文:ラリーズ編集部
今回は、ドイツ代表として頭角を現してきている、ニーナ・ミッテルハム(ドイツ)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
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このページの目次
ニーナ・ミッテルハムとは?
ニーナ・ミッテルハムは、2019年からドイツの国内選手権を2年連続で制覇、LANG Kristin(ドイツ)と組んだ女子ダブルスで2018年のヨーロッパ選手権を制覇するなど、近年急成長を遂げている若手選手です。
プロフィール
ニーナ・ミッテルハムは、1996年11月23日生まれの23歳(2020年5月時点)です。ドイツ出身で、ドイツのクラブチーム、ベルリン・イーストサイドに所属し、ヨーロッパチャンピオンズリーグに参戦していました。2019/2020シーズンでもユ・フ(ポルトガル)やシャン・シャオナ(ドイツ)らとともにドイツカップを制覇したり、チャンピオンズリーグでも準決勝進出に大きく貢献していました。
また、ドイツ代表として国際大会でも上位進出することが多いです。特に2019年にはユ・フやブリット・エーラント(オランダ)、劉斐(リュウフェイ・中国)など各国のトップ選手に勝利した経歴があります。特に、ドイツの国内選手権で女子シングルスを制覇していることから、国際大会でも同じドイツ代表のペトリッサ・ゾルヤ(ドイツ)やハン・イン(ドイツ)に対する勝率はとても高いです。
自身のInstagramには主に練習風景や用具についての投稿が多く、卓球を愛している様子がうかがえます。こちらも必見です。
ニーナ・ミッテルハムのInstagramはこちら
プレースタイル
ニーナ・ミッテルハムの戦型は右シェーク裏裏の攻撃型で、前中陣での回転量のある両ハンドドライブが特徴で、ラリーの際の安定感も彼女の卓球の持ち味です。また、どの技術もそつなくこなすことができ、台上技術も上手いです。その様子から男子代表の皇帝、ティモ・ボル(ドイツ)を彷彿とさせる戦い方をしています。
前陣では両ハンドのコースの打ち分け、中陣では身体を最適な場所まで動かして確実に質の高いドライブを送り続けることが得意です。自らの攻撃ももちろんのこと、相手に先手を打たれてもカウンターを駆使して自分優位の戦い方を確立することが得意です。このような選手は凡ミスが少なく、相手の揺さぶりにも対応できるため、取りこぼしが少ない選手だと言えます。
また、後陣に下げられてもロビングを使って返球し続けながら、相手の隙を突き後陣からバックハンドドライブも打つことができるので、まさに“女性版ティモ・ボル”とも言えるプレースタイルです。
使用用具
ニーナ・ミッテルハムはラケット、ラバーともにBUTTERFLYの物で、ラケットは「張本智和 インナーフォースALC」、ラバーはフォア面に「テナジー05ハード」、バック面に「テナジー05」を使用しています。
世界ランキング
ニーナ・ミッテルハムの世界ランキングは39位(2020年4月時点)です。2018年からは2桁ランクで落ち着いています。最高ランクは2019年8月の38位です。
ドイツ国内大会での主な成績
2019年 | 国内選手権 | 女子シングルス優勝 |
2020年 | 国内選手権 | 女子シングルス優勝 |
国際大会での主な成績
2012年 | ベルギーオープン | U21女子シングルスベスト4 |
2013年 | クロアチアオープン | U21女子シングルスベスト4 |
2015年 | クロアチアオープン | U21女子シングルスベスト4 |
2016年 | ベルギーオープン | U21女子シングルスベスト4 |
2017年 | ハンガリーオープン | U21女子シングルスベスト4 |
チェコオープン | U21女子シングルス準優勝 | |
ポーランドオープン | 女子シングルスベスト8、U21女子シングルス優勝 | |
2018年 | USオープン | 女子シングルスベスト4 |
ヨーロッパ選手権 | 女子ダブルス優勝(LANG Kristinと) | |
2020年 | ドイツオープン | 女子ダブルスベスト4(ペトリッサ・ゾルヤと) |
スペインオープン | 女子ダブルスベスト4(ペトリッサ・ゾルヤと) |
まとめ
ドイツの次世代エースが隙の無い卓球を突き詰め、国際大会でタイトルを獲得することができるのか。今後の彼女の活躍に目が離せません。