著になってきました。代表例として伊藤美誠(スターツ)が挙げられます。伊藤は相手の返球に対してラケットの位置を合わせ、そこから打球するためバックスイングがありません。そのため、ドライブとスマッシュの区別をつけにくくしたり、自分の打球のミスを減らしたりすることができます。

井林もまた前陣でのプレーをメインとしていて、両ハンドともほとんどバックスイングがありません。これにより前陣での高速卓球の中でも十分ボールに威力を加えることができます。

使用用具

井林茉里奈のかつての使用用具は、ラケットはBUTTERFLYの「劉詩雯」、ラバーがフォア面に「テナジー05」、バック面に「テナジー05fx」を使用していたそうです。

「劉詩雯」はBUTTERFLYから販売されていた特殊素材ラケットで、ZLファイバーが内側に搭載されているため球持ちが良く硬いラバーと相性が良いです。後に「劉詩雯ZLF」としてマイナーチェンジしましたが、いずれも廃番となっています。

「テナジー05fx」は、「テナジー05」のスポンジをやや柔らかくすることで威力を抑えつつ安定感を上げたラバーです。プラスチックボールに変わったことで、柔らかいラバーを使用する選手が少なくなってきていますが、安定感を求める選手には根強い人気があります。

世界ランキング

井林茉里奈の世界ランキングは2020年11月現在ありません。自身最高ランクは2017年1月の61位です。

日本国内・国際大会での主な成績

2012年 中国オープン U21女子シングルスベスト4
ジャパンオープン U21女子シングルスベスト4
2013年 全日本選手権 女子シングルス3位入賞
ポーランドオープン U21女子シングルスベスト4
2017年 全日本社会人選手権 女子シングルス優勝

まとめ

Tリーガーとして現役復帰という新たな形で卓球に携わることになった彼女が、チームに尽力することができるのか。今後の彼女の活躍に目が離せません。

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