ジョウ・シンの使用用具・大会成績・プロフィール | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:ジョウ・シン(アメリカ)/提供:usatabletennis

卓球選手紹介 ジョウ・シンの使用用具・大会成績・プロフィール

2021.06.10

今回は、コーチとしての実績も持ちながら選手として五輪の代表権を得たジョウ・シン(アメリカ)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。

>>卓球の見方は5分で変わる 16cmのトスが明暗を分ける「サーブ」に注目

>>グナナセカランが語る なぜ中国は卓球が強いのか?

>>【初心者必見】ツッツキのやり方とコツ|卓球基本技術レッスン

ジョウ・シンとは?

ジョウ・シンは、中国国内で選手として活躍する一方で卓球やトレーニングの勉強を重ね、アメリカにわたってアメリカ代表のコーチ経験を務めている選手です。自身の卓球スクールを開設しアメリカ代表選手を五輪出場へと導いただけでなく、自身もまた選手として再起動し、東京五輪の代表権を得ています。

ミスの少ない卓球を軸に、積極的なプレーを取り組んだプレースタイルで選考会を勝ち抜きました。コーチと選手という二足の草鞋を履くジョウ・シンは、偶然で卓球を出会うこととなりました。それではジョウ・シンのプロフィールについて詳しく見ていきましょう。

プロフィール

ジョウ・シンは、1988年12月30日生まれの32歳(2021年6月時点)です。中国出身で、当初は食の細さを改善するための運動として卓球を始めました。現在はアメリカ代表として活躍しています。

その後は中国の代表チームとして国内選手権で活躍する一方で、スポーツの仕組みやトレーニング等を勉強して知識を増やしました。そして2011年にアメリカに移住して、自身の卓球スクールを開設しました。その卓球スクールでは、アメリカ国内でチャン・リリー(アメリカ)やカナック・ジャー(アメリカ)、ニヒル・クマル(アメリカ)を含めた才能ある選手をトレーニングしていました。中国から持ち込んだノウハウをアメリカ代表に教え込み、コーチとしてチャン・リリーの2012年ロンドン五輪の出場に貢献しました。

およそ8年間はコーチとしてアメリカ代表を支えていましたが、2019年ごろからは選手として再び大会に出場するようになりました。2019年の全米選手権では男子シングルスでベスト8に輝くと、その後も成長を続け、2021年の東京五輪に向けた夏の選考会で勝ち上がり代表権を獲得しました。

同じアメリカ男子代表には、自身の卓球スクールでともにトレーニングしてきたカナック・ジャーとニヒル・クマルが選出されています。

プレースタイル

ジョウ・シンは右シェーク裏裏の攻撃型で、バックハンドフリックを多用するのが特徴の選手です。特に欠点と呼べる技術もなくすべての技術をそつなくこなす選手でもあります。

両ハンドともにコースを突いたり威力を出したりと自在に操ることができるため、ミスが少ないです。下がってラリーした場合も、相手の立ち位置を把握してコースを狙った攻撃ができます。

卓球の場合、自分のミスを減らした堅実なプレーで相手の失点率を上げるタイプと、ミスを承知で威力のある攻撃を多用したプレーで自分の失点よりも得点率を上げるタイプの2タイプが存在します。前者の場合、ミスが少なくなる一方で威力は比較的弱くなるため相手に慣れられてしまうと自分のミスが増えてくるというリスクがあります。逆に後者の場合は、入れば相手にとって脅威となりますが、入らなければ相手に余裕を与えてしまう側面があります。

ジョウ・シンは前者に似ていますが、時折積極的に攻撃を仕掛ける場面もあり、得点につなげています。

使用用具

ジョウ・シンの使用用具は、ラケットがBUTTERFLYの『ビスカリア』で、ラバーはフォア面に「キョウヒョウ」シリーズのブルースポンジを使用しているそうです。

「キョウヒョウ」シリーズには紅双喜製のものとNittaku製のものがあり、バリエーションは豊富です。Nittaku製の「キョウヒョウ」シリーズは日本の選手からも評価を得やすいようにスポンジをやや柔らかくしたり、独自のものにしたりしています。

>>卓球・キョウヒョウシリーズを一挙紹介!世界を制する粘着ラバーシリーズ

世界ランキング

ジョウ・シンの世界ランキングは1022位(2021年6月時点)です。2014年以降は世界ランキングに登録されていなかったため。2020年の再登録で900位台からのスタートとなりました。自身最高ランクは2014年11月の320位です。

大会での主な成績

2010年 アメリカ国内選手権 男子ダブルス優勝

まとめ

コーチとしてアメリカ代表を育ててきた努力家が、選手として五輪の舞台でどのような活躍を見せるのか。今後の彼の活躍に目が離せません。

>>ジョウ・シンの関連記事はこちら