ステファン・フェゲルの使用用具・大会成績・プロフィール | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:ステファン・フェゲル(オーストリア)/提供:ittfworld

卓球選手紹介 ステファン・フェゲルの使用用具・大会成績・プロフィール

2021.06.04

文:ラリーズ編集部

今回は、長い間オーストリアの第一線で活躍しているステファン・フェゲルを紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れます。

>>【頭で勝つ!卓球戦術】ヤマを張って攻めろ!
>>卓球の見方は5分で変わる 点を獲るか?拾うか?
>>プレイしている時間は2割。残りの8割は「掛け声」「表情」を見るべし

ステファン・フェゲルとは?

ステファン・フェゲルは、2015年のポーランドオープンにおいて準決勝で張継科(チャンジーカ・中国)を4-2で破り、決勝でも樊振東(ファンジェンドン・中国)をフルゲームまで追い詰めるなど、中国のトップ選手を互角の戦いを見せました。オーストリアでは何度もシングルスのチャンピオンに輝き、頂点に君臨していた選手です。

オーストリアの第一線で活躍している、ステファン・フェゲルのプロフィールを見ていきましょう。

プロフィール

ステファン・フェゲルは、1988年9月12日生まれの32歳です(2021年6月時点)。2011年に初めてオーストリアのシングルスチャンピオンに輝くと、翌年2連覇を成し遂げ、さらには2014年も優勝を果たしました。

次の年の2015年には、ポーランドオープンで準優勝に輝き、世界ランキングで国内最高位に上り詰めました。同年のヨーロッパ選手権大会では、オーストラリアが決勝でドイツを破り初優勝を果たしました。その時の優勝の立役者の1人がステファン・フェゲルです。ドミトリ・オフチャロフには敗れたものの、ラストでパトリック・バウムをストレートで退け、優勝を決めました。

2016年からはドイツ・ブンデスリーガ1部のボルシア・デュッセルドルフに2年間所属し、この強豪のクラブチームで卓球に打ち込みました。この年に再びオーストリアのシングルスチャンピオンに返り咲きました。そして、2016年のリオ五輪でオリンピックへ初出場を果たしました。シングルスは3回戦で日本の丹羽孝希(スヴェンソン)に敗れました。ボルシア・デュッセルドルフで2年間腕を磨いた後は、TTFリープヘル・オクセンハウゼンに移籍しています。

プレースタイル

ステファン・フェゲルの戦型は、右シェーク裏裏の攻撃型です。相手のタイミングを外すようなドライブやブロックが特徴の選手です。180cmを超える長身から繰り出される豪快な両ハンドは、威力があります。しかしステファン・フェゲルは自分から攻め込んで得点するというよりも、ブロックで相手の攻撃を受け止めて振り回すことで得点することが多いです。

ブロックといえば相手の攻撃をしのぐ守備技術として知られており、あまり得点に結びつくイメージは少ないです。しかしブロックが上達すれば、自ら無理して攻める必要がなくなり、またラリーになっても余裕ができるため、試合を優位に進めることができます。また止めるブロックだけでなく、伸ばすブロックや、はじくブロックなどを様々なコースに送ることで、ブロックを守備的技術としてでなく攻撃的な技術として用いることができます。

ブロックで点を取ることができる選手といえば、日本選手では松平健太(T.T彩たま)があげられます。縦に伸ばすブロックや、左右に曲がるブロック、スピンブロックなど多彩な技術で相手を翻弄し、2013年世界選手権パリ大会では2回戦で中国の馬琳(マリン)を倒し、準々決勝でも許昕(シュシン・中国)を大いに苦しめました。

使用用具

使用ラケットはバタフライの「ティモボルALC」で、ラバーはフォア面に「テナジー05ハード」、バック面に「テナジー05」を使用しているようです。

世界ランキング

ステファン・フェゲルの世界ランキングは87位(2020年3月時点)です。ここ1年は60~80位台を推移していますが、2017年6月には19位まで上り詰めたほどの実力です。

国際大会での主な戦績

2014年 ハンガリーオープン シングルス3位
クウェートオープン ダブルス体優勝
2015年 ポーランドオープン シングルス準優勝
ヨーロッパ選手権大会 ダブルス優勝
ヨーロッパ選手権大会 団体優勝
2018年 ヨーロッパ選手権大会 混合ダブルス準優勝

まとめ

ブロックを武器に相手を翻弄するステファン・フェゲル。ベテランとなってからも世界の舞台で活躍している彼の活躍から目が離せません。

>>ステファン・フェゲルの関連記事はこちら