今回は、Tリーグ・日本ペイントマレッツへの加入が決まり、波に乗っている永尾尭子(サンリツ)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
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永尾尭子とは?
永尾尭子は、全日本選手権で2度の入賞歴を持ち、国際大会でも上位に勝ち進むことができるパワー型の選手です。左利きの持ち味を活かした豊富な種類のサービスを武器に、パワーのあるフォアハンドと正確なバックハンドで相手を翻弄することができる選手です。
実業団選手として多くの勝ち星を挙げ、2020年にはTリーグ・日本ペイントマレッツへの加入が決定し、勢いに乗っています。左利きということもあり、ダブルスでも活躍できる選手で、全日本選手権で優勝した実績を持つなどダブルスの名手としても知られています。
プロフィール
永尾尭子は、1995年12月18日生まれの24歳(2020年11月時点)です。神奈川県相模原市出身で、中高は神奈川の名門・横浜隼人中学・高等学校で日々の練習にひたむきに取り組み、インターハイではダブルスで3位に入賞した実績があります。ダブルスにおいては、2017年の全日本選手権で優勝した実績があるなど、対応力の高さを評価されています。
その後はアスモやデンソーで実業団の選手として日本リーグで活躍するほか、2018年の全日本選手権女子シングルスでは平野美宇(日本生命)と熱戦を繰り広げ、3位入賞と実力の高さを評価されました。2020年からはサンリツの主力選手として、そしてTリーグ・日本ペイントマレッツの一員として活躍が期待されています。
永尾尭子のTwitterでは、同い歳で所属が一緒となった松平志穂(サンリツ)との仲の良い一面がうかがえます。こちらも是非チェックしてみてください。
永尾尭子のTwitterはこちら!
恥ずかしいの一言しか出てきません。 https://t.co/GyA8afEY0y
— 永尾 尭子 (@takakonagao) August 29, 2020
プレースタイル
永尾尭子の戦型は左シェーク裏裏の攻撃型で、中後陣から放たれる強力なフォアハンドドライブと高速のバックハンドが彼女の持ち味です。また、順横回転サービスや巻き込みサービスなど豊富な種類のサービスも持ち合わせています。
女子卓球界では、男子卓球界の前陣での高速卓球とはかわって、中陣からも強力なドライブを打つのが傾向として見られます。特に高身長の選手は手足の長さを活かすことができるため、中陣でラリーをするのが得意となることもあります。
写真:永尾尭子(サンリツ)/撮影:ラリーズ編集部
また、前陣で戦うことの多い女子選手の中で、中陣で戦うのは様々な利点があります。テンポがずれることで前陣で戦う選手が不利になったり、スピード系の球を打っても中陣では拾うことができるためプレーに安定感がでたりします。永尾はその持ち味を生かしつつ、どこからでも打ち抜けるパワーがあるため、大会で上位進出することができます。
また、永尾はサービスから3球目攻撃への展開がスムーズで、ほとんどミスがありません。相手のサービスにもすぐに対応し、中陣でのパワーのある攻撃か、前陣での素早い攻撃のどちらが有利かを見極めるのが得意です。
使用用具
永尾尭子の使用用具は、ラケットにSTIGAの「ローズウッドNCT V」、ラバーはフォア面に紅双喜の「キョウヒョウNEO3」、バック面にL.D.T.T.の「EA777」を使用しているそうです。
バック面の「EA777」はL.D.T.T.社から発売されている裏ソフトラバーで、やや粘着を帯びているそうです。日本ではめったにお目にかかれないラバーであり、詳細は不明です。
STIGAの「ローズウッドNCT V」はかつて許昕(シュシン・中国)も使用していたラケットです。木材合板でありながらカーボン並みに弾み、木材独特のしなる打球感を残した人気ラケットです。
世界ランキング
永尾尭子の世界ランキングは715位(2020年4月時点)です。登録当初は3桁前半でしたが、日本リーグへの参戦等で国際大会への出場が少ないため、やや下降傾向にあります。最高ランクは2017年4月の195位です。
日本国内・国際大会での主な成績
2011年 | 高校総体 | 女子ダブルス第3位 |
2016年 | USオープン | U21女子シングルス優勝 |
2017年 | 全日本選手権 | 女子ダブルス優勝 |
2018年 | 全日本選手権 | 女子シングルス第3位 |
まとめ
強力な両ハンドを武器にどこまで勝ち星を挙げられるか。今後の彼女の活躍に目が離せません。
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