今回は、急速に実力を上げている台湾の新星・高承睿（ガオチェンルイ）を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。

高承睿とは？

高承睿は、2018年からジュニアの中で頭角を現し、2023年には18歳ながらアジア選手権の台湾代表として男子団体の準優勝に貢献しています。国際大会でも着実に各国の主力選手に勝利を挙げている台湾の新星です。

高承睿のプロフィール

写真：高承睿（ガオチェンルイ・チャイニーズタイペイ）/提供：WTT

高承睿（ガオチェンルイ/KAO Cheng-Jui）は2004年12月25日生まれの19歳（2024年7月時点）で、台湾出身です。活動拠点は、荘智淵（チュアンチーユエン・チャイニーズタイペイ）が建てた智淵乒乓運動館です。

2018年のITTF台湾ジュニア＆カデットオープンでカデット男子ダブルス3位に輝くなどジュニアの中で頭角を現し始めました。翌2019年にはアジアジュニア＆カデット選手権のカデット男子団体で台湾チームを準優勝に導きました。

その後、2022年になるとアジアユース選手権の男子シングルスで準優勝、世界ユース選手権でもダブルスと団体で上位に進出しています。翌2023年には一般の部の国際大会にも出場。WTTコンテンダー・リマではマルコス・フレイタス（ポルトガル）に敗れるも男子シングルスで準優勝。その戦績が功を奏し、同年のアジア選手権の団体メンバーに選出されました。

林昀儒（リンユンジュ・チャイニーズタイペイ）、荘智淵らとともに挑んだ男子団体では準決勝でインドを破り決勝へ進出。王者・中国との試合では、高承睿は1番手で中国屈指の左腕・王楚欽（ワンチューチン・中国）相手に大熱戦を繰り広げ卓球ファンの注目を集めました。

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高承睿のプレースタイル

写真：高承睿（ガオチェンルイ・チャイニーズタイペイ）/提供：WTT

高承睿の戦型は右シェーク裏裏の攻撃型で、サービスとバックハンドが得意な選手です。特にサービスは回転が読みづらく、世界ランキング上位の選手でもレシーブでミスをするなど切れ味が抜群です。

高承睿の攻撃の軸はバックハンドドライブです。基本的に自分から攻撃を仕掛ける際はバックハンドを使用することが多く、そのボールも威力と安定感に長けています。一方でフォアハンドも負けじと、低いループドライブやカウンターで相手を翻弄することが多いです。ラリー戦になると、深いところまでボールが飛んでくるため、中国の選手とも互角に渡り合います。

2023年のアジア選手権男子団体の決勝では、左利きの世界1位である王楚欽相手にも器用なバックハンドとラリー戦の強さを発揮し、フルゲームの接戦を繰り広げています。

高承睿の使用用具

高承睿の使用用具は、ラケットが紅双喜の「キョウヒョウ龍」シリーズで、ラバーはフォア面に紅双喜の『キョウヒョウNEO3』のブルースポンジ、バック面はBUTTERFLYの「ディグニクス」シリーズを使用しているそうです。

高承睿の世界ランキング

高承睿の世界ランキングは35位（2024年7月時点）で、最高ランキングは29位（2024年5月）です。

高承睿の主な成績

まとめ

18歳ながら世界の王者・中国の一角と互角に渡り合う台湾の新星が、やがてどのような選手へと成長するか。彼の今後の活躍に目が離せない。

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