文:ラリーズ編集部
今回は、ITTF世界ランキング過去最高25位を誇る森薗美咲を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本情報から世界ランキング上位へ食い込む要因ともなった国内外での大会実績についても触れます。
このページの目次
森薗美咲とは?
写真:森薗美咲/撮影:ラリーズ編集部
森薗美咲は2010年12月の世界ジュニア選手権で8連覇を果たしていた中国を破る大金星を挙げ、初優勝を遂げるなど、ジュニア時代から多くの実績を残しています。その後もITTFのワールドツアーや全日本選手権で数々の実績を挙げ、2014年には世界ランキングも25位まで上げました。
2018年からTリーグトップおとめピンポンズ名古屋に加入し、2019年からの2ndシーズンでは主将として活躍しました。2020年3月に契約を満了してトップおとめピンポンズ名古屋を退団し、現在は一般プレーヤー向けの卓球のレッスンやオンラインサロンで指導をしています。
森薗美咲のプロフィール
森薗美咲(もりぞのみさき)は1992年4月16日生まれの33歳(2025年4月時点)で、東京都西東京市出身です。父親の誠さんは近畿大学、シチズン時計でプレーした卓球選手で、弟の森薗政崇と従妹の森薗美月も卓球選手という卓球一家に生まれました。幼少期は両親が経営する三鷹クラブに所属し、卓球の英才教育を受けました。
中学からは実家を離れて青森山田中学校に入学し、寮生活の更に厳しい環境に身を置きます。強豪校での練習はもちろんハードであり、周りを見渡せばライバルだらけであったことに加え、初めての寮生活で当初は戸惑いもあったそうです。
そのような厳しい環境にもまれながらも着実に力をつけ、ジュニア日本代表として世界ジュニア卓球選手権などで実績を挙げました。
写真:森薗美咲/撮影:ラリーズ編集部
その後、2009年には、卓球日本代表として横浜市で行われた第50回世界卓球選手権個人戦の混合ダブルスに丹羽孝希とペアを組んで出場しました。
2010年には前述の通り第8回世界ジュニア選手権で中国の8連覇を阻止し、39年ぶりとなる団体優勝に貢献しました。2014年の全日本卓球選手権では混合ダブルスで張一博とペアを組み見事優勝を果たしました。
2018年に7年間在籍した日立化成を脱退し、TリーグTOP名古屋とプロ契約を結びました。2020年3月には契約満了でTOP名古屋を退団し、その後、卓球のレッスンやオンラインサロンでの指導を開始しました。
森薗美咲のSNS
X(旧Twitter)
2022全日本マスターズ優勝🏆
大会までに練習してくださったみなさま、ベンチやサポートしてくださった方々、本当にありがとうございました🤍 pic.twitter.com/YaUN64vB5m— 森薗美咲/Misaki Morizono (@Af0416) December 4, 2022
森薗美咲のプレースタイル
森薗美咲は前陣速攻型の選手。台から離れず、早いピッチとスピードで攻めるプレースタイルで相手を翻弄するのが特徴です。動体視力と判断の速さがものを言うリスクを負った戦い方ではあるが、小柄な選手にとっては強さを最大限発揮出来る戦法です。
森薗美咲の使用用具
森薗美咲は、ラケットはSTIGAの『クリッパーCR WRB』、ラバーはフォアにバタフライの『テナジー05』、バックにミズノの『ブースターEV』を使用しているようです。
森薗美咲の世界ランキング
森薗美咲は2025年4月時点で、世界ランキングを持っていません。最高ランキングは25位(2014年9月)です。
森薗美咲の国内大会での戦績
| 2004年 | 全日本選手権(ホープスの部) | 女子シングルス:3位 |
| 全日本選手権(カデットの部) | 13歳以下シングルス:準優勝、女子ダブルス:3位(ペア:齋藤あづみ) | |
| 2005年 | 全日本選手権(カデットの部) | 13歳以下シングルス:準優勝 |
| 2006年 | 全中 | 女子シングルス:準優勝 |
| 2007年 | 全日本選手権 | ジュニア女子シングルス:3位 |
| 2008年 | インターハイ | 女子ダブルス:優勝(ペア:金恵美)、女子学校対抗:準優勝 |
| 2009年 | 全日本選手権 | ジュニア女子シングルス:準優勝 |
