林詩棟(リンシドン)の使用用具・大会成績・プロフィール | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

林詩棟(リンシドン・中国)/提供:WTT

卓球選手紹介 林詩棟(リンシドン)の使用用具・大会成績・プロフィール

2023.05.13

文:ラリーズ編集部

今回は、中国の新星にして、既に国際大会でタイトルを掴み始めている林詩棟(リンシドン・中国)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。

林詩棟とは

林詩棟は2022年頃から国際大会に現れ始めた中国の新星にして、主にダブルスで多くの優勝を飾っている、成長が著しい選手です。2022年のU19世界ユース選手権大会にて4冠を遂げており、若手ながら世界のトップレベルに着実に近づいている選手であると言えます。

林詩棟のプロフィール

林詩棟(リンシドン)は2005年4月18日生まれの18歳(2023年5月時点)で、中国の海南省三亜市出身です。卓球が趣味だった父親と一緒に小さい頃から卓球場に行きはじめ、4歳のときに母親に初めてラケットを買ってもらいました。

7歳から三亜南燕卓球倶楽部で本格的に卓球を始め、2015年4月にはチーム最年少となる10歳で、海南省卓球チームのメンバーに選ばれました。そして、翌年には全中国選手権に11歳で出場し、最年少出場の記録を作るなど、林詩棟は幼いころからその才能を如何なく発揮していました。

2020年には全中国ジュニア選手権を15歳で制して、海南省出身の選手として初の国家2軍チーム入りを果たします。さらに、翌年5月に開催された「直通WTT大満貫・世界選手権」エキシビションマッチでは、16歳ながら許昕(シュシン)、林高遠(リンガオユエン)を破る金星を挙げて話題を集めた。

ジュニアの大会では、2018年のジュニアサーキット・クロアチアオープン(ゴールデン)のU15男子シングルスで優勝をはじめ、2019年のジュニアサーキットでも複数回の優勝を果たしています。また、2020年の全中国カデット、ジュニア選手権ともに男子シングルスで優勝しており、ジュニアの大会でも輝かしい結果を残しています。

最近のシニアの大会では、男子ダブルス、混合ダブルスで優勝することが多く、2023年のWTTコンテンダーの大会で複数回の優勝を飾っています。男子ダブルスでは、WTTスターコンテンダーバンコクでは林高遠(リンガオユエン・中国)とペアを組んで優勝し、混合ダブルスでは、蒯曼(クワイマン・中国)といつも組んでおり、複数回優勝しています。

ダブルス巧者の林詩棟ですが、世界卓球2023ダーバン大会の男子ダブルス、混合ダブルスの中国代表選手に選ばれており、男子ダブルスは林高遠、混合ダブルスは蒯曼とのペアリングで出場します。

林詩棟のプレースタイル

林詩棟の戦型は、右シェーク裏裏のドライブ型です。中陣から威力のある綺麗な両ハンドを放ちます。特にバックハンドがうまい選手ではありますが、チキータだけでなく、ストップを多用している印象もあります。得点パターンとしてはラリーの展開が多く、下げられたとしても安定して引き返すことができるのが特徴的です。また、無理に打ちにいくことは少なく、ブロックでつないだり、質の高いループドライブを放ったりなど、きれいな卓球をすることも魅力の一つです。

林詩棟の使用用具

バタフライの契約選手である林詩棟は、ラケットはバタフライの特注ラケット、フォア面のラバーは現在調査中ですが、バック面のラバーはバタフライの『ディグニクス09c』を使用しているようです。

>>【卓球】ディグニクス09Cの性能を徹底レビュー 粘着愛好家にもってこいの最先端ラバー

林詩棟の世界ランキング

林詩棟の2023年5月時点での世界ランキングは16位です。最高ランキングは15位(2023年4月)です。2023年に入ってから急激にランキングを上げており、現在男子中国選手の中では6番手の位置につけています。世界卓球の出場などで、さらに順位を上げてくることも期待されます。

林詩棟の主な成績

2019年 ジュニアサーキット・イタリアオープン(プレミアム) U15男子シングルス:優勝
2020年 全中国カデット選手権 男子シングルス:優勝
全中国ジュニア選手権 男子シングルス:優勝
2021年 世界ユース選手権 U19男子団体:金メダル
2022年 世界ユース選手権 U19男子シングルス:金メダル、U19男子ダブルス:金メダル、U19混合ダブルス:金メダル、U19男子団体:金メダル
WTTフィーダーブダペスト 男子シングルス:優勝、男子ダブルス:準優勝、混合ダブルス:優勝
2023年 WTTコンテンダードーハ 混合ダブルス:優勝
WTTチャンピオンズ新郷 男子シングルス:ベスト8
WTTコンテンダーアンマン 男子シングルス:優勝、混合ダブルス:優勝
WTTスターコンテンダーゴア 男子シングルス:準優勝
WTTスターコンテンダーバンコク 男子ダブルス:優勝

まとめ

強豪国中国の代表選手としてジュニア時代から多くの実績を残している林詩棟。最近ではダブルスで多くの好成績を残し、次期エース候補として活躍の幅を広げている林詩棟は、今後も日本選手にとって強力なライバルとなるでしょう。成長を続ける彼は今後の世界卓球などではどのような活躍を見せるのか。期待が高まります。

男子ランキング
2023.03.31
世界
日本
1
樊振東(中国)
9700 pt
2
馬龍(中国)
5800 pt
3
王楚欽(中国)
4955 pt
1
張本智和(日本)
4195 pt
2
宇田幸矢(日本)
1275 pt
3
篠塚大登(日本)
926 pt
女子ランキング
2023.03.31
世界
日本
1
孫頴莎(中国)
9920 pt
2
陳夢(中国)
6805 pt
3
王曼昱(中国)
5960 pt
1
早田ひな(日本)
2990 pt
2
伊藤美誠(日本)
2830 pt
3
石川佳純(日本)
1975 pt