木原美悠の使用用具・大会成績・プロフィール | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:木原美悠(木下グループ)/撮影:ラリーズ編集部

卓球選手紹介 木原美悠の使用用具・大会成績・プロフィール

2023.05.08

文:ラリーズ編集部

今回は、同世代の大会ではタイトルを総なめにしてきた18歳、木原美悠を紹介します。プロフィール、プレースタイル、使用器具などの基本的な情報から、最年少で全日本選手権決勝まで進出するなどの国内外の戦績についても触れていきます。

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木原美悠とは?

木原美悠は、小学生の頃から各世代で優勝を重ね、幼少期から実力を認められており、テレビ番組にも多数出演してきました。2019年の全日本選手権5回戦では平野美宇(木下グループ)を破り、その後も格上相手に次々と勝利し、14歳ながら決勝進出を果たしました。


写真:木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)/撮影:伊藤圭

2019年のグランドファイナルでは、長﨑美柚(木下グループ)とペアを組んだ女子ダブルスで優勝するなど、若くして将来を期待される選手の1人です。

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木原美悠のプロフィール

木原美悠(きはらみゆう)は2004年8月3日生まれの18歳(2023年5月時点)で、兵庫県明石市出身です。

父親が元卓球選手である卓球一家に生まれ、卓球をしていた姉と兄の影響もあり4歳で卓球を始めました。父親が運営している卓球教室「ALL STAR」で練習を重ね、小学生の頃は毎日4時間以上の練習をし、時には深夜まで練習をする日もあったそうです。


写真:木原美悠/撮影:伊藤圭

厳しい練習の甲斐もあり、小学生の頃から同世代でトップレベルの実力を示し、2011年のバンビの部で全国初優勝したことをきっかけに各世代で優勝を経験しました。

2015年2月のジャパントップ12に史上最年少である10歳と8ヶ月で出場を果たすと、この年の9月に、ITTFジュニアサーキット・チャイニーズタイペイジュニア&カデットオープンのジュニア女子シングルスで優勝しました。


写真:木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)/撮影:ラリーズ編集部

2019年1月の全日本選手権で平野美宇を5回戦で下し、最年少で決勝進出し注目を集めました。決勝で伊藤美誠に敗れたものの、準優勝という素晴らしい成績を残しました。

2019年の世界ジュニア卓球選手権大会では、混合ダブルスと女子ダブルスで優勝しました。同年、ITTF ワールドツアーグランドファイナル女子ダブルスで長﨑美柚とのペアで優勝しており、ダブルスではすでに世界レベルの実績を出しています。


写真:長﨑美柚(写真右)と木原美悠(写真左)/撮影:ラリーズ編集部

2020年には全日本選手権で長﨑との女子ダブルスで3位に入賞し、更なる飛躍が期待されましたが、新型コロナウイルスの感染拡大により、ほとんどの大会がなくなってしまいました。それでも、2020年後半から徐々に活動を再開し、2021年1月に開催された全日本選手権では女子シングルスベスト4入りを果たし、強さを見せます。

そして同年12月に開催された世界ユース選手権では、女子シングルス準優勝、女子ダブルス3位、混合ダブルス優勝、女子団体3位と、出場全種目で入賞を果たしました。

国内外の大会で強さを発揮するようになった木原ですが、2022年に入ってもその勢いは止まりませんでした。1月の全日本選手権では2大会連続の女子シングルスベスト4、ジュニア女子シングルスでは悲願の初優勝を掴みます。

そして、3月に開催された第1回パリ五輪代表国内選考会(TOP32東京大会)でベスト4入りを果たし、念願だった世界選手権代表権を獲得します。

同年10月に開催された世界選手権成都大会では、自身初となる世界選手権出場を果たし、女子日本代表の銀メダル獲得に大きく貢献しました。

卓球国内リーグ・Tリーグにも参戦しており、木下アビエル神奈川に所属しています。2021-2022シーズンはシングルス16勝8敗と高い勝率でチームに貢献しており、順調に実力を伸ばしています。

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木原美悠のプレースタイル

木原美悠は、裏ソフトラバーをフォア面に、表ソフトラバーをバック面に貼った右シェーク裏表前陣速攻型で、卓球台により近い位置でプレーすることを得意とするプレースタイルです。


写真:木原美悠(木下アビエル神奈川)/撮影:ラリーズ編集部

木原美悠の武器は、カウンターです。ラリーでもほとんど下がることなく前陣でプレーをし、強烈なカウンターを武器としています。もう1つの武器はサーブです。巻き込みサーブを中心に、ベテラン選手でもレシーブに苦戦するほど回転のわかりづらいサーブで圧倒しています。また身長も164cmと女子選手の中では高いほうなので、威力のある強打も魅力の1つといえます。

