今回は、かつてポルトガル代表として活躍し、東京五輪への挑戦権を得たシャオ・マリア(スペイン)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
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このページの目次
シャオ・マリアとは?
シャオ・マリアはポルトガルとスペインの2か国で代表となった経歴がある選手です。2012年にスペインの国籍を取得し卓球協会に登録してから、2021年にはスペイン代表として東京五輪に出場するまでに成長を遂げた、スペインを牽引する存在となっています。
試合だけでなくSNSを活発に更新することで選手としてのPR活動も頻繁に行っています。それではシャオ・マリアのプロフィールについて詳しく見ていきましょう。
プロフィール
シャオ・マリアは、1994年5月19日生まれの27歳(2021年5月時点)です。スペインのバルセロナで生まれ、中国人の両親とともにポルトガル領のマデイラ諸島へ移住しました。2012年まではポルトガル国籍を持ちポルトガルの代表選手となっていましたが、その後はスペイン国籍を取得し、スペインの代表選手となっています。
国際大会ではスペイン代表として参戦するほか、イタリアリーグにも参戦しています。国際大会では2018年の世界選手権でアドリアーナ・ディアス(プエルトリコ)に3-0で勝利している経歴があります。2012年のロンドン五輪にはポルトガル代表の控えとなっていましたが、2021年の東京五輪シングルス欧州予選ではスペイン代表として五輪本戦への挑戦権を獲得しました。
そんなシャオ・マリアですが、TwitterやInstagramで試合時の写真や練習風景などが投稿されています。こちらにも注目です。
シャオ・マリアのTwitterはこちら!
Clasificada para los Juegos de Tokyo🇯🇵🤩Quiero agradecer a todos por el apoyo y en especial a @rfetm_tenismesa , @UCAM_Deportes , @car_rmurcia , @becaspodium , grupo de entreno de la Blume y entrenadores , @ButterflyEuropa y mi Familia! VAMOSSS🏓️🇪🇸 pic.twitter.com/hZ5so6boEC
— María Xiao (@MXiaoPodium) April 27, 2021
シャオ・マリアのInstagramはこちら!
プレースタイル
シャオ・マリアは左シェーク裏裏の攻撃型で、相手に打たせてからラリーに持ち込むのが特徴です。
シャオ・マリアは基本的に相手に打たせるプレーが得意です。相手のサービスに対してツッツキやフリックを使用して相手がドライブを振ってきたら合わせてラリーで相手のミスを誘います。前中陣での両ハンドの安定感はトップクラスで、ミスがとても少ないです。
一方で自分が打つ展開の時には、コースを突いてラリーになる前に点を取ります。主に自分のサービスで相手のレシーブが浮くのを待ち、浮いてきたところをすかさず決めにいくのがシャオ・マリアの攻撃パターンです。女子選手の中では身長が高い方であるため、リーチを活かしたパワーのある攻撃もまた彼女の持ち味です。
使用用具
シャオ・マリアはBUTTERFLYと契約していて、ラケットは『張継科 ALC』、ラバーはフォア面に『テナジー05』、バック面に「ディグニクス」シリーズを使用しているそうです。
一般的に「テナジー」シリーズよりも「ディグニクス」シリーズの方が硬いため、「ディグニクス」シリーズをフォアに、「テナジー」シリーズをバックに貼る選手が多いです。しかし、バックハンドで相手の球に合わせることが多い選手は、上回転に強い「ディグニクス」シリーズをバック面に使用し、フォアは安定して入れることが多いため弧線を描きやすい「テナジー」シリーズを使用する傾向にあります。
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世界ランキング
シャオ・マリアの世界ランキングは72位(2021年5月時点)です。2016年から2桁ランクへ上昇して以降、2桁ランク後半で落ち着いています。自身最高ランクは2019年4月の54位です。
国際大会での主な成績
2018年 | ポーランドオープン | 女子ダブルスベスト4 |
地中海選手権 | 女子団体優勝 | |
2019年 | スペインオープン | 女子ダブルスベスト4 |
まとめ
スペイン代表として五輪本戦に出場する権利を得た実力派サウスポーが五輪の舞台で自らのプレーを最大限に引き出すことができるのか。今後の彼女の活躍に目が離せません。