ニヒル・クマルの使用用具・大会成績・プロフィール | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:ニヒル・クマル(アメリカ)/提供:ittfworld

卓球選手紹介 ニヒル・クマルの使用用具・大会成績・プロフィール

2021.06.05

今回は、パンアメリカン大会で多くの入賞経験を得て、国際大会でも活躍する選手へと実力をつけてきているニヒル・クマル(アメリカ)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。

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ニヒル・クマルとは?

ニヒル・クマルは、2017年のアメリカの国内選手権で準優勝に輝き、パンアメリカン大会を中心に国際大会でも活躍が期待されている選手です。18歳でアメリカ代表として東京五輪に参戦することが決まっています。

欧米の選手では珍しく両面に粘着ラバーを使用している、ニヒル・クマルのプロフィールについて詳しく見ていきましょう。

プロフィール

ニヒル・クマルは、2003年1月1日生まれの18歳(2021年6月時点)です。アメリカのカリフォルニア州出身で、現在はアメリカ代表として国際大会で活躍しています。

国際大会では団体戦での勝率が高く、2019年のパンアメリカンゲームズではグスターボ・ツボイ(ブラジル)やブライアン・アファナドール(プエルトリコ)といった各国のトップ選手に勝利しています。また、ジュニアの部では2019年のフランスジュニア&カデットオープンで柏竹琉(早稲田大)や篠塚大登(愛工大名電高)に勝利し、準優勝に輝いています。

2021年の東京五輪では、カナック・ジャー(アメリカ)とともにシングルスと団体の代表に決定しています。このほか、ジョウ・シン(アメリカ)が団体メンバーとして登録されています。

プレースタイル

ニヒル・クマルは左シェーク裏裏の攻撃型で、粘着ラバーの性質を活かした両ハンドのドライブと回転量の多いサービスが特徴の選手です。

粘着ラバーはトップシートの粘着成分でボールを掴み飛ばすため、ラケットに当てる位置やスイングの速さによって回転量が様々です。ニヒル・クマルはその球質の差を利用して相手のミスを誘っています。

また、粘着ラバーを使用していることもあってサービスの回転量はすさまじく、サービスエースを取ることも多いです。単純な回転量の多さに加えて回転の区別がつけにくいフォームでサービスを出すため、相手にとってニヒル・クマルのサービスは脅威に感じます。

その他、フォアハンドドライブやカウンターはコースを突いて得点につなげています。

使用用具

ニヒル・クマルは紅双喜とスポンサー契約していて、ラケットが『キョウヒョウ龍5』、ラバーは両面に『キョウヒョウNEO3』を使用しています。

ニヒル・クマルが使用する『キョウヒョウ龍5』は「W968」と呼ばれる、選手用として選ばれたラケットです。馬龍(マロン・中国)が実際に使用しているラケットとしても知られていて、日本でもNittakuから『キョウヒョウ龍5』が2021年に発売されました。

『キョウヒョウNEO3』もまた階級ごとに仕様がやや異なっています。ニヒル・クマルはフォア面にブルースポンジ搭載のシリーズを使用しています。Nittakuからも「キョウヒョウ」シリーズが数多く発売され、2021年には国チーム向けのシリーズも発売されました。

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世界ランキング

ニヒル・クマルの世界ランキングは一般の部で177位、ユースの部で12位(2021年6月時点)です。2018年に600位台から一気に300位台に急上昇すると、その後は100位台で安定しています。自身最高ランクは一般の部で2019年10月の172位、ユースの部では2021年6月が最高となっています。

国際大会での主な成績

2016年 USオープン U15男子シングルスベスト4
2017年 USオープン U15男子シングルス優勝
香港ジュニア&カデットオープン U15男子シングルス準優勝
2018年 パンアメリカンジュニア選手権 男子ダブルス準優勝、混合ダブルス準優勝、男子団体優勝
2019年 フランスジュニア&カデットオープン U18男子シングルス準優勝
ハンガリージュニア&カデットオープン U18男子シングルスベスト4
パンアメリカンジュニア選手権 U18男子シングルス第3位
2020年 ポルトガルオープン U21男子シングルスベスト4

まとめ

18歳にしてアメリカ代表となった期待の若手が、五輪の舞台でどのような活躍を見せるのか。今後の彼の活躍に注目です。

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