シャン・シャオナの使用用具・大会成績・プロフィール | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:シャン・シャオナ/提供:WTT

卓球選手紹介 シャン・シャオナの使用用具・大会成績・プロフィール

2023.04.09

文:ラリーズ編集部

今回は、中国からドイツへ渡り、クラブチームとドイツ代表の両方で活躍中のベテラン、シャン・シャオナ(ドイツ)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。

シャン・シャオナとは?

シャン・シャオナは、2014年のドイツオープン女子シングルスで優勝、ペトリッサ・ゾルヤ(ドイツ)と組んだ女子ダブルスで2016年のヨーロッパ選手権準優勝、翌年の韓国オープンで優勝とマルチな才能を発揮できる選手です。

トップ選手の中では珍しい戦型のため、世界ランキングが格上の選手にも勝つことがあり番狂わせができる選手として各国が注目している選手でもあります。日本の選手にも勝利した経歴が数多くあり、日本の女子チームも警戒しています。

シャン・シャオナのプロフィール

シャン・シャオナは1983年1月18日生まれの40歳(2023年5月時点)で、中国の遼寧省出身でドイツ国籍の選手です。過去にはドイツのクラブチーム、ベルリン・イーストサイドに所属して2019/2020シーズンのヨーロッパチャンピオンズリーグに参戦していました。当シーズンではベルナデッタ・スッチ(ルーマニア)やユ・フ(ポルトガル)ら各国のトップ選手とともに、チームの準決勝進出に貢献しました。

ドイツ代表としても、2016年のリオ五輪に出場して団体準優勝を果たしたり、国際大会でもドイツオープンで優勝と群を抜く才能を評価されています。その戦型からカットマンに強い傾向があります。特に、日本屈指のカットマンである佐藤瞳(ミキハウス)とは相性が良く、国際大会でも勝ち越しています。

シャン・シャオナのプレースタイル

シャン・シャオナの戦型は右ペン表の前陣速攻型で、片面にのみラバーを貼る希少な戦型です。表ソフトでのドライブやスマッシュはもちろん、バックハンドショートでのナックル性ブロックもミスなく決めることができます。

片面でのペン表ソフトのトップ選手と言えば、日本では“カミカゼ速攻”を武器とするレジェンド、田崎俊雄さんや男子ナショナルチームのコーチを務めている田勢邦史さんらが挙げられます。トップ選手で片面のみで戦うのはとても難しく、相応の技術とコートを動き回る体力が必要になります。一旦相手に対応され始めると、ラリーで得点するしかなくなり、両面を振れる選手よりもラリーが比較的不利になる傾向があります。

シャン・シャオナは、ドライブを駆使することでラリーにおいても相手に打ち負けることがなく、ドライブとスマッシュとの緩急を駆使して相手のミスを誘うことができます。また、バックハンドの精度も高くミスが少ないため相手にして見ればやりづらい選手だと言えます。

シャン・シャオナの使用用具

シャン・シャオナは、ラケットはバタフライの『イシュリオン』、ラバーはフォア面にバタフライの『フレアストームⅡ』を使用しています。バック面のラバーは現在調査中です。

シャン・シャオナの世界ランキング

シャン・シャオナの世界ランキングは27位(2023年5月時点)で、最高ランキングは12位(2017年3月)です。

2013年から2桁ランク前半で安定していましたが、2018年の終わりから2019年初めにかけて一時的にランクが300位台まで急降下しました。2019年には再び2桁ランクに返り咲き、上昇を見せています。最高ランクは2017年3月の12位です。

シャン・シャオナの主な成績

2014年 ドイツオープン 女子シングルス:優勝
ロシアオープン 女子シングルス:ベスト4
2015年 韓国オープン 女子シングルス:ベスト4
2016年 ヨーロッパ選手権 女子ダブルス:銀メダル
リオ五輪 女子団体:銀メダル
2017年 韓国オープン 女子ダブルス:優勝
カタールオープン 女子シングルス:ベスト4
2020年 スペインオープン 女子シングルス:ベスト4、女子ダブルス:ベスト4
2022年 WTTフィーダーデュッセルドルフⅠ 女子シングルス:準優勝
WTTフィーダーデュッセルドルフⅢ 女子シングルス:優勝
ヨーロッパ選手権 女子シングルス:銅メダル
WTTコンテンダーザグレブ 女子シングルス:ベスト4

まとめ

その希少性を活かして、各国のトップ選手を次々と打ち破るドイツの実力派が国際大会で番狂わせを起こせるか。今後の彼女の活躍に注目です。

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