ウー・ユエの使用用具・大会成績・プロフィール | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:オーストリアオープンのウー・ユエ/提供:ittfworld

卓球選手紹介 ウー・ユエの使用用具・大会成績・プロフィール

2020.03.01

文:ラリーズ編集部

今回は、2016年の北アメリカワールドカップで優勝、その年のリオ五輪のアメリカ代表にも選出されている、ウー・ユエ(アメリカ)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。

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ウー・ユエとは?

ウー・ユエは、2015年のパンアメリカン選手権大会で女子シングルスと女子団体優勝の二冠を達成、2016年の北アメリカワールドカップ女子シングルスで優勝した実績を持つ、実力と経験に満ちた選手です。国際大会以外では、アメリカ国内の大会で2011年に次々とタイトルを獲得していて、国内外問わず強さを発揮できる選手です。

また、ダブルスでも2019年のパンアメリカン選手権で銀メダルを獲得するなど、ダブルスでも安定感は抜群です。

プロフィール

ウー・ユエは、1990年1月4日生まれの30歳(2020年3月時点)です。母親から教えられた卓球で、2003年から2008年まで北京の女子チームに所属していました。

2008年から拠点をアメリカへ移し、ニューヨークのインドアスポーツクラブに所属しています。また、2019年にポーランドのクラブチームと契約を結び、欧州に拠点を置きつつ欧州リーグに参戦しています。

チームメイトには、ハン・イン(ドイツ)やエリザベタ・サマラ(ルーマニア)等の強者がそろっていて、日々互いを高めあっています。

プレースタイル

ウー・ユエの戦型は右シェーク裏裏の攻撃型で、巻き込みサーブからの3球目攻撃と思い切りのいいバックハンドドライブが特徴です。また、両ハンドは安定していて凡ミスが少ない選手です。

現代の女子卓球では、巻き込みサービスを用いる選手がとても多いです。日本でいえば、伊藤美誠(スターツ)や平野美宇(日本生命)がこのサーブの名手と言えます。巻き込みサービスを用いるメリットとしては、自分のフォア側にボールを集めることができることと、上回転と下回転の判別がつきづらいサーブモーションで相手のレシーブを制限させることです。

順横回転サーブは、自分のバック側にボールが集まりやすいのでフォアハンドが得意な選手が使うと、フォアハンドの攻撃の展開が作りづらくなります。しかし、巻き込みサービスは逆横回転のサービスなので、自分のフォア側へレシーブが返ってきやすくなるためにフォアハンドの攻撃から試合を組み立てることができるようになります。

また、順横回転サーブではラケットの面が相手から比較的見やすくなるため上回転か下回転かの見極めが可能ですが、巻き込みサービスでは相手から見えるラケットの面が上回転と下回転とでほぼ一緒になるためサーブが分かりづらくなります。

ウー・ユエは、巻き込みサービスを多用し自分のフォア側へレシーブを誘って確実にフォアハンドドライブで相手コートに打ち込むのが持ち味です。日本でいえば、元卓球選手の平野早矢香さんとプレースタイルが似ています。

使用用具

ウー・ユエの使用用具は、ラケット、ラバーともにJOOLAのものを使用していて、ラケットが「JOOLA FALCON FAST」で、フォア面に「JOOLA MAXXX 500」、バック面に「JOOLA MAXXX-P」または「JOOLA RHYZM」を使用しているそうです。

世界ランキング

ウー・ユエの世界ランキングは、31位(2020年3月時点)です。2018年5月に50位以上順位を上げて2桁ランクになると、その後は順当にランキングを上げて2019年8月からは30位台をキープしています。自身最高ランクは2020年2月の30位です。

アメリカ国内大会での主な成績

2008年 ニュージャージーオープン オープンシングルス優勝
2009年 ニュージャージーオープン オープンシングルス優勝
JOOLAイースタンツアーオープン オープンシングルス準優勝、女子シングルス優勝
2010年 JOOLAニューヨークツアーオープン オープンシングルス優勝、女子シングルス優勝
JOOLAイースタンツアーオープン オープンシングルス3位、女子シングルス優勝
2011年 FITオープン オープンシングルス準優勝、女子シングルス優勝

国際大会での主な成績

2010年 カナダオープン 女子シングルス優勝
2011年 北アメリカ選手権 女子シングルス3位
2015年 パンアメリカン選手権 女子シングルス優勝、女子団体優勝
2016年 北アメリカワールドカップ 女子シングルス優勝
2019年 パンアメリカンカップ 女子ダブルス準優勝、女子シングルス準優勝

まとめ

アメリカ代表を引っ張る30歳の実力派が今後の国際大会でどのような活躍を見せるか見物です。

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