文:ラリーズ編集部
強豪スウェーデンを支えるクリスチャン・カールソン。今回はそんなクリスチャン・カールソンのプロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても詳しく紹介します。
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クリスチャン・カールソンとは
クリスチャン・カールソンは強豪スウェーデンを代表する選手の一人です。左利きということもあって、ダブルスも得意とする選手で、様々な種目で結果を残してきている選手です。
プロフィール
クリスチャン・カールソンは1991年8月6日生まれの28歳(2020年4月現在)の強豪スウェーデンの選手です。U21の部におけるプロツアーで優勝経験もあり、ジュニアの頃から結果を残してきた選手です。そして、ヨーロッパ選手権やヨーロッパトップ16といったヨーロッパの大会でベスト4に入るなどスウェーデンだけでなくヨーロッパを代表する選手の一人です。
また、シングルスだけでなくダブルスでも活躍しており、マティアス・ファルクとのペアで、2017年のカタールオープンでは、惜しくも日本の森薗政崇(BOBSON)と大島祐哉(木下グループ)のペアに敗れるも準優勝を果たしたり、2018年の世界選手権では、準々決勝で日本の吉村真晴(愛知ダイハツ)と丹羽孝希(スヴェンソン)のペアと接戦を繰り広げるなど、日本のペアの前に立ちふさがってきました。
そして団体戦では、2018年の世界選手権でスウェーデンチームの一員としてマティアス・ファルクやジョン・パーソンらと共に2019年の世界選手権の銀メダリストである銅メダルに輝きました。また、東京五輪の団体戦の世界最終予選では、シングルスとダブルスで勝利するなど、東京五輪の団体戦出場決定に大きく貢献しました。
プレースタイル
クリスチャン・カールソンは、左利きのドライブ主戦型の選手です。サービスからの三球目攻撃や、カウンターなどの前陣での攻撃的なプレーを得意としており、甘くなったレシーブから両ハンドで積極的に攻めていくなど攻撃的なプレーが持ち味です。また、前陣でのプレーだけでなく、中陣でのドライブのラリーや後陣でのロビングやフィッシュでの凌ぎなど前陣だけでなく中陣や後陣でのプレーも得意としている選手です。
また、サービスでは順回転のサービスや下回転のサービスを使用しています。フォロースルーを大きくしたり、インパクト後にラケットを台の下に隠す事でサービスの回転を分かりにくくさせています。サービスを分かりにくくさせることで得意の三球目攻撃に繋げています。
そしてレシーブでは、チキータやフリックなどは多用せず、ストップからの展開で積極的に攻めていったり、鋭いツッツキをしてからのカウンタードライブで攻撃するなど、得意の前陣での攻撃的なプレーに繋げています。
クリスチャン・カールソンはシングルスだけでなく、ダブルスも得意な選手です。ダブルスでは、速度の速いスピードドライブだけでなく、ループドライブやナックルドライブで相手のタイミングをずらして次の攻撃に繋げていくなど柔軟なプレーもします。
使用用具
クリスチャン・カールソンの使用ラケットはバタフライの特注ラケットを使用しています。また、ラバーはフォア面に「テナジー05ハード」、バック面に「テナジー05」を使用しているようです。
世界ランキング
クリスチャン・カールソンは2007年3月に世界ランキング入りしてから徐々に順位を上げ、2010年11月に世界ランキングを412位から一気に330位に上げた。その後も順位を上げ続け、2015年11月に47 位に入って以降は50位以上をキープしています。そして、現在の世界ランキングは2020年3月時点では24位で、最高位は2018年3月の17位となっています。
国際大会の主な戦績
2016年 | ヨーロッパトップ16 | 男子シングルス4位 |
2017年 | カタールオープン | 男子ダブルス準優勝 |
2018年 | ヨーロッパ選手権 | 男子シングルスベスト4 |
世界選手権 | 男子団体銅メダル | |
クロアチアオープン | 男子シングルス準優勝 |
まとめ
強豪スウェーデンの一角として活躍するクリスチャン・カールソン。スウェーデンの団体銅メダルや東京五輪の団体戦出場決定に貢献してきました。世界選手権や東京五輪などの今後の活躍に注目です。