リュウ・ユエンの使用用具・大会成績・プロフィール | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:リュウ・ユエン(オーストリア)/提供:ittfworld

卓球選手紹介 リュウ・ユエンの使用用具・大会成績・プロフィール

2021.07.20

今回は、ヨーロッパで数々のクラブチームを経験してきた中堅のリュウ・ユエン(オーストリア)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。

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リュウ・ユエンとは?

リュウ・ユエンは、現代卓球で希少となってきたペンホルダーを使用して国際大会で活躍するオーストリアの選手です。ヨーロッパのクラブチームに所属していた期間が長く、ヨーロッパでもトップクラスに位置づけられる選手の1人です。

裏面打法を駆使したラリーとフォアハンドの強烈な一発が特徴となるペンホルダーの持ち味を活かした戦型で相手を翻弄しているリュウ・ユエンは2021年の東京五輪でも女子団体で出場することとなっています。それではリュウ・ユエンのプロフィールについて詳しく見ていきましょう。

プロフィール

リュウ・ユエンは、1985年9月7日生まれの35歳(2021年7月時点)です。中国の四川省で生まれ、現在はオーストリアのリンツに居住しています。

2006年からオランダのクラブチームで試合に出ると、次にオーストリアのリンツのクラブチームへ。2007年からはドイツに移ってクラブチームで実力を磨き上げると、2009年に再びリンツに戻ってきました。

現在はオーストリア代表として国際大会に出場しています。2021年のWTTコンテンダードーハではステファニー・ロエウイリーテ(フランス)に勝利すると、続いての試合でシャオ・マリア(スペイン)にも勝利するなどヨーロッパの選手に対しての勝率は高いです。また、オーストリア国内でも上位に位置していて、2014年には国内選手権の女子シングルスで優勝を飾っています。

2021年の東京五輪では、ソフィア・ポルカノバやリュウ・ジャとともにオーストリアの女子団体代表として出場することとなっています。

プレースタイル

リュウ・ユエンは右ペン裏裏の攻撃型で、フォアハンドフリックと裏面でのラリーが特徴の選手です。

ペンホルダーの武器は台上技術です。シェークハンドよりも手首の可動域が広いため、台上のフリックやストップなどがやりやすいのが長所です。一方でラリーになると、ラケットの角度が合わせにくくシェークハンドよりもラリーは苦手とされています。特にバックハンドは角度調整が難しく、ペンホルダーの弱点ともいわれてきました。

しかし、現代卓球ではペンホルダーでも裏面打法を用いることでシェークハンドと大差ないほどに両ハンドでラリーをすることができるようになりました。そのため、裏面打法でのラリーを得意とする選手が増加してきています。女子ではリュウ・ユエンのほかに宋恵佳(中国電力)が、男子では黄鎮廷(ウォンチュンティン・中国香港)や中国でコーチを務める王皓(ワンハオ)が裏面打法の得意な選手として挙げられます。

また、ハーフロングサービスの処理も得意です。女子選手はハーフロングサービスを使用して相手に持ち上げさせてから上回転のラリーに持ち込む展開が多いです。特にループドライブに対してのカウンターを得意とする選手が多いため、ハーフロングサービスに対するレシーブの質が試合を左右する場合があります。リュウ・ユエンはハーフロングサービスに対して低いループドライブを打てるため、相手がカウンターを打てずにラリーになる展開が多いです。

使用用具

リュウ・ユエンの使用用具は、ラケットは中国式ペン、ラバーは両面に裏ソフトを使用しています。詳細が分かり次第更新します。

世界ランキング

リュウ・ユエンの世界ランキングは658位(2021年7月時点)です。2014年までは100位から200位の間で安定していましたが、2015年からは世界ランキングの登録がなくなり、2019年に再登録されました。自身最高ランクは2010年2月の125位です。U21の部では2桁ランクまで上昇したこともあります。

主な成績

2014年 オーストリア国内選手権 女子シングルス優勝

まとめ

数々のチームで試合を行い経験豊富な彼女が、東京五輪の舞台でオーストリア代表の意地を見せることはできるのか。今後の彼女の活躍に注目です。

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