| インターハイ | 女子シングルス3位、女子ダブルス:準優勝(ペア:秦詩琪)、女子学校対抗:優勝 | |
| 2010年 | 全日本選手権 | ジュニア女子シングルス:準優勝 |
| インターハイ | 女子ダブルス:優勝(ペア:秦詩琪)、女子学校対抗:準優勝 | |
| 2011年 | 全日本選手権 | 女子シングルス:ベスト8 |
| 2012年 | 全日本選手権 | 女子シングルス:ベスト8、混合ダブルス:準優勝(ペア:大矢英俊) |
| 2013年 | 全日本選手権 | 女子ダブルス:準優勝(ペア:小野思保) |
| 2014年 | 全日本選手権 | 混合ダブルス:優勝(ペア:張一博) |
| 2015年 | 全日本選手権 | 女子シングルス:準優勝 |
| 2016年 | 全日本選手権 | 女子ダブルス:ベスト8(ペア:松澤茉里奈) |
| ビッグトーナメント | 女子シングルス:優勝 | |
| 2017年 | 全日本選手権 | 女子シングルス:ベスト16 |
| 全日本社会人選手権 | 女子シングルス:3位 | |
| 2018年 | 全日本選手権 | 混合ダブルス:ベスト8(ペア:張一博) |
| 全日本社会人選手権 | 女子シングルス:準優勝 | |
| 2019年 | 全日本選手権 | 混合ダブルス:ベスト8(ペア:張一博) |
| 2022年 | 全日本選手権(マスターズの部) | 30代女子シングルス:優勝 |
森薗美咲の国際大会での戦績
| 2006年 | ワールドカデットチャレンジ | 女子シングルス:優勝、女子団体:優勝 |
| 2007年 | ワールドカデットチャレンジ | 女子シングルス:優勝 |
| 2008年 | ジュニアサーキットタヒチオープン | 女子シングルス:準優勝、女子ダブルス:優勝(ペア:岡崎恵)、女子団体:優勝 |
| ジュニアサーキットポーランドオープン | 女子団体:優勝 | |
| ジュニアサーキットファイナル | 女子シングルス:準優勝 | |
| 世界ジュニア選手権 | 女子団体:銀メダル | |
| 2009年 | ジュニアサーキット韓国オープン | 女子シングルス:準優勝、女子団体:優勝 |
| アジアジュニア選手権 | 女子ダブルス:優勝(ペア:谷岡あゆか) | |
| ジュニアサーキットファイナル | 女子シングルス:優勝 | |
| 世界ジュニア選手権 | 女子団体:銀メダル | |
| 2010年 | ジュニアサーキットポーランドオープン | 女子シングルス:準優勝、女子ダブルス:優勝(ペア:谷岡あゆか)、女子:団体優勝 |
| 世界ジュニア選手権 | 女子ダブルス:銀メダル(ペア:石川佳純)、女子団体:金メダル | |
| 2011年 | カタールオープン | U21女子シングルス:準優勝 |
| スペインオープン | U21女子シングルス:準優勝 | |
| 韓国オープン | U21女子シングルス:準優勝 | |
| チリオープン | U21女子シングルス:優勝 | |
| 2012年 | スロベニアオープン | U21女子シングルス:準優勝 |
| チェコオープン | U21女子シングルス:準優勝 | |
| 2013年 | クウェートオープン | 女子ダブルス:準優勝(ペア:石川佳純) |
| 中国オープン | U21女子シングルス:優勝 | |
| ロシアオープン | U21女子シングルス:優勝 | |
| 2014年 | オーストラリアオープン | 女子シングルス:準優勝 |
| ベラルーシオープン | 女子シングルス:準優勝 | |
| 2016年 | ブルガリアオープン | 女子ダブルス:優勝(ペア:加藤美優) |
| 2017年 | ベラルーシオープン | 女子ダブルス:優勝(ペア:加藤美優) |
まとめ
幼少期より両親の英才教育により厳しく育てられ、若くして才能を開花させてきた森薗美咲。兄妹も従妹も卓球選手という卓球一家の長女として華々しい数の実績を上げてきました。小柄ながらに世界各国の猛者たちにチャレンジする姿に心打たれたファンも少なくないでしょう。彼女の今後の活躍にも注目です。
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