文:ラリーズ編集部
今回は、世界選手権にも10度以上出場、ワールドカップや五輪にも出場経験があるマルガリタ・ペソツカ(ウクライナ)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
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このページの目次
マルガリタ・ペソツカとは?
マルガリタ・ペソツカは、ビレンコ(ウクライナ)とともにウクライナを代表する選手の1人で、ヨーロッパ選手権でも女子シングルスで準優勝を飾るなど、欧州でもトップレベルの実力を持つプレーヤーです。U21女子シングルスの部では上位入賞を果たすことが多く、ジュニア時代から抜きんでた才能を評価されてきた選手です。
プロフィール
マルガリタ・ペソツカは、1991年8月9日生まれの28歳(2020年5月時点)です。ウクライナ出身で現在はウクライナ代表として数々の国際大会に出場しています。世界選手権も2006年から10回以上出場、五輪出場の経験もあります。ヨーロッパ国内の大会では上位進出が多いです。
異質攻守型の選手との相性が良く、特にカットマンとの相性はとても良いので“カット打ちの名手”としても知られています。ハン・イン(ドイツ)や、徐孝元(ソヒョウォン・韓国)などカットマンの強者にも勝利したことがあります。
自身のInstagramには、海やプールを背景にした私生活の写真も多く投稿されています。こちらも注目です。
マルガリタ・ペソツカのInstagramはこちら
プレースタイル
マルガリタ・ペソツカの戦型は右シェーク裏裏の攻撃型で、バックハンドサービスと高身長を活かした威力の高い両ハンドドライブが特徴です。ツッツキの精度も高く、凡ミスが少ないです。
バックハンドドライブは特に威力が高く、カット打ちもバックハンドで持ち上げることが多いです。また、身長は175cmと女子選手の中では高身長であるため、フォアハンドでのスマッシュの打点も高く、相手からするととても返しづらいです。
マルガリタ・ペソツカはドライブの一発の威力はもちろんのこと、つなぎのドライブの質も高く、相手が思ったように返球できないところを強みとしています。リーチも長く、体から遠いボールでも返球することが可能で、ラリーが長く続きます。2018年の世界選手権では伊藤美誠(スターツ)相手に、得意のパワードライブとラリー能力の高さで2度のデュースを含んだ大熱戦が繰り広げられました。
使用用具
マルガリタ・ペソツカの使用用具は、かつてはラケットがTIBHARの「フォーエルバルサ」、ラバーは両面ともにTIBHARの「エボリューションEL-P」を使用していたそうです。元々はTIBHARの契約選手でしたが、2018年からはDONICと契約しています。
世界ランキング
マルガリタ・ペソツカの世界ランキングは38位(2020年4月時点)です。2010年から2桁ランクで安定していましたが、2018年の世界ランキングのシステム更新により一時的に急降下しました。年内には2桁ランクへ再び上昇し、その後もランキングは上がり続けています。最高ランクは2019年9月の34位です。ジュニアの最高ランクとU21の最高ランクはともに1桁と世界屈指の実力を誇っています。
国際大会での主な成績
2009年 | ベラルーシオープン | U21女子シングルス準優勝 |
ポーランドオープン | U21女子シングルスベスト4 | |
2010年 | ポーランドオープン | U21女子シングルスベスト4 |
2011年 | スロベニアオープン | U21女子シングルスベスト4 |
ドイツオープン | U21女子シングルスベスト4 | |
ポーランドオープン | U21女子シングルスベスト4 | |
オーストリアオープン | U21女子シングルスベスト4 | |
2012年 | カタールオープン | U21女子シングルス準優勝 |
2018年 | ヨーロッパ選手権 | 女子シングルス準優勝 |
ポーランドオープン | 女子シングルスベスト4 | |
2019年 | スロベニアオープン | 女子シングルス準優勝 |
2020年 | ヨーロッパトップ16 | 女子シングルス4位 |
まとめ
ウクライナを引っ張る主砲が国際大会で両ハンドの大砲を武器に勝ち上がることができるか。今後の彼女の活躍に期待です。
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