文:ラリーズ編集部
今回は、卓球Tリーグ・T.T彩たまに所属する木造勇人について紹介していきます。プロフィール、プレースタイル、使用用具などの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れます。
このページの目次
木造勇人とは?
2018年のITTFワールドツアーチェコオープン男子シングルスU21で優勝、2019年の全日本選手権では張本智和とペアを組み、ダブルス優勝するなど、まだ大学生ながら国内外で活躍している選手です。一時は世界ランキング65位まで上がるなど、これからの活躍に期待できます。
Tリーグにも参戦しており、現在はT.T彩たまに所属しています。
木造勇人のプロフィール
木造勇人(きづくりゆうと)は1999年10月22日生まれの25歳(2024年11月時点)で、愛知県一宮市出身です。木造は姉の影響で小学1年時に美崎クラブで卓球を始めました。
2009年の全日本選手権カブの部では優勝、2011年の全日本選手権ホープスの部では準優勝、13歳以下のカデットの部では優勝を果たすなど、小学生の時から頭角を現しました。
写真:木造勇人/提供:ittfworld
愛知工業大学付属中学校に入学すると、全国中学卓球大会ではシングルス優勝、愛工大名電高校に進学すると、2017年のインターハイではシングルス、ダブルス、団体で優勝を果たし、3冠を達成しました。また、同年に張本智和と出場した中国オープン男子シングルスでは、準決勝で樊振東(ファンジェンドン)/許昕(シュシン・中国)ペアを破って決勝進出を果たしました。
高校卒業後は愛知工業大学に進学します。2019年の全日本選手権のダブルスで張本智和とペアを組み、優勝するなど好成績を残してきました。
写真:木造勇人/撮影:ラリーズ編集部
2019年から琉球アスティーダの一員としてTリーグにも参戦しています。2022年からの5thシーズンも琉球アスティーダから出場し、チームの2シーズンぶりの優勝に貢献しました。また、2021年のアジア選手権では団体戦の準決勝進出に貢献し、シングルスでもベスト8に入るなどの活躍を見せました。
愛知工業大学卒業後は実業団の名門・東京アートに入社予定でしたが、東京アートが卓球部の休部を発表したこともあり、木造は2022年のシーズンを無所属で過ごすことになります。しかし、それでも9月のTOP32福岡大会で4位入賞を果たすなど奮闘。同年のWTTコンテンダーチュニスでは、張本智和とのダブルスで見事優勝を飾りました。
2023年には日本リーグ2部所属の関西卓球アカデミーへの加入が発表されました。同時に、Tリーグでも2023-2024シーズンはT.T彩たまへと移籍しました。
2024年のパリ五輪にはトレーニングパートナーとして帯同しました。
木造勇人のSNS
5thシーズン優勝🏆
みなさん素晴らしい試合をありがとうございました😭
苦しいシーズンでしたが、選手そしてスタッフの皆様のおかげで僕もこの1年間戦い抜くことができました!
本当にありがとうございました!! pic.twitter.com/ulHQ1DCEer— 木造勇人 (@yutokizu1022) March 24, 2023
木造勇人のプレースタイル
木造勇人の戦型は左シェーク両面裏ソフトドライブ型で、前中陣でのスピーディーな両ハンド連続攻撃を武器としています。
チキータレシーブを相手に打たせてからのカウンターも得意としていて、相手の強打にすばやく反応し、自ら振り切ってカウンターしていく場面が多く見られます。
木造勇人の使用用具
ニッタクの契約選手である木造勇人は、ラケットがバタフライの『アポロニア ZLC』で、ラバーは両面にバタフライの『テナジー05』を使用しているようです。
>>【卓球】アポロニアZLCを徹底レビュー! ポルトガル代表の名手が使うラケットの性能とは?
