【特集:東京2020期待の星】張本・水谷らとチームメイトに 専大卒業の田添健汰はTリーグで活躍なるか | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

卓球選手紹介 【特集:東京2020期待の星】張本・水谷らとチームメイトに 専大卒業の田添健汰はTリーグで活躍なるか

2018.03.31

文:赤羽ひな(ラリーズ編集部)

東京2020期待の星」をテーマに、東京五輪に向けた注目選手を紹介する特集コーナー。

今回は、専修大学を卒業し、4月よりTリーグ参戦予定の木下グループ所属の田添健汰を紹介する。

スーパーオールラウンダー 田添健汰

田添健汰は1995年生まれで、福岡県北九州市出身。ITTF世界ランキングは2018年3月現在79位。

田添は福岡の石田卓球クラブで6歳の時に卓球を始め、中間東中を経て希望が丘高へ進学した。高校3年時には地元である北九州で行われたインターハイで学校対抗とダブルスの2冠を獲得、シングルスでも3位入賞を果たした。その後は専修大に進学し、スウェーデンリーグでもプレーをするなど、学生卓球界のトップ選手として活躍。

全日本選手権の混合ダブルスでは、高校の後輩である前田美優とのペアで3回の優勝を飾っている。1歳年下の弟・響は専修大卓球部のチームメイト。

右シェーク両面裏ソフトドライブ型の田添の武器は、俊敏なフットワークから放つフォアドライブ。低い体勢から放たれるパワーボールは、低く這うような独特の弧線を描いて相手コートに突き刺さる。

豪快な攻撃もさることながら、ストップ・フリック・チキータ・カウンター・中陣での打ち合いなど、あらゆるテクニックを備え、相手に合わせてかわすプレーの出来る「スーパーオールラウンダー」である。

田添健汰の主な戦績

・2013年 インターハイ 男子学校対抗優勝/ダブルス優勝/シングルス3位
・2015年 全日本大学総合選手権 男子ダブルス優勝/シングルス3位
・2017年 アジア卓球選手権大会 混合ダブルス3位
・2017年 全日本卓球選手権 混合ダブルス優勝

以上のように、田添健汰はシングルス・ダブルスともに実績をあげている。

田添健汰の全日本卓球2018の戦績

・男子シングルス ベスト16
・男子ダブルス ベスト16
・混合ダブルス ベスト16

田添健汰の全日本卓球2018は芳しい結果とはならなかった。

全日本2018の男子シングルスで対戦した田添健汰(右)と笠原弘光(左)。この日は田添に軍配が上がった。

シングルスで高木和卓(東京アート)、笠原弘光(協和発酵キリン)といったベテラン勢を連破しランク入りを果たすも、6回戦で水谷隼(木下グループ)の怒涛の攻撃を前に、持ち前の爆発的な攻撃を発揮できなかった。

男子ダブルスでは松平健太とのペアで挑んだが、森薗政崇/渡辺裕介の明治大学ペアにフルゲームの末に惜しくも敗れ、ベスト16に留まった。混合ダブルスでは連覇をかけて前田美優と挑むも、4回戦で今大会優勝ペアの森薗政崇/伊藤美誠に敗れた。

Tリーグでの活躍なるか

これまで学生卓球界のトップ選手として活躍を続けてきた田添健汰。4月からはTリーグに参戦予定の木下グループに所属し、水谷隼や張本智和、大島祐哉らと共にチームを創っていくこととなる。田添は新天地でも勝ちを積み上げ、一層の活躍を見せることができるのか。国内外での試合で活躍し、より一層世界ランクをあげていくことが期待される。

(「東京2020期待の星」特集で取り上げられた選手一覧はこちら。)

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