許昕(シュシン)の使用用具・大会成績・プロフィール | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:許昕(シュシン・中国)/提供:ittfworld

卓球選手紹介 許昕(シュシン)の使用用具・大会成績・プロフィール

2024.02.10

文:ラリーズ編集部

今回は、世界のトップを走るラリーの名手で、世界最強ペンドラの許昕(シュシン・中国)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。

許昕とは?

許昕は、世界ランキングトップを幾度も経験、国際大会では何度も優勝している中国の主力選手の一人です。同じく中国代表にはリオ五輪王者の馬龍(マロン)や樊振東(ファンジェンドン)、梁靖崑(リャンジンクン)など多くのトップ選手がいる中で何度も世界選手権や五輪の代表に選出されていて確かな実力を持っています。

シングルスに限らず、男子ダブルスや劉詩雯(リュウスーウェン)と組んだ混合ダブルスでも世界選手権を制し、国際大会でも負け知らずと、ダブルスの天才と呼べる選手です。

その魅力的なプレースタイルから、「Cloud Walker」「The Showman」「Xuperman」という愛称がついています。

許昕のプロフィール

許昕(シュシン/Xu Xin)は1990年1月8日生まれの34歳(2024年2月時点)で、中国の江蘇省揚徐州市出身です。幼少期は上海市の卓球学校で腕を磨き、2006年2月には中国国家二軍チーム入りを果たすと、その8か月後には国家一軍チーム入りを果たしました。

2009年に自身初の世界選手権のメダルを獲得すると、翌年の世界選手権モスクワ大会では男子団体で金メダルを獲得します。そして、同年の広州アジア競技大会の混合ダブルスでは金メダルを獲得し、主要国際大会個人戦で初の金メダル獲得となりました。翌年の世界選手権ロッテルダム大会では男子ダブルスで金メダルを獲得し、世界選手権個人戦で初の金メダル獲得となりました。

2012年のロンドン五輪では惜しくも代表入りを逃しますが、翌年の世界選手権パリ大会では自身初となるシングルスでのメダルを獲得。そして、同年に世界ランキング1位になると、そこから23か月連続で1位をキープしました。同年のワールドカップ個人戦では、初のシングルス優勝を達成しました。

その後も許昕の活躍は続き、2014年の仁川アジア競技大会では男子シングルスで金メダルを獲得。翌年の世界選手権蘇州大会では男子ダブルスと混合ダブルスで金メダルを獲得しました。そして、2016年のリオデジャネイロ五輪には満を持して中国代表入りを果たし、男子団体金メダル獲得に大きく貢献しました。

以降も許昕は世界選手権、ワールドツアーなど、主要国際大会で活躍を続け、2021年の東京五輪の中国代表にも選出。男子団体と混合ダブルスの2種目に出場し、劉詩雯との混合ダブルスでは決勝で水谷隼/伊藤美誠ペアに敗れて銀メダルとなりますが、男子団体では金メダルを獲得しました。

現在は国際大会には出場していませんが、全中国選手権など国内大会には出場しています。

許昕のSNS

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許昕のプレースタイル

許昕の戦型は左の中国式ペン攻撃型で、世界最強の左利きにして世界最強のペンドラという2つの看板を背負っています。リーチの長さを活かした強烈なフォアドライブと、縦横無尽に素早く動く人間離れしたフットワークが特徴です。また、最近では裏面打法の精度を高めていて、フォアドライブと同様に威力あるボールを放ちます。

ペンホルダーの裏面打法が大きく広まったのは、中国の元選手で現在コーチを務めている王皓(ワンハオ)や馬琳(マリン)の活躍が影響していると考えられます。特に王皓はバック側のボールを基本的に裏面でレシーブすることが多く、当時のペンでは珍しいペンの両ハンドドライブ型という戦型を確立させた選手ともいえます。元々ペンホルダーはバック側のボールに対してもラケットの表面でレシーブすることが多かったのですが、この2人の活躍で一気に裏面打法が広まりました。

許昕も裏面を振ることがありましたが、つなぎの場面での使用が多く威力は今ほどはありませんでした。そこから裏面打法の精度を上げ、今では裏面のバックハンドドライブで得点を取ることも多くなりました。また、異次元のフットワークは年齢を重ねても健在で、後陣に下がっても、左右に揺さぶられても追いつくことができるため、相手が苦戦する選手といえます。

