文:ラリーズ編集部
今回は、Tリーグ・九州アスティーダに所属するプロ卓球選手・加藤美優(吉祥寺卓球倶楽部)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、世界ランキングを上げる要因ともなっている国際大会での戦績についても触れます。
2019年には世界卓球でベスト8入りし、急成長を見せ続けている加藤美優。今回は、そんな加藤美優のプロフィールを見ていきましょう。
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加藤美優とは?
写真:加藤美優/撮影:ラリーズ編集部
加藤美優は、2019年世界卓球選手権ブダペスト大会の日本代表最終選考会で、優勝候補であった早田ひな(日本生命)を下すなどし、世界卓球代表に内定しました。世界卓球でも当時世界ランキング8位の鄭怡静(チャイニーズタイペイ)を破り、自己最高のベスト8入りし、話題になりました。
他にも数々の大会で優勝を飾っている加藤美優のプロフィールを見ていきましょう。
加藤美優のプロフィール
写真:加藤美優/提供:ittfworld
加藤美優(かとうみゆ)は、1999年4月14日生まれの23歳(2022年12月時点)です。東京都武蔵野市出身で、父親の影響で6歳から卓球を始め、幼少期は美鷹クラブなどで腕を磨きました。小学校では全日本選手権ホカバの全種目を制し、この時期より注目を浴びる存在でした。
しかし、加藤美優の存在を全国に知らしめたのは、小学6年生で出場した2012年の全日本選手権です。この大会に加藤は一般女子シングルスで出場し、年上の選手たちを次々と撃破してベスト32に入ったのです。この当時は、今ほど卓球選手の低年齢化が進んでいなかったこともあり、この加藤の快進撃は大きなインパクトを残しました。
小学校を卒業した加藤は、稲付中学校に進学し、未来の五輪選手を育成を目的としたJOCエリートアカデミー入りを果たしました。
そして、2013年の全日本選手権でも加藤は爆発。女子シングルスで勝ち進み、福原愛さん以来となる中学1年でのベスト16進出を成し遂げました。
2014年には全日本ジュニアの部シングルス決勝で平野美宇(木下グループ)を倒し優勝も果たしています。世界でも、世界ジュニアでシングルス3位に2度入賞し、2017年の世界選手権ではシングルスベスト16、2019年には自己最高のベスト8に入りました。
写真:加藤美優/撮影:ラリーズ編集部
2019年のT2ダイヤモンドでは準々決勝で世界ランク1位の陳夢(チェンムン・中国)に勝利し、ベスト4という快挙を達成しました。
写真:加藤美優/撮影:ラリーズ編集部
また、加藤美優はTリーグにも1stシーズンから参戦し、日本ペイントマレッツに加入。日本人エースとしてチームを支え、2020-2021シーズンはシングルス17勝4敗の成績を残し、リーグ後期MVP賞を受賞しました。
写真:加藤美優/撮影:ラリーズ編集部
そして、2022年。加藤は自身の原点とも言える全日本選手権で再び輝きます。石川佳純(全農)、大藤沙月(四天王寺高)といった実力者を下し、自己最高成績となるベスト4入りを果たしました。
その後加藤は、所属先を日本ペイントホールディングスから吉祥寺卓球俱楽部に変更し、Tリーグのチームも九州アスティーダに移籍することとなりました。移籍初年度となる2022-2023シーズンは13試合に出場して7勝6敗と、チームの大黒柱として活躍しています(2022年12月時点)。
加藤美優のSNS
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加藤美優のプレースタイル
加藤美優の戦型は、右シェーク裏裏ドライブ型とオーソドックスなスタイルです。攻守に強さを見せ、バックハンドを武器とした前陣攻撃スタイルで、ラリー戦での安定性が際立ちます。
加藤美優は、「ミユータ」と命名し、早くから逆チキータを使っていたことでも知られています。また、多彩なサービスを持ち、しゃがみ込みサービスでサービスエースを奪う場面も多々見られます。
加藤美優の使用用具
加藤美優はバタフライの契約選手で、ラケットはバタフライの「インナーフォースレイヤー ZLC」、ラバーは両面にバタフライの「テナジー80」を使用しています。
加藤美優の世界ランキング
加藤美優の世界ランキングは2016年4月時点では62位だったものの、5月発表では30人抜きで32位に。2017年6月時点では25位になり、それから順位の上下はあったものの、2018年1月には自己最高の13位となり、2022年12月時点では77位です。
加藤美優の国内大会での主な戦績
2007年 | 全日本選手権(バンビの部) | 女子シングルス:準優勝 |
2008年 | 全日本選手権(カブの部) | 女子シングルス:優勝 |
2009年 | 全日本選手権(カブの部) | 女子シングルス:準優勝 |
2010年 | 全日本選手権(ホープスの部) | 女子シングルス:優勝 |
2011年 | 全日本手権(ホープスの部) | 女子シングルス:優勝 |
2012年 | 全日本手権(カデットの部) | 13歳以下女子シングルス:優勝 |
2013年 | 全日本選手権 | 女子シングルス:ベスト16 |
全日本手権(カデットの部) | 14歳以下女子シングルス:優勝 | |
2014年 | 全日本選手権 | ジュニア女子シングルス:優勝 |
2016年 | 全日本選手権 | 女子シングルス:ベスト16 |
2017年 | 全日本選手権 | ジュニア女子シングルス:ベスト4 |
2022年 | 全日本選手権 | 女子シングルス:ベスト4 |
加藤美優の国際大会での主な戦績
2016年 | ハンガリーオープン | U21女子シングルス:優勝 |
ポーランドオープン | U21女子シングルス:優勝 | |
オーストラリアオープン | U21女子シングルス:優勝 | |
ブルガリアオープン | 女子ダブルス:優勝 | |
世界ジュニア選手権 | 女子団体:優勝、女子シングルス:ベスト4、女子ダブルス:準優勝 | |
2017年 | ベラルーシオープン | 女子ダブルス:優勝 |
ポーランドオープン | 女子ダブルス:準優勝 | |
世界ジュニア選手権 | 女子団体準:優勝、女子シングルス:ベスト4、女子ダブルス:ベスト4 | |
世界選手権デュッセルドルフ大会 | 女子シングルス:ベスト16 | |
アジア選手権 | 女子団体:銀メダル | |
2018年 | スロベニアオープン | 女子シングルス:優勝 |
2019年 | スペインオープン | 女子シングルス:優勝 |
クロアチアオープン | 女子シングルス:準優勝 | |
世界選手権ブダペスト大会 | 女子シングルス:ベスト8 | |
アジア選手権 | 女子団体:銀メダル | |
2022年 | WTTスターコンテンダードーハ | 女子シングルス:ベスト4 |
まとめ
日本女子卓球黄金世代として、国際大会でも活躍し、世界のトップ層で活躍し続ける加藤美優。まだまだこれからの活躍が期待される加藤美優の今後の戦いにも注目です。