文:ラリーズ編集部
今回は、ドイツ代表として頭角を現してきている、ニーナ・ミッテルハム(ドイツ)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
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ニーナ・ミッテルハムとは?
ニーナ・ミッテルハムは、2019年からドイツの国内選手権を2年連続で制覇、LANG Kristin(ドイツ)と組んだ女子ダブルスで2018年のヨーロッパ選手権を制覇するなど、近年急成長を遂げている若手選手です。
ニーナ・ミッテルハムのプロフィール
ニーナ・ミッテルハム(Nina Mittelham)は1996年11月23日生まれの27歳(2024年7月時点)で、ドイツ出身です。ドイツのクラブチーム、ベルリン・イーストサイドに所属し、ヨーロッパチャンピオンズリーグに参戦していました。2019/2020シーズンでもユ・フ(ポルトガル)やシャン・シャオナ(ドイツ)らとともにドイツカップを制覇したり、チャンピオンズリーグでも準決勝進出に大きく貢献していました。
また、ドイツ代表として国際大会でも上位進出することが多いです。特に2019年にはユ・フやブリット・エーラント(オランダ)、劉斐(リュウフェイ・中国)など各国のトップ選手に勝利した経歴があります。特に、ドイツの国内選手権で女子シングルスを制覇していることから、国際大会でも同じドイツ代表のペトリッサ・ゾルヤ(ドイツ)やハン・イン(ドイツ)に対する勝率はとても高いです。
Tリーグにも九州アスティーダから参戦しています。
ニーナ・ミッテルハムのSNS
ニーナ・ミッテルハムのプレースタイル
ニーナ・ミッテルハムの戦型は右シェーク裏裏の攻撃型で、前中陣での回転量のある両ハンドドライブが特徴で、ラリーの際の安定感も彼女の卓球の持ち味です。また、どの技術もそつなくこなすことができ、台上技術も上手いです。その様子から男子代表の皇帝、ティモ・ボル(ドイツ)を彷彿とさせる戦い方をしています。
前陣では両ハンドのコースの打ち分け、中陣では身体を最適な場所まで動かして確実に質の高いドライブを送り続けることが得意です。自らの攻撃ももちろんのこと、相手に先手を打たれてもカウンターを駆使して自分優位の戦い方を確立することが得意です。このような選手は凡ミスが少なく、相手の揺さぶりにも対応できるため、取りこぼしが少ない選手だと言えます。
また、後陣に下げられてもロビングを使って返球し続けながら、相手の隙を突き後陣からバックハンドドライブも打つことができるので、まさに“女性版ティモ・ボル”とも言えるプレースタイルです。
ニーナ・ミッテルハムの使用用具
ニーナ・ミッテルハムは、ラケットはバタフライの『インナーフォースALC』を使用しています。ラバーに関しての情報はなく、現在調査中です。
ニーナ・ミッテルハムの世界ランキング
ニーナ・ミッテルハムの世界ランキングは16位(2024年7月時点)で、最高ランキングは12位(2022年6月)です。
ニーナ・ミッテルハムの主な成績
2012年 | ベルギーオープン | U21女子シングルス:ベスト4 |
2017年 | チェコオープン | U21女子シングルス準優勝 |
ポーランドオープン | 女子シングルス:ベスト8、U21女子シングルス:優勝 | |
2018年 | USオープン | 女子シングルス:ベスト4 |
ヨーロッパ選手権 | 女子ダブルス:金メダル | |
2019年 | ドイツ選手権 | 女子シングルス:優勝 |
2020年 | ドイツ選手権 | 女子シングルス:優勝 |
ドイツオープン | 女子ダブルス:ベスト4 | |
スペインオープン | 女子ダブルス:ベスト4 | |
2022年 | WTTコンテンダーリマ | 女子シングルス:優勝 |
ヨーロッパ選手権 | 女子シングルス:銀メダル | |
2023年 | ヨーロッパTOP16 | 女子シングルス:ベスト4 |
WTTコンテンダーアルマトイ | 女子シングルス:ベスト4 | |
WTTコンテンダーマスカット | 混合ダブルス:ベスト4(ペア:邱党) | |
WTTフィーダーデュッセルドルフⅢ | 混合ダブルス:ベスト4(ペア:邱党) | |
ヨーロッパ競技大会 | 混合ダブルス:金メダル、女子団体:銀メダル | |
2024年 | ヨーロッパTOP16 | 女子シングルス:ベスト4 |
WTTスターコンテンダーゴア | 女子シングルス:準優勝 |
まとめ
ドイツの次世代エースが隙の無い卓球を突き詰め、国際大会でタイトルを獲得することができるのか。今後の彼女の活躍に目が離せません。