今回は、キューバ代表として混合ダブルスで東京五輪への出場権を勝ち取ったジョージ・カンポス(キューバ)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
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ジョージ・カンポスとは?
ジョージ・カンポスは、キューバを代表する選手です。2017年のカリブ海選手権男子シングルスで準優勝、2019年のラテンアメリカ選手権で男子シングルス準優勝を飾っている、中南米を代表する選手へと成長してきています。世界選手権にも2011年から計5回出場した経験があります。
ダブルスでも2017年のパンアメリカン選手権で準優勝、2021年の東京五輪ラテンアメリカ予選では、混合ダブルスで本戦の出場権を獲得しています。それではジョージ・カンポスのプロフィールについて詳しく見ていきましょう。
プロフィール
ジョージ・カンポスは、1991年9月19日生まれの29歳(2021年6月時点)です。キューバ出身で、現在はキューバ代表として国際大会で活躍しています。
2017年のパナマ選手権ではマルセロ・アギーレ(パラグアイ)に4-2で勝利しています。2018年のラテンアメリカ選手権では男子団体でブラジル代表と対戦し、ティアゴ・モンテイロ(ブラジル)に3-2の接戦を制すとビクター・イシイ(ブラジル)ともフルゲームの熱戦を繰り広げました。
2019年の世界選手権ではトルルス・モーレゴードとフルゲームまでもつれ込みました。2021年の東京五輪ラテンアメリカ予選では、ダニエラ・フォンセカ(キューバ)と組んだ混合ダブルスでビクター・イシイ/ブルーナ・タカハシ(ブラジル)ペアにストレートで勝利すると、決勝ではチリのペアに4-2で勝利して優勝を飾り、本戦出場権を得ることができました。
プレースタイル
ジョージ・カンポスは右シェーク裏裏の攻撃型で、中陣での身体能力の高さを活かした広範囲からの攻撃が特徴の選手です。
サーブや台上技術はシンプルでかつ回転量が多いですが、特筆すべきはドライブです。高身長を活かし腕をしならせて打つドライブは、ラケットを大きく振ることができるため回転をかけやすく威力があります。また上回転に対してはどの立ち位置からでも引き合いに持っていくことができ、ラリー戦はジョージ・カンポスの得意な戦術です。
身長の高い選手はボールを上から捉えることができるため、ラリーにおいてミスが少ないのが特徴です。一方で、素早い動きを必要とする前陣でのプレーがやや苦手な傾向があります。ラリーが強い選手の代表例にブラディミル・サムソノフ(ベラルーシ)がいます。
使用用具
ジョージ・カンポスの使用用具は不明ですが、かつては両面にSTIGAの『キャリブラ LT サウンド』を使用していたそうです。
『キャリブラ LT サウンド』はSTIGAから発売されているテンション系ラバーで、強打時の音と日本製スポンジによる安定感が特徴のラバーです。食い込ませることで最大限の威力を発揮するこのラバーはトップ選手にも高評価で、かつて許昕(シュシン・中国)がバック面に使用していたことでも有名です。
また、ジョージ・カンポスはミズノの靴を履いて試合に出場しています。ミズノのシューズは世界でも人気で日本をはじめ多くのトップ選手が使用しています。
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世界ランキング
ジョージ・カンポスの世界ランキングは275位(2021年6月時点)です。2015年から大きな変動はなく、一時期100位台にも上がりましたが、近年は200位台で安定しています。自身最高ランクは2019年9月の171位です。U21の部やジュニアの部では2桁ランクまで上昇したこともあります。
国際大会での主な成績
2011年 | パンアメリカン選手権 | 男子団体第3位 |
2017年 | カリブ海選手権 | 男子シングルス準優勝 |
パンアメリカン選手権 | 男子ダブルス準優勝 | |
2018年 | 中央アメリカ&カリブ海ゲームズ | 男子シングルスベスト4 |
2019年 | 男子シングルス準優勝 |
まとめ
ダブルスで好プレーを生産するキューバの実力派が、五輪の舞台でも好プレーを量産することができるのか。今後の彼の活躍に目が離せません。