文:ラリーズ編集部
今回は、長年スウェーデン代表を支え、先日引退を表明したマチルダ・エクホルムについて紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
長年に渡りシングルス、ダブルスの両方で活躍したマチルダ・エクホルムのプロフィールを見ていきましょう。
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マチルダ・エクホルムとは?
マチルダ・エクホルムは、スウェーデンの代表選手で、ワールドツアーではシングルス、ダブルスともに多くの実績を残しています。2016年にはリオ五輪にも出場しており、ヨーロッパを代表する選手の一人として活躍していました。
スウェーデンのエースとして活躍したマチルダ・エクホルムのプロフィールを見ていきましょう。
プロフィール
マチルダ・エクホルムは、1982年6月15日生まれの37歳(2020年4月時点)のスウェーデン人卓球選手です。ヨーロッパ選手らしいパワフルな両ハンドを武器としている選手です。
マチルダ・エクホルムは、比較的遅咲きの選手で、国際大会で頭角を現し始めたのは、30歳を過ぎた2012年ごろからです。2012年のモロッコオープンで優勝、2013年のクロアチアオープンで準優勝などの好成績を残し、世界のトッププレーヤーの仲間入りを果たしました。その後も順調に実績を積み、2016年にはリオ五輪にも出場しています。
また、ハンガリーのゲオルギナ・ポータと国際ペアを組んで出場しているダブルスでも2017年のスロベニアオープンで優勝、2018年のヨーロッパ選手権でベスト4など、数多くの大会で好成績を残しており、シングルス、ダブルスの両方で活躍しました。
長年世界のトップランカーとしてスウェーデン代表を支えたマチルダですが、2020年の4月に国際卓球連盟公式サイトで引退を発表しました。
プレースタイル
マチルダ・エクホルムの戦型は、左シェーク裏裏のドライブ型です。前中陣でのパワフルな両ハンドを得意とするヨーロッパ選手らしいプレースタイルが特徴の選手です。
サーブは、女子選手では珍しいYGサーブをメインにしています。YGサーブは、回転が分かりにくいことに加え、女子では取り入れている選手が少なく、対策が難しいため非常に効果的なサーブです。このYGサーブで相手のレシーブを崩し、威力のあるフォアハンドの3球目攻撃で得点するパターンを得意としています。レシーブは、ツッツキやストップなどを多用しており、ミスを減らしてラリーにつなげることを重視しているようです。
ラリーでは、中陣からの威力のある両ハンドが得点源です。特に、高身長から繰り出されるフォアハンドは強力な武器となっています。また、ブロックなどの守備技術も上手く、後陣からでも威力のあるボールを打って盛り返すことができるため、相手に攻められている状況からでも逆転できることも強みとなっています。
使用用具
マチルダ・エクホルムの使用しているラケットについては情報がないため、現在調査中です。使用しているラバーは、フォア面、バック面ともにバタフライの「テナジー05」を使用しているようです。
世界ランキング
マチルダ・エクホルムの2020年4月時点での世界ランキングは48位です。最高ランキングは20位(2017年3月)です。2016年の9月以降、常に50位以内の高い世界ランキングをキープしています。
国際大会での主な成績
2012年 | モロッコオープン | シングルス優勝 |
2013年 | クロアチアオープン | シングルス準優勝 |
2016年 | チェコオープン | シングルスベスト4 |
2017年 | インドオープン | シングルス準優勝、ダブルス優勝(ゲオルギナ・ポータペア) |
チェコオープン | ダブルス準優勝(ゲオルギナ・ポータペア) | |
ブルガリアオープン | ダブルス準優勝(ゲオルギナ・ポータペア) | |
スロベニアオープン | ダブルス優勝(ゲオルギナ・ポータペア) | |
2018年 | ヨーロッパトップ16 | シングルスベスト4 |
ヨーロッパ選手権 | ダブルスベスト4(ゲオルギナ・ポータペア) | |
クロアチアオープン | ダブルス準優勝(ゲオルギナ・ポータペア) |
まとめ
スウェーデンの代表選手としてシングルス、ダブルスともに多くの実績を残したベテラン選手のマチルダ・エクホルム。スウェーデンのエースとして長年活躍しました。先日引退を宣言した彼女が今後どのように卓球と関わっていくのかに注目です。