今回は、高校生の時に急成長を遂げ、日本リーグを中心に国内で活躍する郡山北斗(リコー)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
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このページの目次
郡山北斗とは?
写真:郡山北斗(リコー)/撮影:ラリーズ編集部
郡山北斗は、高校時代に全日本ジュニアでベスト4、大学時代には国内外で成績を残してきている実力派の選手です。粘り強いフォアハンドと一撃必殺のバックハンドを武器に、日本リーグをはじめ日本国内の大会で活躍しています。
卓球一家のもとに生まれ、妹も全国大会に出場する実力者である郡山北斗のプロフィールについて詳しく見ていきましょう。
プロフィール
写真:郡山北斗(リコー)/撮影:ラリーズ編集部
郡山北斗は、1996年12月19日生まれの25歳(2022年5月時点)です。岡山県出身で、スポーツ少年団の監督であった父親の影響で3歳から卓球を始めました。
小学校卒業後は強豪・出雲北陵中に進むも思うような結果が出ず、地元の操南中学校に転校しました。中学を卒業すると、兄と同じ関西高校に進学、普通科に進みましたが、自由な気風の部の中で卓球の才能を開花させます。
高校2年生の時に全日本選手権ジュニア男子シングルスでベスト4に入ると、3年生でもインターハイ男子シングルスベスト8と全国クラスの実力をつけてきました。高校を卒業し専修大学に入学すると、国内外で成績を残すようになりました。
大学2年、3年では全日学男子シングルスで3位、国際大会ではフィンランドオープンを2年連続で優勝するなど国内でも屈指の実力派となりました。大学卒業後はリコーに所属し日本リーグに参戦、ビッグトーナメントでは鹿屋良平(リコー)と組んだ男子ダブルスで優勝を飾っています。
全日本社会人選手権でも男子シングルスでベスト4に入り、盤石な実力を持つ中で、2021年にはTリーグ・木下マイスター東京に所属、日本リーグとTリーグの二足の草鞋を履く選手となっていました。
妹である郡山七海(新潟大)もまた、全日本大学総合選手権に出場している実力の持ち主です。
プレースタイル
郡山北斗は左シェーク裏裏の攻撃型で、堅実なフォアハンドと一撃必殺のバックハンドカウンターが特徴の選手です。
フォアハンドでは粘り強さが光り、ラリー戦になってもミスが少なく得点源となっています。前陣でもカウンター主体のプレーで、自分から打ちに行くドライブでもコース取りが鋭いです。
一方でバックハンドでは前陣で間髪入れずカウンターを決めたり、中後陣からの速さのあるドライブで相手コートを打ち抜く威力を持っています。
使用用具
郡山北斗はNittakuの契約選手で、ラケットは不明、ラバーはフォア面に『ファスタークG-1』、バック面に『ファスタークC-1』を使用しているそうです。
以前はラケットに『ラティカカーボン』を使用していましたが、廃盤により別のラケットを使用しています。『馬龍カーボン』を使用していた時期もありましたが、ラケットは比較的軽いものを使用する傾向にあり、振りやすさを重視した用具選びをしています。
『ファスタークG-1』は威力重視でありながら他のラバーと球質がやや異なるため、相手の取りにくい球が出しやすくなっています。一方で、『ファスタークC-1』はやや硬度を落とすことで、ブロックやカウンターもやりやすいオールラウンドなラバーとなっています。
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世界ランキング
郡山北斗の世界ランキングは2022年5月時点でありません。日本リーグを中心に国内で試合することが多かったため、国際大会への出場が少なくなっています。自身最高ランクは2017年4月の211位です。
日本国内や国際大会での成績
2013年 | 全日本選手権 | ジュニア男子シングルス第3位 |
2015年 | 全日本大学総合選手権 | 男子ダブルス優勝 |
2016年 | フィンランドオープン | 男子シングルス優勝 |
全日本大学総合選手権 | 男子シングルスベスト4、男子団体準優勝 | |
2017年 | フィンランドオープン | 男子シングルス優勝 |
全日本大学総合選手権 | 男子シングルスベスト4、男子団体準優勝 | |
2018年 | 全日本選手権団体の部 | 男子団体第3位 |
全日本大学総合選手権 | 男子団体優勝 | |
2019年 | 全日本実業団選手権 | 男子団体準優勝 |
2021年 | ビッグトーナメント | 男子ダブルス優勝(鹿屋良平と) |
全日本社会人選手権 | 男子シングルスベスト4 |
まとめ
高校、大学と一気に実力を上げてきた才覚の持ち主が、日本リーグやTリーグで爪痕を残す選手となれるのか。今後の彼の活躍に期待がかかります。