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木原美悠の使用用具

VICTASの契約選手である木原美悠は、ラケットはVICTASの『ファイヤーフォールVC』、ラバーはフォア面にVICTASの『V>15 Extra』、バック面にはVICTASの『VO>102』を使用しています。

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木原美悠の世界ランキング

木原美悠の世界ランキングは18位(2023年5月時点)で、最高ランキングは13位(2022年7月)です。

11歳の時に164位、12歳と11ヶ月で100位以内である92位にランクインし、13歳である2018年4月の発表では79位となりました。そして、2022年7月には、自己最高の13位をマークし、名実ともに世界トップ選手の中身理を果たしました。

木原美悠の国内大会での主な戦績

2011年 全日本選手権(バンビの部) 女子シングルス:優勝
2012年 全日本卓球選手権(バンビの部) 女子シングルス:優勝
2014年 全日本卓球選手権(カブの部) 女子シングルス:優勝
2015年 全日本卓球選手権(カデット13歳以下の部) 女子シングルス:優勝
2016年 全日本選手権(ホープスの部) 女子シングルス:優勝
全国ホープス選抜卓球大会 優勝
2017年 全国ホープス選抜卓球大会 準優勝
全国中学校卓球大会 女子シングルス:優勝
2019年 全日本選手権 女子シングルス:準優勝
2020年 全日本選手権 女子シングルス:ベスト8、女子ダブルス:ベスト4
2021年 全日本選手権 女子シングルス:ベスト4
2022年 全日本選手権 女子シングルス:ベスト4、ジュニア女子シングルス:優勝
TOP32東京大会 女子シングルス:3位
TOP32船橋大会 女子シングルス:4位
2023年 全日本選手権 女子シングルス:準優勝

木原美悠の国際大会での主な戦績

2014年 ジュニアサーキット・イタリアジュニア&カデットオープン ジュニア団体:優勝、カデット女子シングルス:準優勝、ジュニア女子ダブルス:準優勝
2016年 ジュニアサーキット・イタリアジュニア&カデットオープン カデット女子シングルス:優勝、ジュニア女子団体:準優勝、ジュニア女子シングルス:準優勝
ジュニアサーキット・香港ジュニア&カデットオープン カデット女子シングルス:優勝
2017年 ジャパンオープン U21女子シングルス:準優勝
アジアジュニア卓球選手権大会 ジュニア女子団体:準優勝
ジュニアサーキット・イタリアジュニア&カデットオープン ジュニア女子ダブルス:優勝、ジュニア女子団体:準優勝
世界ジュニア選手権 女子団体:優勝、女子ダブルス:ベスト4
2018年 スロベニアオープン 女子ダブルス:準優勝
2019年 スロベニアオープン 女子ダブルス:優勝
クロアチアオープン 女子シングルス:優勝、女子ダブルス:優勝
世界ジュニア選手権 混合ダブルス:優勝、女子ダブルス:優勝
グランドファイナル 女子ダブルス:優勝
2021年 WTTコンテンダードーハ 女子シングルス:ベスト4、女子ダブルス:ベスト4
WTTスターコンテンダードーハ 女子ダブルス:ベスト4
世界ユース選手権 U19女子シングルス:銀メダル、U19女子ダブルス:銅メダル、U19混合ダブルス:金メダル、U19女子団体:銅メダル
2022年 WTTスターコンテンダードーハ 女子シングルス:優勝
WTTチャンピオンズブダペスト 女子シングルス:ベスト8
世界選手権成都大会 女子団体:銀メダル
世界ユース選手権 U19女子シングルス:金メダル、U19女子ダブルス:金メダル、U19女子団体:銅メダル

まとめ

木原美悠は小学生の頃から今後注目の若手選手として注目されていましたが、全日本選手権で平野美宇を倒し、決勝まで上がったことで一気に注目を浴びました。五輪で2大会連続メダルを獲得する実力のある日本卓球女子ですが、彼女が出てきたことでより一層日本のレベルも上がりそうです。

またワールドツアーへ積極的に参加していき、2024年のパリ五輪のメンバーに名乗りを上げ、代表争いに入ってくることが期待されています。そしてまだ17歳なので、これからどのように成長して日本のトップで活躍してくれるか楽しみです。

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男子ランキング
2023.03.31
世界
日本
1
樊振東(中国)
9700 pt
2
馬龍(中国)
5800 pt
3
王楚欽(中国)
4955 pt
1
張本智和(日本)
4195 pt
2
宇田幸矢(日本)
1275 pt
3
篠塚大登(日本)
926 pt
女子ランキング
2023.03.31
世界
日本
1
孫頴莎(中国)
9920 pt
2
陳夢(中国)
6805 pt
3
王曼昱(中国)
5960 pt
1
早田ひな(日本)
2990 pt
2
伊藤美誠(日本)
2830 pt
3
石川佳純(日本)
1975 pt