文:ラリーズ編集部
今回は、スロバキアの女王にして国際大会でも勝ち進むバラボラ・バラージョバー(スロバキア)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
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バラボラ・バラージョバーとは?
バラボラ・バラージョバーは、スロバキアの国内選手権を制覇、国際大会でも上位に進出するなど世界トップレベルの実力を持った選手です。特に、ハナ・マテロワ(チェコ)と組んだ国際ペアのダブルスでは国際大会で準優勝を飾ったり、シングルスでも2020年のヨーロッパトップ16で5位と欧州のトッププレーヤーになるべくしてなった選手の1人です。
プロフィール
バラボラ・バラージョバーは、1992年3月18日生まれの30歳(2022年9月時点)です。スロバキア出身で、現在はスロバキア代表として数々の国際大会を勝ち上がっています。
2020年のヨーロッパトップ16では第6シードで出場していたマチルダ・エコーム(スウェーデン)を破り、5位入賞を果たしました。また、2022年のWTTフィーダーデュッセルドルフでは女子シングルスで見事優勝を果たしています。
自身のInstagramには、試合の時の写真から自身の好きな海の風景を撮った写真などが投稿されています。こちらも必見です。
プレースタイル
バラボラ・バラージョバーの戦型は左シェーク裏裏の攻撃型で、様々な種類を持つサービスと安定した両ハンドドライブが特徴です。また、相手に打たせてからのカウンタープレーも得意です。
バラボラ・バラージョバーは、鋭いカウンターと長いラリーを持ち味とする選手です。強烈なカウンターはしばしば相手のサイドへと突き刺さり、ノータッチで抜くこともあります。一方でラリーになれば、ゆったりとしながらもミスの少ない安定した両ハンドドライブをひたすら相手コートに送り、相手のレシーブミスを誘います。
また、サービスの精度も高く、特にバックハンドサービスは下回転と上回転の区別がつけづらくサービスエースを取ることもよくあります。浮いてきた球に対しては自分からフォアハンドドライブを打ったり、バックハンドで厳しいコースへ返球することもあります。
使用用具
バラボラ・バラージョバーはBUTTERFLYの契約選手で、ラケットは「張継科ALC」、ラバーは両面に「テナジー05-FX」を使用しています。
世界ランキング
バラボラ・バラージョバーの世界ランキングは48位(2022年9月時点)です。2018年に一時的に急降下しましたが年内に再び2桁ランクへ戻し、2019年は40位から60位の間で落ち着いてます。最高ランクは2019年11月の41位です。
国際大会での主な成績
2011年 | スウェーデンオープン | U21女子シングルスベスト8 |
2012年 | ベルギーオープン | 女子シングルスベスト4、U21女子シングルス優勝 |
2013年 | クロアチアオープン | 女子シングルスベスト8、U21女子シングルス準優勝 |
2014年 | クロアチアオープン | 女子シングルスベスト8 |
2017年 | カタールオープン | 女子ダブルスベスト4(ハナ・マテロワと) |
2018年 | ポーランドオープン | 女子ダブルス準優勝(ハナ・マテロワと) |
クロアチアオープン | 女子ダブルスベスト4(ハナ・マテロワと) | |
ベラルーシオープン | 女子シングルスベスト8、女子ダブルス準優勝(ハナ・マテロワと) | |
2019年 | スペインオープン | 女子シングルスベスト8 |
セルビアオープン | 女子シングルスベスト4 | |
ナイジェリアオープン | 女子シングルスベスト8 | |
パラグアイオープン | 女子シングルスベスト4 | |
ヨーロッパトップ16 | 女子シングルスベスト8 | |
カナダオープン | 女子ダブルスベスト4(ハナ・マテロワと) | |
2020年 | ヨーロッパトップ16 | 女子シングルス5位 |
2021年 | WTTコンテンダーブダペスト | 女子シングルスベスト16 |
2022年 | WTTフィーダーデュッセルドルフ | 女子シングルス優勝 |
まとめ
サーブの名手として相手を惑わし、ミスの少ない卓球で得点を重ねるスロバキアの女王が、国際大会でどんな活躍を見せるのか。今後の彼女の活躍に注目です。
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