世界ジュニア選手権の団体で準優勝、ダブルスでは3位に輝くなど最近では国際大会でも活躍し始めており、2020年からは卓球Tリーグ男子・岡山リベッツにも所属している田中佑汰について紹介します。プロフィール、プレースタイル、使用用具などの基本的な情報から、国内大会、国際大会での戦績についても触れています。
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このページの目次
田中佑汰とは?
田中佑汰は中学3年生で全日本中学卓球選手権のシングルスで準優勝を果たし、その後、愛工大名電高校では1年生からレギュラーとして出場し、インターハイでもシングルス、ダブルス共に3年間安定して結果を残し続けるなど、若くして才能を発揮している選手です。現在は愛知工業大学に進学し、国際大会でも徐々に結果を出している注目の選手です。
2020年4月からはTリーグにも参戦する田中佑汰のプロフィールを見ていきましょう。
プロフィール
田中佑汰は2000年11月18日生まれの19歳(2020年8月時点)で、出身地は千葉県です。
中学校は愛工大名電中学校に入学し、中学3年生の時に、全日本中学校卓球選手権で準優勝するなど輝かしい成績を残しました。
写真:田中佑汰(愛知工業大)/撮影:ラリーズ編集部
そしてそのまま高校は愛工大名電高校へと進学し、1年生からレギュラーとして3年連続団体戦優勝、3年連続シングルスベスト4以内。ダブルスは優勝、準優勝、優勝と文句の言いようがない安定した成績を出しています。
大学は愛知工業大学に入学し、全日学ダブルスで優勝するなどの活躍を見せています。
写真:木造勇人(写真左)と田中佑汰(写真右)(ともに愛知工業大学)/撮影:ラリーズ編集部
近年は国際大会でも活躍し始めており、2018年のベラルーシオープンではダブルス優勝などの好成績を残しています。また、2019年のブルガリアオープンでは元世界ランク1位のブラディミル・サムソノフに勝利しており、世界でも通用する高いポテンシャルを示しています。
2020年4月には岡山リベッツと契約したことを発表し、サードシーズンからはTリーグにも参戦することが決まりました。
プレースタイル
田中佑汰の戦型は、右シェーク裏裏ドライブ型で、自他ともに認める高い技術を持っているバックハンドを得意としています。自身でも強みは立ち位置関係なくバックハンドを打てる部分にあると言っています。そして現在の日本代表の監督である倉嶋監督も、「田中佑汰のバックハンドは世界レベル」と認める技術力です。
使用用具
田中佑汰の使用用具は、ラケットがバタフライの「張継科ZLC[ST]」を使用しており、ラバーはフォア面がバタフライの「テナジー05」で、バック面が同じくバタフライの「テナジー80」を使用しているようです。
テナジーは世界で活躍する多くの選手が使用しているラバーですが、その中でも05は安定感と回転性能が優れています。主にドライブ型などの回転重視の選手に好まれていて、カウンタードライブなどのラリーの中で確実に得点を取っていくような選手に合っています。
そして80は、主にオールラウンドプレーに向いていて、スピードや回転、コントロールのすべての機能が高次元で引き出しています。なので世界レベルのバックハンドを持つ田中佑汰には、ぴったりといえます。
世界ランキング
2018年7月時点では世界ランキング245位だったものの、1年後の2019年6月には139位へとランキングを上げ急激なランキングアップしています。その後も少しずつランキングを上げており、2019年9月には自己最高の117位になりました。現在のランキングは127位(2020年4月時点)となっています。今後国際大会への出場が増えればランキングはさらに上がっていくでしょう。今後のランキングの変化が楽しみです。
国内での主な戦績
2015年 | 全日本中学校選手権/td> | シングルス準優勝 |
2016年 | インターハイ | 団体優勝、シングルスベスト4、ダブルス優勝 |
2017年 | インターハイ | 団体優勝、シングルスベスト4、ダブルス準優勝 |
2018年 | インターハイ | 団体優勝、シングルス準優勝、ダブルス優勝 |
国際大会での主な戦績
2017年 | 世界ジュニア選手権 | 団体準優勝、ダブルス3位 |
2018年 | ベラルーシオープン | ダブルス優勝(水谷隼ペア) |
2019年 | タイオープン | U21シングルスベスト4 |
ベラルーシオープン | ダブルスベスト4 |
まとめ
愛工大名電高校時代には1年生からインターハイで結果を残し、日本代表監督の倉嶋監督にもバックハンドは世界レベルにあると言われる実力で、今後の活躍が期待されている田中佑汰。Tリーグにも参戦することが決まっており、世界のトッププレーヤーたちを相手にどのような戦いを見せるのかに注目です。