文:ラリーズ編集部
今回は、インドからフランスへ渡り16歳にして五輪初出場を決めた若き実力派、プリティカ・パヴァド(フランス)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
このページの目次
プリティカ・パヴァドとは?
プリティカ・パヴァドは、16歳にして五輪出場権を得たフランスの新星です。幼少期に父親に教わり、フランスの地で才能を開花させたサウスポーの新星は、ジュニアではトップクラス、一般の部でも指折りの実力を持っています。
プリティカ・パヴァドのプロフィール
プリティカ・パヴァドは2004年8月2日生まれの19歳(2023年8月時点)で、インド出身のフランス国籍です。
長年インドで活躍していた父親の影響で卓球を始めました。家族でフランスのルブルジェに引っ越すと、そのクラブで卓球に専念し始め、サウスポーとしての彼女の才能が開花しました。9歳の時に、国内のミニカデット(日本で言うホープス)選手権で優勝を飾ると、その後は急成長を遂げフランスでも指折りの選手として注目を集めました。
また、かつて日本に卓球留学にも来ており、2018年には東京選手権に出場し、カデット女子で3位入賞を果たしています。
国際大会でも優勝経験を持つほか、2021年の東京五輪シングルスヨーロッパ予選では各国の競合が集う中で本戦出場の切符を勝ち取りました。プリティカ・パヴァドにとっては初の五輪出場となります。
プリティカ・パヴァドのSNS
Instagaram
プリティカ・パヴァドのプレースタイル
プリティカ・パヴァドは左シェーク裏裏の攻撃型で、両ハンドでドライブを打ち込む男子選手のようなプレースタイルが特徴です。
台上でもツッツキとフリック、チキータをほぼ同じ割合で使いこなし、浮いてきた球はフォアやバック関係なくドライブで打ち抜きます。特にバックハンドのミスは極端に少なく、ドライブからミート打ちまで自在に打ち分けることができます。ドライブのコースもまた、クロスに打ったらサイドを切るかストレートに打てばエンドライン上という具合に鋭いです。
フットワークも軽く、ミドルから多少バック側に来た球でも回り込んでフォアドライブを打ちに来ます。中陣でもラリーすることができ、男子選手顔負けのアグレッシブなプレースタイルが彼女の持ち味です。
プリティカ・パヴァドの使用用具
プリティカ・パヴァドはバタフライの契約選手で、ラケットはバタフライの『オフチャロフインナーフォース ALC』、ラバーはフォア面に『ディグニクス09C』、バック面にバタフライの『テナジー05』を使用しています。
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プリティカ・パヴァドの世界ランキング
プリティカ・パヴァドの世界ランキングは44位(2023年8月)で、最高ランキングは44位(2023年8月)です。
プリティカ・パヴァドの主な成績
2018年 | スウェーデンジュニア&カデットオープン | カデット女子シングルス:優勝 |
東京選手権 | カデット女子シングルス:3位 | |
ヨーロッパユーストップ10 | カデット女子シングルス:優勝 | |
スペインジュニア&カデットオープン | ジュニア女子シングルス:優勝、カデット女子シングルス:準優勝 | |
2019年 | タイオープン | U21女子シングルス:準優勝 |
ヨーロッパユース選手権 | カデット女子シングルス:3位 | |
2020年 | ヨーロッパU21選手権 | 女子シングルス:優勝 |
ヨーロッパユーストップ10 | ジュニア女子シングルス:優勝 | |
2021年 | ヨーロッパ選手権 | 混合ダブルス:銅メダル |
2022年 | WTTスターコンテンダーブダペスト | 混合ダブルス:ベスト4 |
WTTフィーダーパナギュリシテ | 女子ダブルス:優勝 | |
WTTユーススターコンテンダースコピエ | U19女子ダブルス:準優勝 | |
フランス選手権 | 女子シングルス:優勝、女子ダブルス:優勝 | |
WTTユーススターコンテンダーヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア | U19女子シングルス:優勝、U19混合ダブルス:優勝 | |
世界ユース選手権 | U19女子ダブルス:銀メダル、U19混合ダブルス:銅メダル | |
2023年 | WTTコンテンダーアンマン | 女子ダブルス:準優勝 |
まとめ
女子トップクラスのスピードとセンスのあるゲームメイクで国内や国際大会をものにしてきている新星が、五輪の舞台でそのアグレッシブなプレーを見せることができるのか。今後の彼女の活躍に目が離せません。