>>【卓球】テナジー05の性能を徹底レビュー 抜群の安定感を誇る最強ラバーの魅力とは
木造勇人の世界ランキング
現在の世界ランキングは539位(2024年11月時点)となっており、最高世界ランキングは64位(2022年5月)です。
木造勇人の世界ランキングは2017年の2月時点で145位だったものの、2017年6月には97位と短期間で急激にランキングを上げました。その後も徐々にランキングを上げ、2018年3月には65位となりました。
木造勇人の国内大会での主な戦績
2007年 | 全日本選手権(バンビの部) | 男子シングルス:準優勝 |
2008年 | 全日本選手権(カブの部) | 男子シングルス:準優勝 |
2009年 | 全日本選手権(カブの部) | 男子シングルス:優勝 |
2010年 | 全日本選手権(ホープスの部) | 男子シングルス:ベスト4 |
2011年 | 全日本選手権(ホープスの部) | 男子シングルス:準優勝 |
全日本選手権(カデットの部) | 13歳以下男子シングルス:優勝 | |
2012年 | 全日本選手権(カデットの部) | 14歳以下男子シングルス:準優勝、男子ダブルス:優勝(ペア:松山祐季) |
2013年 | 全中 | 男子シングルス:優勝、男子学校対抗:優勝 |
2014年 | 全中 | 男子学校対抗:優勝 |
2015年 | インターハイ | 男子シングルス:準優勝、男子ダブルス:優勝(ペア:松山祐季)、男子学校対抗:3位 |
2016年 | 全日本選手権 | ジュニア男子シングルス:優勝 |
インターハイ | 男子シングルス:優勝、男子ダブルス:3位(ペア:松山祐季)、男子学校対抗:優勝 | |
2017年 | 全日本選手権 | ジュニア男子シングルス:優勝、男子ダブルス:3位(ペア:松山祐季) |
インターハイ | 男子シングルス:優勝、男子ダブルス:優勝(ペア:髙見真己)、男子学校対抗:優勝 | |
2019年 | 全日本選手権 | 男子シングルス:3位、男子ダブルス:優勝(ペア:張本智和) |
全日学 | 男子シングルス:準優勝、男子ダブルス:優勝(ペア:田中佑汰) | |
2022年 | TOP32福岡大会 | 男子シングルス:4位 |
木造勇人の国際大会での主な戦績
2014年 | チェコジュニア&カデットオープン | ジュニア男子シングルス:準優勝 |
サフィール国際オープン | カデット男子シングルス:優勝 | |
スロバキアジュニア&カデットオープン | ジュニア男子シングルス:ベスト4、ジュニア男子ダブルス:優勝 | |
2015年 | グローバルジュニアサーキットファイナル | ジュニア男子シングルス:優勝 |
オーストラリアオープン | U21男子シングルス:ベスト4 | |
2016年 | オーストラリアオープン | 男子シングルス:ベスト4、男子ダブルス:ベスト4、U21男子シングルス:準優勝 |
世界ジュニア選手権 | 男子団体:金メダル | |
2017年 | 韓国オープン | U21男子シングルス:準優勝 |
中国オープン | 男子ダブルス:準優勝(ペア:張本智和)、U21男子シングルス:優勝 | |
ドイツオープン | 男子ダブルス:準優勝(ペア:張本智和) | |
世界ジュニア選手権 | 男子ダブルス:銅メダル(ペア:髙見真己)、男子団体:銀メダル | |
2018年 | チェコオープン | U21男子シングルス優勝 |
2019年 | 世界選手権ブダペスト大会 | 男子ダブルス:ベスト16(ペア:張本智和) |
2021年 | アジア選手権 | 男子シングルス:ベスト8、男子団体:銅メダル |
WTTコンテンダーラシュコ | 男子ダブルス:準優勝(ペア:田中佑汰) | |
2022年 | WTTコンテンダーチュニス | 男子ダブルス:優勝(ペア:張本智和) |
2023年 | WTTスターコンテンダーゴア | 男子ダブルス:ベスト4(ペア:及川瑞基) |
まとめ
国内外で活躍を続けている木造勇人。まだまだ成長し続けており、今後の日本の卓球界を背負う選手となっていくでしょう。これからの活躍に期待できる木造勇人に注目です。
>>“張本のパートナー”から脱却へ 19歳の新星、Tリーグで覚醒なるか<卓球・木造勇人#1>
>>“卓球黄金世代”の継承者 見据える2020の「その先」<卓球・木造勇人#2>
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