許昕の使用用具

許昕はSTIGAの契約選手で、ラケットはSTIGAの『ダイナスティーカーボン』、ラバーはフォア面に紅双喜の『天極2 国チーム用』、バック面に紅双喜の『キョウヒョウ3 国チーム用』を使用しているそうです。

許昕の世界ランキング

許昕は2024年2月時点で世界ランキングを持っていません。最高ランキングは1位(2020年3月)です。

許昕の主な成績

2009年 世界選手権横浜大会 男子ダブルス:銀メダル(ペア:馬龍)
チームワールドカップ 男子団体:優勝
2010年 世界選手権モスクワ大会 男子団体:金メダル
広州アジア競技大会 男子ダブルス:銀メダル(ペア:馬琳)、混合ダブルス:金メダル(ペア:郭焱)、男子団体:金メダル
チームワールドカップ 男子団体:優勝
2011年 チームワールドカップ 男子団体:優勝
世界選手権ロッテルダム大会 男子ダブルス:金メダル(ペア:馬龍)
2012年 世界選手権ドルトムント大会 男子団体:金メダル
2013年 チームワールドカップ 男子団体:優勝
世界選手権パリ大会 男子シングルス:銅メダル
ワールドカップ 男子シングルス:優勝
2014年 仁川アジア競技大会 男子シングルス:金メダル、男子ダブルス:銀メダル(ペア:樊振東)、男子団体:金メダル
世界選手権東京大会 男子団体:金メダル
2015年 チームワールドカップ 男子団体:優勝
世界選手権蘇州大会 男子ダブルス:金メダル(ペア:張継科)、混合ダブルス:金メダル(ペア:梁夏銀)
2016年 ワールドカップ 男子シングルス:準優勝
世界選手権クアラルンプール大会 男子団体:金メダル
リオデジャネイロ五輪 男子団体:金メダル
2017年 世界選手権デュッセルドルフ大会 男子シングルス:銅メダル、男子ダブルス:金メダル(ペア:樊振東)
ジャパンオープン 男子ダブルス:優勝(ペア:馬龍)
スウェーデンオープン 男子シングルス:優勝、男子ダブルス:優勝(ペア:樊振東)
2018年 カタールオープン 男子ダブルス優勝(樊振東と)
ドイツオープン 男子ダブルス:優勝(ペア:馬龍)
世界選手権ハルムスタッド大会 男子団体:金メダル
チームワールドカップ 男子団体:優勝
ブルガリアオープン 男子シングルス:優勝、男子ダブルス:優勝(ペア:樊振東)
オーストラリアオープン 男子シングルス:優勝
2019年 チームワールドカップ 男子団体:優勝
アジア選手権 男子シングルス:金メダル、男子ダブルス:銀メダル(ペア:樊振東)、混合ダブルス:金メダル(ペア:劉詩雯)
ハンガリーオープン 男子ダブルス:優勝(ペア:梁靖崑)
ジャパンオープン 男子シングルス:優勝、男子ダブルス:優勝(ペア:樊振東)
韓国オープン 男子シングルス:優勝、男子ダブルス:優勝(ペア:樊振東)
オーストラリアオープン 男子シングルス:優勝、男子ダブルス:準優勝(ペア:樊振東)
スウェーデンオープン 男子ダブルス:優勝(ペア:樊振東)、混合ダブルス:優勝(ペア:劉詩雯)
世界選手権ブダペスト大会 混合ダブルス:金メダル
ドイツオープン 男子ダブルス:優勝(ペア:梁靖崑)
T2ダイアモンド 男子シングルス:優勝
グランドファイナル 男子シングルス:ベスト4、男子ダブルス:優勝(ペア:樊振東)、混合ダブルス:優勝(ペア:劉詩雯)
2020年 ドイツオープン 男子シングルス:優勝、混合ダブルス:優勝(ペア:劉詩雯)
カタールオープン 男子ダブルス:優勝(ペア:馬龍)
東京五輪 混合ダブルス:銀メダル(ペア:劉詩雯)、男子団体:金メダル
2022年 WTTマカオ 男子シングルス:ベスト4、混合ダブルス:優勝(ペア:劉詩雯)

まとめ

中国代表の看板を背負う主砲が五輪や世界選手権で新たなタイトルを獲得するのか。今後の彼の活躍に目が離せません。

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